[プロレス観戦記] 新日本プロレスWRESTLING DONTAKU 2022

せかぷろ

新日本プロレスWRESTLING DONTAKU 2022

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(福岡・福岡PayPayドーム 観衆8,162人)

イントロダクション

新日本としては21年ぶり、個人的には27年ぶりになる福岡ドーム大会。

ネーミングライツでいくら名前が変わっても、ひたすら福岡ドームと呼び続けるのは、プロレスファンの性みたいなものである。

今回はカードの出来不出来関係なく観戦することに決めていた。なぜなら福岡ドームの観戦記を残したかったから。

27年前はまだ観戦記をつける習慣がなかった。それだけに若い頃の宿題をしにいくつもりで、観戦する事に決めていたのだ。

コロナ禍のご時世、27年前のような超満員の動員は望めない。その上出場予定だった藤波、オスプレイが新型コロナに感染し、欠場することになった。

US王者決定戦は代役として石井を出してきたが、第一試合はXのまま。前日にNOAH両国のXとして小島聡が登場したことを踏まえると、新日の本気度がにわかに問われることになった。

北九州→博多

いつも通り、北九州から新幹線で福岡行き。地下鉄で乗り換えて唐人町まで行く。唐人町といえば、12年前にDDTが商店街プロレスをやった場所。

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実はそれ以来、私はドームの最寄駅である唐人町にすら行っていなかったのである。

プロレスが絡まないと行動範囲が狭まるのも、プロレスファンあるある、かもしれない。

シンニチイズム→福岡ドーム

さて、4月よりキャナルシティでシンニチイズムが開催されていたが、なかなか行く機会がなく、うまい具合に時間があけばドーム前に見に行こうと計画していた。

運良く博多駅には13時半に到着したため、16時開場までキャナルシティに行くことに。こちらのレポートはまた別の機会に。

シンニチイズムを見終えて、時間が足らなくなり、天神までバス移動して、そこから地下鉄で唐人町へ。

昔ならそれこそ一目でプロレスファンとわかる集団がドーム目指して歩いていたもんだが、そういう人種はまばら。

よく考えたら、前回来た時はまだホークスがダイエーだった。だからソフトバンクホークスになり、PayPayドームになってからは初めてになる。

既に開場しているのに、グッズ売り場は長蛇の列。これには用がないので、まっすぐ自分の席へ。

オープニング

オープニングアクトとして、ライガージュニアが所属している地元男性アイドルグループのミニライブがあった。

お母さんに連れられてよくスターレーンで試合(新日じゃない団体の)を見ていた子が、まあ立派になったものだ。これにも年月を感じた。

ライブ終了後、旧知のMさんとしばし歓談。席に戻るとオープニングビデオがはじまろうとしていた。

第1試合 30分1本勝負:スペシャル6人タッグマッチ

BUSHI &● 鷹木 信悟&越中詩郎対TAKAみちのく&○タイチ&ザック・セイバーJr.(10分15秒タイチ式外道クラッチ)

藤波辰爾が欠場した煽りで、ロスインゴと組むレジェンドが多分Xだろう、と予想していた通り、エックスは越中詩郎だった。

まあ、武藤全日出のBUSHIとドラゲーからきた鷹木と組んでいるため、ロスインゴ感はそんなに感じなかった。

ただ、鈴木軍にしでみたら、ロスインゴやXばかりに注目が集まるのは面白くない。
ましてや、タイチは広島での激闘の末に、KOPWを鷹木に奪われたわけで、ここに遺恨がないわけがない。

試合は、TAKAかBUSHIがとられて終わりかと思いきや、TAKAが越中を、ザックがBUSHIを捉えて、リング上は鷹木とタイチの一騎討ち。

そして、よもやのタイチ式外道クラッチで、鷹木が敗北。KOPWを元手にオカダを引っ張り出す流れは…まあ、今の新日がさんなことさせるわけないか。

試合後、勝ち誇るタイチと悔しがる鷹木がリングで睨み合い。終わってみればやけにあっさりと決まってしまった試合だった。

第2試合:30分1本勝負:スペシャルシングルマッチ

●YOH対○高橋 ヒロム(9分59秒TIME BOMBⅡ)

なぜかチャンスはくるけど、ことごとくモノにできないYOHが第二試合とはいえ、ドームのカードに入っているのがまず不思議。

そもそもスーパージュニア前に、ヒロムを倒して怪気炎をあげるYOHの姿を私はどうしても想像できないでいた。

そして試合は時折YOHが攻勢にでるのだが、ヒロムは何処かしら余裕を持った闘い方をしていた。

悪い言い方をすれば、ヤングライオンと戦っている時のヒロムに近い感じがした。もうジュニアの祭典は目の前なのに、依然としてライバルの立ち位置にすらいないYOHと、それに手を差し伸べるでもなく、淡々と仕事をしていくヒロム。

なんかこう試合順どうこうより、ジュニアの熱い試合が見たかったのだが、期待よりだいぶ熱量の低い試合になってしまった。

高橋ヒロムはいわゆる名勝負製造機型のレスラーではないため、どうしても試合にムラができてしまう。

それがYOH相手だと余計顕著になるといったところかな。

第3試合 30分1本勝負:スペシャルシングルマッチ

○高橋裕次郎VS●タンガ・ロア
(11分33秒エイプシット→片エビ固め)

スペシャルといいつつ、バレット分裂のお家騒動はもうそろそろ飽きてきた。

ロアもタマもこんな瑣末な抗争でお茶を濁している場合ではないと思うのだが、対戦相手の裕二郎にしてみたら、こんなに美味しい標的はいないわけである。

そりゃ、しつこく絡んでくるわけである。おまけにSHOの介入も入って、ただでさえ空席の多い福岡ドームの雰囲気は一気にクールダウン。

やっぱり、ドームで観るならこんな茶番より、ホーガン対ムタみたいな夢をみてみたいと思うのが人情じゃないのかなあ?

ロアもタマもなんとなく正規軍入りしちゃったけど、拷問の館の引き立て役で終わる選手じゃないだけに、なんか勿体無いという思いが終始拭いきれない試合だった。

第4試合:60分1本勝負 IWGPジュニアタッグ選手権試合

[第69代王者組]〇田口隆佑&マスター・ワトVS●[挑戦者組]金丸義信&DOUKI
(9分41秒エビ固め)※コブ&-O-カーンが初防衛に失敗。ファレ&オーエンズが第94代王者組となる。

第69代王者は、69回の防衛を目指しているらしいが、そのためだけに金丸とDOUKI使うのもどうなのかなあ。

いくら外様とはいえ、DOUKIもメキシコではそれなりのルードだったわけだし、金丸のいぶし銀のテクニックは言うに及ばず。

前回の防衛戦後に奇襲した時点で、私には挑戦者側の負けフラグが立ったような気がしてならなかった。

だからこそ、金丸とDOUKIには、チャンピオンチームの足を徹底的に引っ張り倒して欲しかったのだ。

ところが、試合開始前から赤いアンダータイツを顔にかぶって変態仮面のような田口のノリは終始、挑戦者チームをからかい倒していた。

三の線もいとわない王者(ワトは別にして)と、二の線を崩せない挑戦者の攻防は、結局、王者チームのベースを崩せないまま、防衛を許してしまった。

一見オールマイティプレイヤーにみえる金丸だが、矢野といい田口といい、ふざけてくる相手にはとことん相性が悪いように感じられてならない。

第5試合 60分1本勝負 IWGPタッグ選手権試合3WAYマッチ

<チャレンジャーチーム><第93代チャンピオンチーム>グレート-O-カーン& ジェフ・コブVSYOSHI-HASHI&●後藤 洋央紀VSチェーズ・オーエンズ&バッドラック・ファレ(9分42秒ロケットランチャーエルボードロップ→片エビ固め)
※ファレ&オーエンズが第94代王者組となる

でかい箱になると、どれかのタイトルが3WAYないしは4WAYになるのが、新日本の慣例になっているが、どうもWWEやDDTほど洗練された試合が少ないのが残念なのだ。

そもそも前チャンピオンとはいえ、毘沙門が強引に割って入ったのは、後藤に博多特典でもあるのか?と勘繰りたくなる。

だいたい試合は序盤から入り乱れる大荒れの一戦となるのが通例で、いずれもチームプレーで速攻勝負を仕掛けるパターンが多い。

気になったのはエンパイアが割と受けに回った展開が多かったこと。

終盤に毘沙門がオーカーンに激烈一閃から消灯。しかし、カバーに入ったYOSHI-HASHIに、オーエンズがCトリガーをヒットさせた。

ここからさらに混戦状態となる中、最後はファレ&オーエンズがロケットランチャーエルボードロップで後藤を粉砕。BULLETタッグがIWGPタッグ初戴冠を飾ったのだった。

苦労人チェーズがベルトとったのはうれしかったが、エンパイアの扱いがちょっと雑なのは気になった。

第6試合 60分1本勝負 NEVER無差別級選手権試合

[挑戦者]○タマ・トンガVS[第35代王者]●“キング・オブ・ダークネス”EVIL
(13分25秒  ガンスタン→片エビ固め)
※EVILが3度目の防衛に失敗。タマが第36代王者となる。

ロアの試合でも書いたけど、こんな抗争にタマ&ロア兄弟の無駄使いをしないでほしい。

とはいえ怒りに燃えるタマは入場時のタマに襲いかかり、その後も猛攻を見せていく。

しかい、EVILもディック東郷の介入をはじめ、ダーティーファイトで応戦。だが、セコンドの邪道が好アシストを見せ、最後はガンスタンでEVILを撃沈させた。

新日本マットで初のシングル王座戴冠を果たしたタマだったが、“ザ・グッドブラザーズ”ことカール・アンダーソン&ドク・ギャローズが乱入してきた。

アンダーソンはタマを本家ガンスタンでKOしたのだが、まわりの観客の空気は「誰、あれ?」という感じで、全然盛り上がっていなかった。

そもそもドミニオンの顔見世のために、当日試合しない選手が乱入してくるのがレスリングどんたくの常だったのだが、箱が福岡ドームになってもそれは変わらなかった。福岡ドームですら大阪城ホールの前座だったのか。

第7試合 60分1本勝負 IWGPジュニアヘビー級選手権試合

<第91代チャンピオン>エル・デスペラードVS<挑戦者>○石森太二
(14分40秒  Bone Lock)※デスペラードが4度目の防衛に失敗。石森が第92代王者となる。

石森がBONE SOLDIERとして2018年に現れたのも福岡だし、翌年のどんたくのメインでドラゴン・リーに敗れたとはいえ、好勝負を展開したのも福岡。

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デスペラードが認めるように「技術は上」といわれても大いに納得する部分がある。IWGPジュニアヘビー級王座 は2度の戴冠記録を持ち、ファンからもジュニアの顔として認識されているのが、石森太二なのである。

試合は、デスペラードが膝攻め、石森が肩への集中攻撃で序盤からハイレベルな攻防を展開していく。

石森はラフファイトも交えをて切り崩しにかかるが、デスペラードもピンチェ・ロコを炸裂。

だが、続く二発目を石森はBone Lockで切り返していく。結構これががっちり入ってしまい、デスペラードは無念のタップアウト。

こうして、石森が3度目のIWGPジュニアヘビー戴冠。スーパージュニア前に一気にまくって中心に躍り出た。今年のスーパージュニアこそ生で見たかったなあ。

第8試合 60分1本勝負 IWGP USヘビー級王座決定戦

○棚橋弘至VS●石井智宏
(23分20秒  ハイフライフロー→片エビ固め)
※棚橋が第14代IWGP USヘビー級王者となる

本大会のベストバウト。もともとオスプレイが入る予定だったところに石井が入ったわけだが、US王座初代王者決定戦で惜しくも敗退した石井にとっては、この試合はリベンジマッチにもなる。

確かに棚橋が選ばれた経緯は、前王者SANADAの意思があったことにもよる。しかし、個人的には石井に何とかベルトを巻いてほしいという気持ちでいっぱいだった。

闘士をみなぎらせる石井に対し、棚橋も真っ向から応戦し、試合は初期NEVERのような闘い模様に。

石井がスリングブレイドを繰り出せば、棚橋も相手のお株を奪う垂直落下式ブレーンバスターで徹底的に抗戦していく。特に石井のスリングブレイドが出た瞬間、会場のどよめきは半端ないものがあった。

声出しOKだったら、たぶん石井コールが起きていたに違いない。

しかし、最後は棚橋はハイフライフローの2連弾で死闘に終止符を打ち、USヘビー3度目の戴冠に成功してしまう。結果的には石井の魅力を引き出したうえで勝った棚橋の完勝だったようだ。

その試合後、オーエンズが現れ、昨年のG1で勝ったことを棚橋に告げたのだが、背後からBULLET CLUBのロゴマークが入りベストを着込んだ男が襲撃した。

パルプフリクションを食らわせた男の正体は、ジュース・ロビンソン。

ジュースはUSヘビーのベルトを強奪し、花道を引き上げていった。

まあ、ジュースのヒールターンはなんとなく想像していたんだけど、アンギャロがでたあとにジュースはちょっとやりすぎなんじゃないかなあ。

少なくとも現場で見ている限りでは「またかよ」みたいな空気が流れていたような気がした。

第9試合 60分1本勝負 IWGP 世界ヘビー級選手権試合

<第4代チャンピオン>○オカダ・カズチカVS<挑戦者>●内藤哲也
(34分12秒  レインメーカー→片エビ固め)

※オカダが4度目の防衛に成功

今年すでに三度目になる内藤対オカダ。最近ないがしろにされがちな福岡大会にしては、この黄金カードを持ってきたことには評価できる。

やっぱり東京に偏ったマッチメイクだと地方ファンはへそを曲げる。

特にレスリングどんたくにはその前の「ストロングホールドインフクオカ」からの流れで、「東京でも実現していないカードが組まれる」という伝統があった。

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それだけにドミニオンができて以降、前半戦の天王山という位置づけを奪われたレスリングどんたくにはどうも物足らなさを感じていたのだ。

さて、序盤はジックリした攻防からスタートとし、佳境に入ると、オカダは内藤の雪崩式フランケンシュタイナーをシットダウン式パワーボムで切り返し内藤に大ダメージを与えた。

このように内藤の攻めどころをことごとくオカダが上回っていく展開は前二回の闘いと同様の流れ。

しかし、内藤も負けじとレインメーカーを切り抜けデスティーノを炸裂。

だが終盤、オカダは延髄斬りから卍固めのような体勢から担ぎ上げた。ここで猪木イズムを意識したオカダの余裕には正直舌を巻いた。

これで内藤を頭部から叩きつけると、最後はオカダがレインメーカーで激勝。

試合後、オカダは内藤に「3度目だけどムチャクチャ楽しいよ、グラシアス」と感謝の言葉を送る。そして大会を締めくくろうとしたとき、ジェイ・ホワイトがテーマ曲に乗って登場。

ジェイはブレードランナーでオカダをKOに追い込むと、BULLET CLUBが「ハッピーバースデイ」を歌って、リング上を占拠した。

いや、確かに福岡はバレットの発祥の地だけど、それは国際センターだから。福岡ドームでやることじゃないだろう。

それに再三乱入→KOを繰り返し見せられたドームのお客の一人として、バレット勢ぞろいはTOO MACH感が半端なかった。

そもそもドミニオンができた弊害として、試合をしない選手が乱入等で話題をかっさらっていく傾向が、レスリングどんたくでは増えていた。その集大成が今回のどんたくだったように思う。

後記

規制退場では一番最初にスタンド上段が真っ先に呼ばれ、さっさとドームを後にした。リング消毒の間にドーム内の売店でパンフを購入していたので、ほかのグッズに用がなかった。

正直病み上がりでイベントと観戦のダブルヘッダーはかなり堪えた。おまけにあの「続きはドミニオンで」というエンディングには参った。バッドエンディングが悪いわけではない。どんたくが二番手以降のイベントになったのが残念だったのだ。

だいたいプロレス観戦後はハイテンションになるんだけど、ドームでの観戦記を書くという宿題を果たせたし、こんなに疲れるんなら、来年はもう行かなくていいな。

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