第16回大橋サマーフェスティバル
(2026年8月2日(日) 西鉄大橋駅西口広場前特設リング)
イントロダクション
昨年(第15回)はG1クライマックス35のため大橋を欠席したものの、「今年は大橋に行く」と宣言した以上、約束通りサマーフェスティバルを選択した。
しかし昨今は、「酷暑」という言葉が生まれるほど夏の屋外観戦が過酷さを増している。
初期は夕方の部と夜の部の2部制だったサマーフェスティバルも、夜1回の開催となって久しい。

今回は「がむしゃらプロレス」の参戦がないのが残念ではあるが、それでも観に行く価値は十分にある。
さて、今年のサマーフェスティバルはどのようなドラマを見せてくれるのだろうか。
下関→大橋駅前
当日は朝一番で酵素風呂へ行き、洗濯をしながら昼食を済ませ、できる限り外出を避けて仮眠をとり、15時過ぎに出発した。


気温37度という過去最悪の酷暑の中、それでも16時前にはバス停に到着した。
日差しが遮られたバス停には心地よい風が吹き、待ち時間もそれほど苦にならない。

バスに乗れば一転して天国のような涼しさ。
一路天神へ向かう。17時半には福岡市街に入り、18時前に西鉄電車へ乗り換えて大橋まで一直線。

試合開始は19時のため、余裕を持って現地入りできた。
イベント
18時過ぎに到着すると、会場ではすでにイベントが始まっており、リング上では子どもたちのダンスパフォーマンスが繰り広げられていた。


イベントが終了するとプロレス用に観客席を移動するとのことだったので、リング近くの日陰に腰掛けてイベントを楽しんだ。

オープニング
私は協賛Tシャツを購入していなかったため、後方の植え込みの角に立って観戦することにした。


入場前にボビナムの演武があって、そのあとがプロレスの試合になっていた。

MC Shujiアナの呼び込みで全選手入場式が行われ、代表のアズールドラゴンが熱い試合を見せることを約束。

その後カード発表があり、いよいよ19時、決戦のゴングが鳴らされた。
第1試合
シングルマッチ 20分1本勝負
◯吉田考志(12分29秒 体固め)ジョン・ハミン●
※本人公認・稲妻レッグラリアート
ジョン・ハミンはランズエンド所属の若手選手。対するは、北海道を拠点にする「北海の稲妻」こと吉田孝志。
最も選手コールでは「ススキノの帝王」と呼ばれており、本人もまんざらではなさそうだった。

ジョン含むランズエンドの試合は九州ではなかなか見られないし、吉田も滅多に生で見られない選手だけに、こうしたカードは非常に楽しみである。
吉田がある程度ガタイの大きい選手であることは知っていたが、ジョン・ハミンも相当に大きい。

当然、大型選手同士の迫力ある攻防が立ち上がりから披露される。
ぶつかり合いと打撃に対し、キャリアで勝る吉田は蹴りや変則的な動きで翻弄するが、ジョンも真っ向から挑んでいく。ランズエンドの試合をじっくり観た経験は少なかったが、この2人の対決には往年の全日本プロレスを思わせる匂いを感じた。

ベテランの吉田に若手のジョンが喰らい付いたことで、試合は10分超えの展開に。
最後は稲妻レッグラリアットで吉田がピンフォール勝ちを収めた。しかし、ジョン・ハミンはこれから大きく成長していく選手だと感じた。今後の活躍を期待したい。

第2試合
3WAYマッチ 30分1本勝負
◯富豪富豪夢路(7分31秒 体固め)xXXx●
※ダイビングヘッドバット
もう1人はタギリヒメ真夢
九州のプロレス事情は非常に面倒臭い。
元・FTOで現在は大分を中心に活躍するxXXx(フォーエックス)と、九州女子プロレス所属のタギリヒメ、そしてタギリヒメの師匠であり九州女子の創設者でもある富豪2夢路が3WAYマッチで激突するのが、この3WAY戦。

その上、日本の女子プロレス団体は東京中心に存在しており、地方にはなかなか根付きにくい実情がある。

7月にご本人から直接熱意を伺っただけに成功してほしいと願っているが、果たしてどうなるだろうか。


そんな師妹と酔っ払いが絡んだ3WAY。最初から酒を口に含んだxXXxが随所で酒飛沫を噴くため、リング内には酒の匂いが充満する。

基本的にはタギリヒメと富豪2夢路が組む展開は想定内だったが、途中で上手い具合に仲間割れするなど、試合は巧みに進行していった。

実況席で「3WAYはシングルより難しい」と解説していたが、後ろにいたカップルの女性が「え?3人で戦うの?」と驚いていたので、プロレス初心者が集まる場での開催には打ってつけの形式なのかもしれない。
最後は師匠である富豪2夢路がタギリヒメのサポートを受け、ダイビングヘッドバットで勝利!

結果的にタギリヒメと夢路が同時にxXXxをフォールしたように見えたが、公式発表は夢路が抑え込んで勝った形となったようだ。
セミファイナル
セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負
◯若鷹ジェット信介 & 旭志織(9分40秒 片エビ固め)アステカ & 新泉浩司●
※ダイビングボディプレス
ZERO1所属時代は頻繁に九州を訪れていた若鷹ジェット信介だが、最近は九州で試合を見る機会が減っていた。
SNSによれば大橋への参戦は8〜9年ぶりになるという。


旭志織も主に九州プロレスでの参戦が中心で、プロレスリング華☆激との絡みは滅多に見られない。
だからこそ、このタッグマッチは個人的に最も注目したいマッチメイクだった。

全員が福岡出身でありながら、ほとんど絡んだことがないというレアな対戦カードである。
試合前、解説席に座ったタギリヒメが「アステカさんと旭さんのレスリングを見てみたい」と語っていた。
ところが、試合はいきなりの乱闘からスタート。
その後、旭の狡猾さに若鷹が乗せられていく形で、華☆激の師弟コンビがタジタジになる場面も見られた。

最近はこうしたズル賢さを兼ね備えた選手と対戦する機会が少なかっただけに、「改めてプロレスって面白いな」と実感させられた。
新泉は一直線にぶつかるバチバチとしたスタイルで良さを発揮するが、こうしていなされる展開になると本領を発揮しきれない。
アステカ単体であれば旭や若鷹にも対応できるのだろうが、ここがタッグマッチの奥深さと言える。
フィニッシュは、久々の凱旋となった若鷹がフライングボディプレスで新泉から勝利を奪った。

試合後はノーサイドで健闘を称え合ったが、ぜひまた観てみたい組み合わせだった。
メインイベント
メインイベント スペシャルタッグマッチ 60分1本勝負
◯アズールドラゴン & 崔領二(18分4秒 ムーンサルトプレス)プロフェッサー・イトー & 石切
ランズエンドのエースであり、近年のサマーフェスティバル常連である崔領二が、地元のアズールドラゴンと組み、石切&プロフェッサー・イトーという曲者タッグと対戦する。

イトーも最近は試合数が減っているものの、実力は衰えていない。


一方ランズエンド入りしてから全国各地で試合数を増やしているアズールはいつも通りコンディションがいい。
ここに崔の秘蔵っ子でもある石切が加わってくるので、試合が盛り上がってくるのは間違いあるまい。

そんなヘビー級の石切が身軽さを生かしてアズールを追い詰め、イトーとのタッグワークも完璧に機能する。

石切がリードする形でお得意の場外戦へ持ち込み、崔とアズールを分断。アズールをローンバトル(孤立状態)へと追い込んでいく。

しかし、大橋の会場は毎年大きな「アズールコール」に包まれる。

度々崔が乱入して鋭い蹴りを放ちアズールをサポート。そのアシストを受けたアズールは、粘る石切を鮮やかなムーンサルトプレスで沈めてピンフォール勝ちを収めた。

エンディング
マイクを握ったアズールは、先年発生した熊本地震についても触れ、「プロレスができることは、試合を見てもらって元気を届けることだ」と熱く語った。
続けて、コロナ禍で空白となった3年分を足すと、来年20周年を迎える大橋サマーフェスティバルを今後も継続していくと約束。

最後は「3・2・1、大橋ーッ!」の掛け声で締めくくり、大会に参加した全選手がリングに登場。第16回目の大橋サマーフェスティバルは無事に終幕を迎えた。

後記
大会終了後、一旦は西鉄大橋駅のホームに上がったものの、会場にモバイルバッテリーを忘れたことに気づき、慌てて外に出てから改札を通り直した。

幸いにもすぐに急行電車が到着し、スムーズに天神まで戻って高速バスに乗り換え、無事に下関へ帰還できた。

帰宅後に遅い夕食をとって薬を飲み、床に就いた。2年ぶりの大橋サマーフェスティバルは、やはり最高の楽しさだった。

また他のイベントと日程が重なるかもしれないが、次回もきっと大橋へ足を運ぶことだろう。

素晴らしい大会を本当にありがとうございました!

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