ランズエンド福岡大会
富豪2夢路 デビュー30周年記念凱旋興行・タギリヒメ真夢 1周年記念試合(2026年9月9日・水・さざんぴあ博多)
イントロダクション
大橋サマーフェスティバルを除けば、こちらでランズエンドを見る機会はほぼなく、今回が実質初めてになる。
オープニングで崔が言っていたが、ランズエンド自体の福岡大会は4年ぶりになるという。
7月に居酒屋がむしゃらで行われたアズールドラゴン主催の会では、今回デビュー30周年を迎える富豪2夢路と、昨年デビューした夢路の愛弟子であるタギリヒメ真夢のデビュー1周年を兼ねた本大会のチケット販売も行われた。



平日の夜は正直厳しいかと思いつつ、それでもなんとかなるだろうという軽い気持ちで、久々となるさざんぴあへ行くことにした。
富豪2夢路については、90年代末、井筒屋パステルホールで開催されたレッスル夢ファクトリーの大会で、数言話をしたきりで、それ以来会話する機会がなかった。
奇しくもそこから約30年を経て、がむしゃらでたっぷりとお話しする機会を得て、観戦したいという気持ちが固まったという次第。

下関→さざんぴあ博多
9月9日、この日は早朝から冷蔵庫が壊れてしまい、散々なスタートとなってしまった。
亡き父が平成28年に購入してから約10年もった年代物。
突然のことで仕事を半ドンにしてもらい、家電店に行ったものの、配達は最速で明後日になるということで、冷蔵庫の食料品は全部ダメになってしまうことに。
非常に無念ではありながら、酷暑でなかっただけマシかと気持ちを切り替え、14時過ぎに自宅を出発。

さて、西鉄雑餉隈駅近くにあるさざんぴあを主戦場としていたプロレスリング華☆激が大会を無料化したタイミングで、さざんぴあが改修工事に入ってしまい、他団体も使用不可能になってしまった。
それからさざんぴあがプロレス会場として使われるケースは減ってしまったため、私も自然と雑餉隈へ行く機会がなくなってしまっていた。
私が観戦を決めた理由のひとつとして、久々にさざんぴあでプロレスが見たいという気持ちがあったこともある。
ついこの間まで40度超えもザラではなかった気温が9月になった途端25度くらいまで下がり、高速バスの冷房は寒くて仕方ない。



天神で電車に乗り換えると弱冷房になったのか、寒さはそれほど感じない。

到着した雑餉隈駅は、長らく工事中だった高架線が完成しており、以前とは全く違う風貌になっていたのにはびっくりした。

さざんぴあに入り、2階に上がると、入り口には華やかなフラワースタンドが立ち並ぶ。中には物騒な文言が入ったものもひとつあったが、見なかったことにしておこう(笑)。


オープニング
開始2分前に前説として、九産大プロレス研究会からプロに進んだゼロワン時代の同期、若鷹ジェット信介と、ランズエンド総帥・崔領二が登場。

最初は口元滑らかに喋る崔が「実はマイクが上手い」と言って、ジェットにマイクを渡す。
しかし、言葉通りにジェットのマイクは実にスムーズで、見事に会場をあたためてしまった。

ちなみに、この時の入場が「爆勝宣言」で、退場が「ウエルカム・トゥ・ザ・プレジャードーム」を使用していた。
つまり「爆勝宣言」ビッグマッチ版の逆バージョン。凝ってますな。
あと、ランズエンドの習慣なのか、通常「〇分〇本勝負」とアナウンスされるところ、すべてが「〇本勝負」のみコールされていたこと。
SNSでは第1試合とメインがそれぞれ「15分一本勝負」「60分一本勝負」と書かれていたが、試合結果の公式アナウンスでは消されていた。
これだけでもランズエンドの異質さがわかろうというもの。
第1試合 タッグマッチ一本勝負
リッキー・マルビン & ×ホラちゃん vs xXXx(フォーエックス) & ○石切
(10分15秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
リッキー・マルビンとはまた懐かしい。おそらくNOAH下関大会で見て以来だから、多分20年ぶりくらいになるのではないだろうか。
今のNOAHはリッキーがいた頃とはかなり変わってしまっているし、そのNOAHは来週水曜にN-1 VICTORYを引っ提げて福岡にやってくる。
いろいろな意味で感慨深い試合が組まれたものだな、と思わずにはいられないオープニングマッチである。


見るとリッキーはすっかりスペル・クレイジー体型になっている。
さすがにNOAH時代の面影はなかったが、ベテランルチャドールらしい試合運びはさすがと言うほか無い。
この中で気になったのは、ペイントレスラーのホラちゃん。

意外と長身で見栄えも良かったし、怪奇派なのかお笑いなのかがイマイチよくわからない。


しかし、マルビンのサポートもしっかりこなしていたし、また見てみたい選手だな、と思った。
最後は石切のムーンサルト2連発でホラちゃんが轟沈。


体型からは想像がつかないが、石切の空中戦はいつ見ても見栄えがいい。
第2試合 一本勝負
×タギリヒメ真夢 vs ○崔領二
(14分21秒 逆エビ固め→ギブアップ)
昨年夏の大橋サマーフェスティバルでデビューしたタギリヒメだが、この時私は同日開催のG1クライマックスへ誘われたため、見ることができなかった。

今年はその分大橋で彼女の試合を見ることができたわけだが、対戦相手が「X」とされた記念試合は果たしてどういう内容になるだろうか?
タギリヒメ自ら望んだ対戦相手は崔領二!

長身にパワー、破壊王とゴルドーに鍛えられた厳しいファイトをタギリヒメに叩き込んでいく。


最初からハイスピードとパワーで叩き込んでいく崔の厳しい攻撃に、青息吐息のタギリヒメ。
あまりに激しくて立てなくなり、医療関係者でもあるリングアナのMC Shujiが駆け寄るが、真夢は試合続行を希望。


この状況から盛り返した真夢だったが、当然崔の余裕は崩せない。
会場は大声援でタギリヒメを後押しするが、最後は崔がコの字に体を反らせた逆エビに屈してタップアウト!

試合後マイクで崔が称えてノーサイド。この日見た試合の中では文句なくベストバウトだったと思う。

第3試合 タッグマッチ一本勝負
○新泉浩司 & 若鷹ジェット信介 vs 旭志織 & ×RYO
(10分32秒 腕十字固めを丸め込み)
こちらも大橋サマーフェスティバルの続きのようなカード。
特に今夏、旭の巧みな試合運びに翻弄された感がある新泉は、大橋のリベンジマッチと言ってもいいかもしれない。
さて、華☆激では見られない顔合わせ、今回はどうなるだろうか?
試合は大橋の時以上に旭の巧みなインサイドワークが炸裂。


さらにRYOの長身から繰り出されるキックとサブミッションに、新泉はなかなか勝機が見出せない。


ここまで苦戦する新泉は珍しいかも。

最後はフィニッシュを畳み掛けてきたRYOをくるっと丸め込んだ新泉が辛勝!

若鷹との連携は悪くなかったが、旭志織の名人芸ともいえるインサイドワークに、新泉はまたしても苦杯を舐めた結果になってしまったような気がする。
この続きはぜひ華☆激でも見てみたいけど、どうなるだろうか?
セミファイナル オールアジアヘビー級選手権 一本勝負
【王者】○ディラン・ジェイムス vs 【挑戦者】×プロフェッサー・イトウ
(9分49秒 アルゼンチンバックブリーカー→ギブアップ)
※ディラン・ジェイムスが王座防衛
休憩明けのセミファイナルは、オールアジアヘビー級選手権というタイトルマッチが組まれた。
九州では大変珍しいイトウのタイトルマッチ。

チャンピオンのジェイムスはゼロワン時代から見ているが、高い身長を活かした迫力あるムーブが特徴。


片やこちらもスーパーヘビー級と言っていいプロフェッサー・イトウは、軽量級が多い九州のプロレスシーンではなかなかタイトルマッチに恵まれてこなかった。
記憶が確かならば、前団体を退団してからは初めての王座戦ではないだろうか?
大型同士の対戦は迫力満点になりそうで、期待大。


序盤はヘッドロックなどの地味な攻防から、徐々に反則を交えていくイトウ。



セコンドのxXXxが手渡した粉をディランに投げつけるなど、あの手この手でジェイムスを追い込もうとしていく。

しかしイトウ以上の体格を誇るディランはものともしない。
最後はイトウの巨体をアルゼンチンバックブリーカーに仕留めて王座防衛!

九州だと最重量級になるイトウも、自分よりデカいジェイムスみたいな選手と対戦する機会はなかったと思われる。
今後もぜひこれに懲りずにヘビー級のタイトルには挑戦してほしいものである。
メインイベント 一本勝負
【富豪2夢路30周年記念特別試合】
○富豪2夢路 & 崔領二 & アズールドラゴン vs 大門寺崇 & ウサマ・アフリーディン & ×シック・バブルガム
(17分27秒 ダイビングヘッドバット→体固め)
メインイベントはランズエンド総帥・崔領二(本日二試合目)を筆頭に、大型選手がずらりと並んだ6人タッグに。



対戦相手に名を連ねた大門寺は、BJW認定世界ストロングヘビー級など他団体でも戴冠経験がある。
大日本在籍時の関本大介ともタッグを組んでおり、まだまだ活躍が見込める選手である。
イキのいい選手と対峙して、ベテラン勢がどういう試合を見せるか?
敵として大門寺率いる個性派外国人選手たちは、まるで初期ゼロワンを見ているよう!
「イカレポンチ」の異名を持つシック・バブルガムは海外や日本の地下プロレス・独立系団体などで活動している選手だそうで、崔の出番がくると「このデブ」「痩せろ」「お前誰だよ」と散々いじられていた。


片やウサマ・アフリーディンはパキスタン出身のプロレスラーであり、モデルもやっているらしい。

なかなか個性的なパートナーの中にあって、大門寺が埋もれずにいるんだから大したもんである。


オープニングで「爆勝宣言」→「ウエルカム・トゥ・ザ・プレジャードーム」を使った崔。

自分の試合の時には「ウエルカム・トゥ・ザ・プレジャードーム」+オフスプリングの「The Kids Aren’t Alright」を使用してきた。


そんな崔とアズールのお膳立てもあって、夢路がめちゃくちゃイキイキしていた。

最後は距離を物ともせず、ダイビングヘッドバットで夢路が勝利!
エンディング
アズールが最初にマイクをとり、次に崔→夢路の順に回していく。

いい仕事をした外国人二人に「お前らいいキャラしてるよ」と崔。
最後は笑顔でノーサイド。

ラストは会場中が夢路ダンスを踊って超ハッピーエンドで幕となった。


水曜日平日にも関わらず、さざんぴあは超満員で大盛況。

今年の中では忘れ難い大会になったのは間違いないだろう。

後記
平日の天神発下関行きは21時が最終とかで、既にバスセンターには間に合わず。

仕方なく小倉行きのバスに乗り換え、小倉からJRで下関へ行くというルートを辿ることにした。
久々の雑餉隈だし、色んなことが変わっていたのは仕方ないか。

しかし、小倉行きの高速はとにかくやたら停車する。こんなに停まるとは思わなかった。下関なんか高速降りたら4つしか駅ないし。次回は高いのを割り切ってJRを使うしかなさそう……

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