プロレスリングNOAH・LINEヤフー presents N-1 VICTORY 2026
(2026年09月16日(水) アクロス福岡イベントホール:観衆 596人)
イントロダクション
2025年はこのタイミングで母が亡くなってしまい、プロレス観戦どころではない状況だった。
時が経つのは早いもので、あれからあっという間に1年が経過し、2026年もN-1 VICTORYの季節がやってきた。

水曜平日という条件下で最初は迷ったものの、2月の大会には参戦していなかったLOS TRANQUILOS de JAPONがやってくるということで、観に行くことを決めたのだ。
そして開幕戦からずっとWRESTLE UNIVERSEで大会を追っているが、内藤のリーグ戦不参加はあったものの、各選手の熱を帯びた攻防は昨年以上に感じられた。
あとは昨年のOZAWAみたいに重篤な怪我人が出ないことを祈りたいのだが、こればかりは運を天に任せるしかないだろう。
下関→アクロス福岡
先週のランズエンドでは帰りの下関行きバスに乗れず、小倉行きに乗ってしまったが、これが大外れで、結局帰宅が午前様になってしまった。

2週続けてこれではさすがに耐えられないと思い、今回は行きだけ高速バス、帰りは新幹線+在来線で下関にかえるルートを選択した。
確かに片道だけ値段は跳ね上がるが、身体へのダメージを考えたらそうも言ってはいられない。
前週同様、15時まで仕事にして、施設からそのまま下関駅に向かい、通常の交通系カードにチャージしてから、バス停でradikoを聴きながら行きの便を待つ。


天神郵便局前で下車して、途中久々にラーメンを所望し、そこから徒歩でアクロス福岡へ。


到着は18時過ぎ。18時半スタートなんでギリギリ間に合った!



オープニング
レッスルユニバースだと、NOAHの場合、だいたいご協賛企業アナウンスからスタートすることが多い。


しかし、実際は10分近く前からリングアナ氏があがり、注意事項などの前説が頭の方に入っている。

そして18時半ちょっと前からBGMがいつも通り「VOYAGE」に変わり、拍手と共に大会はスタートしたのだった。
第一試合
征矢学 & 〇煌牙 & 小柳勇斗 vs 拳王 & タイタス・アレクサンダー & ×ブラックめんそーれ
(7分01秒:F.O.K. → 片エビ固め)
N-1に出場するメンバーにとっては、公式戦以外の試合は前哨戦という形になる。
煌牙がオオワダサンでない以上、ユニット無所属になるため、色んな選手と絡むことになる。

今回は相方の飯野が公式戦に出る征矢と、若手の有望株である小柳がパートナー。

熊本の公式戦で煌牙を買っていた拳王は今日も対角線にいるのだが、果たして二人が奏でる物語はどういうものになるだろうか?


試合自体は征矢と拳王、タイタスと煌牙が前哨戦になっているはずなのだが、あまり絡みなし。
煌牙と拳王の絡みも少なかった。


それでも煌牙への会場からの声援は大きく、あちこちから「煌牙!」という声が飛んでいた。
煌牙は連敗が続いているが、お客さんから寄せられる期待が大きいうちに、成果を見せられるといいなあ、と思った。

試合後は、タイタスと煌牙、拳王と征矢が睨み合い。

これもちょっととってつけた感が見えたが、もう少し前哨戦として「これは!」というものを見せて欲しかったなあ、というのはあった。
第二試合
KENTA & ×HAYATA & 鶴屋浩斗 vs 〇OZAWA & マサ北宮 & タダスケ
(6分21秒:スワンダイブ式ムーンサルト → 片エビ固め)
前日、公式戦でユニットメンバーである遠藤に敗北したKENTAは、WRSのHAYATAに若手の鶴屋と組んで、怨敵でもあるT2KXと激突する。
片や熊本大会ではKENTA同様黒星を喫したOZAWAも、前哨戦でなんとか立て直さなければならない。
両方のチームリーダーが負けられない図式として、この試合は落とせないのだ。

時間は短いながら、OZAWAとKENTAとのバチバチのやり合いは見応えあった。


ただ第一試合同様、前哨戦としては少し物足りなかったかな。


あと、GHC200の現チャンピオンであるHAYATAをあっさり負けさせてしまうのも、ちょっと腑に落ちなかったところでもあった。
第三試合
〇内藤哲也 & BUSHI & RYUSEI vs 丸藤正道 & モハメド ヨネ & ×稲畑勝巳
(7分20秒:合体ボム → 片エビ固め)
2月の博多大会では試合が組まれていなかったLOS TRANQUILOS de JAPON。

熊本でも対峙したヨネとL.T.Jだが、今回はあまり組んだことのない丸藤が加わっている。


共にN-1不出場であるGHCチャンピオン同士が顔を合わせるとなると、これは見逃せない一戦となる。
会場でのL.T.J人気は相変わらず。
BUSHIのオーバーマスクはアフロの使い回し。


今回も丸藤はさかんに内藤を挑発するが、L.T.Jはその手には乗ってこない。
全体的にうまい具合にすかされた感じがして、GHCチャンピオン同士のストーリーは進まなかった感じ。

まあ、N-1とは関係無いから仕方ないか…とは言うものの、今回GHCならびにGHCナショナル王者が不参加な点は、選手からもファンからも不満の声が出ているのは確か。
そして、L.T.Jの試合は第三試合固定で、だいたい流れが一緒だったのも見ていて気になるところだった。

やはりもう少しテーマやストーリーが見たかった。
第四試合
LINEヤフー presents N-1 VICTORY 2026 Aブロック公式戦
×藤田和之 vs 〇杉浦貴
(9分51秒:横入り式エビ固め)
T2KXでありながら、NOAHの旗揚げメンバーでもある「ゴッドファーザー」杉浦に対峙するのは、猪木イズムを受け継ぐ野獣・藤田和之。


共に肉体派のレスラーであり、真正面からぶつかり合うことが予想されるだけに、その迫力をただひたすらに感じ分けるのが、一番良い見方になるのかもしれない。

前半は、同級生同士のバチバチのしばき合い。


こうなると藤田も一歩もひかない。杉浦もしっかり応答していくので、年齢の割に迫力あるぶつかり合いが見られ、会場はかなり盛り上がった。

このまま、杉浦らしい身体を張った闘いが見られるかと思いきや、ヨシ・タツの介入からゴッドファーザーが椅子を使って藤田を滅多打ちに。

最後はT2KXらしい締めで終わったため、野獣大激怒で控え室まで追いかけて行った。
第五試合
LINEヤフー presents N-1 VICTORY 2026 Aブロック公式戦
×飯野雄貴 vs 〇アルファ・ウルフ
(11分17秒:ラ・ペサディーヤ → 片エビ固め)
11月からDDTよりNOAHに移籍が発表された飯野は、開幕戦から未だ未勝利のままである。
対戦するアルファ・ウルフはジュニアの枠にいる選手だが、N-1にエントリーできるくらい、ヘビー級とも渡り合えるのだ。

そうなると、スーパーヘビー級の飯野と言えど、うかうかしてはいられない。

飯野はなんとか初白星をあげんと必死に情熱を振り絞るが、ウルフのパワーとスピードに、ヨシ・タツの介入があって、もう一つ波に乗り切れない。


それでも「I am 情!」「熱!」のコール&レスポンスで会場を味方につける。
あまりにしつこいのでヨシ・タツが会場に文句を言うくらい、完全にアクロス福岡は、飯野の味方になっていた。
しかし、最後はウルフが力技で飯野を退けて、またしても黒星を喫し、これで三連敗。

征矢との約束は果たせるのだろうか?
第六試合
〇カイ・フジムラ & YO-HEY & 政岡純 vs アレハンドロ & ドラゴン・ベイン & ×小田嶋大樹(13分57秒:デスハンガー → 体固め)
N-1開催中もチーム2000xのジュニア部隊であるJ2KXと、NOAHジュニア本隊が抗争を繰り広げている。

しかし、岡山から熊本と見ていく中で、J2KXの勢いはなかなか簡単には止まりそうにない。

小田嶋にしろ、アレハにしろ、ドラゴンにしろ、苦戦が続いていると言っていい。

そろそろJ2KXもベルトなりなんなり狙ってくる頃合いかと思うのだが、果たして福岡大会ではどうなるだろうか。


ここまでJ2KXが2連勝。
福岡が地元のアレハンドロとしてはどうしても勝ちたいところ。



しかしJr.王者になってからカイの勢いが止まらない。
アレハ&ペインのジュニアタッグ王者を擁してもなお、J2KXの勢いは止められなかった。
結局、小田嶋をカイ自らが仕留めて連勝を3に伸ばした。

試合後、カイは例によって正規軍を絞首刑に処し、タダスケは「明日(広島)も俺にマイクをもたすなや。俺、喋るの苦手やねん」とマイクで勝ち誇っていた。
セミファイナル
LINEヤフー presents N-1 VICTORY 2026 Aブロック公式戦
〇シェイン・ヘイスト vs ×チェン
(12分19秒:エアーズロックボトム → 片エビ固め)
タイミングは異なるが、共にWWE帰りであり、NOAHに活動の場を求めてやってきたのは同じである。
既にベテランであるシェインに対して、まだ若くこれからと言っていいチェンの対決は、これからのNOAHを占うに相応しい対決になるだろう。

試合は、基本に忠実なアメリカンプロレスといった感じ。

バックステージコメントでは、チェンに対して、共にWWE、NXT経験者であることへのシンパシーを感じていたシェインだが、実に様々な共通点が二人にはある。



そんなN-1でNOAH初登場となったチェンにはシェインに負けないくらいの声援が飛んでいた。


見ていて思うのは、シェイプアップされた肉体の持ち主同士が、テクニックを駆使して、全力を尽くして闘うことは非常に気持ちが良いな、ということ。

特別に恨みがあるわけでもなく、スポーツマンシップにのっとったある意味でNOAHらしい試合だったのではないだろうか。

メインイベント
LINEヤフー presents N-1 VICTORY 2026 Aブロック公式戦
△清宮海斗 vs △Yoshiki Inamura
(30分00秒:時間切れ引き分け)
福岡大会のメインイベントにして、NOAH御三家のうち二人が激突するカードとあっては、見逃し厳禁といえる取り組みである。

InamuraがNXTに行く前ならまだ清宮との差はかなりあったと言っていいのだが、GHCも戴冠し、勢いも衰えていないYoshiki Inamuraは、清宮にとっても難敵なのは間違いない。


ある意味2026年におけるN-1の今後を占うであろう重要な一戦になるだろう。

序盤から清宮、Inamura、どちらも譲らない意地と意地のぶつかり合いが繰り広げられる。



やや清宮が優勢に見えたが、Inamuraも昔のようにはいかない。
やはりNXTで培ってきた財産は伊達ではないのだ。


しかし、清宮はInamuraの必殺技であるDIS CHARGEや、無双対策として、武藤譲りの足殺しを集中して繰り出していく。

拷問に近い厳しい攻撃を何度も何度もクリアしていくYoshikiに大声援が送られる。


最後はInamuraがパワーボムを仕掛けたところでタイムアップ。御三家の試合にハズレはなかった!

時間切れドローの場合、N-1の規定により、両者一点ずつが入り、清宮4点、Inamura3点に。

Inamuraのシェイクハンドを拒んだ清宮は憮然とした感じで先にリングを降りた。
一方のInamuraは、痛めた足を引き摺りながら満足気に帰っていった。
エンディング
メインが30分フルタイムだったため、21時の高速バス最終便には間に合わず。

超久々に地下鉄と新幹線を乗り継いで、先週より1時間くらい早く帰りついた。


結局、行きは850円で帰りが3000円くらいになってしまった。

後記
今年のN-1は開幕から素晴らしい試合の連続で、レッスルユニバースで見ていても満足度が高かった。
しかし、やはり生で見るのは桁違いの高揚感が得られるとしか言いようがない。

特にメインの清宮対Inamuraは、今シリーズ屈指の名勝負となり、会場もめちゃくちゃに盛り上がった。
来年もNOAHは、おそらく春と秋に来福するだろうが、これがきっちり定着してきたら、いつか山口県での大会も復活させてほしい。

その時を楽しみに待つとしよう。

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