[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 The Score(ザ・スコア―)

[プロレス入場テーマ曲]プロレス的音楽徒然草
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 新日本の曲「The Score」

今回は、レスリングどんたく2018の会場でこの曲が流れた際に「あ、新日本プロレスの曲だ!」と、お客の一部に言われていた、Emerson, Lake & Powell(エマーソン,レイク&パウエル)のThe Score (ザ・スコアー )をご紹介します。

The Scoreは言うまでもなく、現在は新日本プロレスの大会ではオープニングテーマとして使用されていますが、もともとはワールドプロレスリングのテーマ曲として使用された楽曲です(もちろん2021年現在も使われています)。

当然ですが、The Scoreはワールドプロレスリングのために書き下ろされた曲ではありません。しかしながら冒頭に書いたお客さんの例に漏れず、グループの中心メンバーだった、キース・エマーソンやEmerson, Lake & Powellの存在を知らない方もたくさんいるのが現状です。

知らなくて当たり前

「私が知っているんだから、皆も知っていて当たり前」というのは危険な発想です。そもそも会場の大半はおそらく下は10代から30代くらいまでのお客さんが大半を占めています。彼らにとって、The Scoreやキース・エマーソンは、世代的に「知らなくて当たり前」なのです。もしかするとあなたもそうかもしれませんね。

となれば、世代的にキース・エマーソンらの楽曲とごく普通に親しんできた世代の一人である私としては、改めて説明する責務があるのです。・・・といえば、かなり大袈裟ですが、要は誰にでもわかるようには説明しておきたいな、と思ったわけなのです。

9分もの超大作!

さて、The Scoreは、1986年発売のアルバム「Emerson, Lake & Powell」の一曲目に収録されています。改めて申し上げますが、原曲は9分もの超大作で、新日本プロレスならびにワールドプロレスリングで使用されているのは「その一部」にすぎません。

まあ、特にワールドプロレスリング(地上波)は、30分番組ですから、オープニングに9分もの尺を使うわけにはいきません。ですから、一部を使用するというのは極めて現実的ではあります。アニソンでもオープニング・エンディングはフルサイズ版とテレビサイズ版がありますが、あれと同じ理屈になります。

プログレッシブ・ロックとは

しかし、この編集バージョンは、著作権的には第三者が著作者の正式な許諾なしに販売することはできません。まあ、テレビで流す分は百歩譲るにしても、勝手に短縮版を販売されてはたまらないでしょう。

では、なんでこのような長い曲が作られたのか?それは、キース・エマーソンがプログレッシブ・ロック(プログレ)と呼ばれる音楽ジャンルに属するミュージシャンであることが要因の一つと考えらます。

プログレッシブ・ロックとは、

1960年代後半のイギリスに現れたロックのジャンルの1つ。実験的・前衛的なロックとして、それまでのシングル中心のロックから、より進歩的なアルバム志向のロックを目指した。誕生以降、スタイルの発展、拡散・細分化が進んだ。しかし、当初の進歩的・前衛的なロック志向から、一部のクラシック音楽寄りな音楽性が、復古的で”古色蒼然”としていると見られ、70年代半ばから後半にかけて衰退したとされている。後年、マリリオン、アネクドテンの登場により、復活してきている。日本に於ける一般的な略称は「プログレ」。(wikipediaより抜粋)

という種類のもので、特にキース・エマーソンの場合、彼の音楽性の根本にはジャズ、クラシック、ロックの3本の柱があるとされてます。

 もともとの意味とは・・・

私はアルバム「Emerson, Lake & Powell」と「NJPWグレイテストミュージック」の両方を持っていますが、「Emerson, Lake & Powell」の方をフルで聴いてみると、The Scoreが「単品」として作られた作品ではなく、「Emerson, Lake & Powell」という「アルバムの一部」として計算されて作られた楽曲だということがお分かりいただけるのではないか、と私は考えています。

と言いますのも、クラシック音楽には組曲と呼ばれるものがあります。具体的な例としてはWWFやWCWで活躍した故・マッチョマン・ランディ・サベージ選手の入場曲「威風堂々」も、組曲の一部にあたる「第一番」(の更に一部)を使用しています。

実は「組曲」

で、この「第一番」も「組曲・威風堂々」を全部聞くと、「第一番」が「威風堂々」という曲の一部になっているわけです。簡単に言うと、The Scoreも「Emerson, Lake & Powell」という「組曲」(正式には組曲とは扱われていませんが)として捉えるのが妥当でしょう。

一方、「NJPWグレイテストミュージック」でもアルバムの一曲目に入っている「The Score」は、おそらくワールドプロレスリングのオープニングという意味合いで収録されているものと思われます。

当然、アルバムの一曲というよりは、「ベスト盤」という性質上、単体の楽曲として収録されているため、The Scoreだけが、同じアルバムの中でも突出して長い曲という事になっていると思うのです。

ですから、「NJPWグレイテストミュージック」と「Emerson, Lake & Powell」では、同じThe Scoreが収録されているにもかかわらず、聞いた印象が全く異なるという現象が起きてしまうことは十分あり得るというわけなのですね。

最長使用記録に・・・

さて、The Scoreは1989年1月にワールドプロレスリングにて初使用されてから、今日までずっと一貫して使われていますが、途中DALTAのJET BLACK SOULが流れていた時期もありました。しかし今ではまた、The Scoreに戻されています。

プロレスがゴールデンタイムに放送されていた、いわゆる金曜夜8時の世代にとっては、むしろ「朝日に栄光あれ」などのほうが馴染みがあるかとは思いますが、The Scoreはすでに使用されて約30年の歴史があり、おそらくこのままいけば、ワールドプロレスリングおよび新日本プロレスのOPテーマとしては、最長使用記録になるのではないかと思われます。

新日のテーマ

ですから、もはやThe Scoreが、もっていた「本来の意味」よりも、「新日のテーマ」としてのとらえ方のほうがむしろ当たり前といってもいいのかもしれませんね。

残念なことにキース・エマーソンは2016年3月に自殺という形でこの世を去ってしまいました。もしご存命ならThe Scoreの30周年記念バージョンができたやもしれません。著作者がこの世の方でない以上、公式で作られる「ショートヴァージョン」がこの世に出る確率も極めて低いでしょう。

ただし、販売さえしなければ、ご自身で作って楽しむ分には問題がないので、PCで編集するなりして番組使用ヴァージョンを作られてもいいのではないでしょうか?

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プロレスオタクで心理カウンセラーの資格を持ち、両親の介護をしながらガンサバイバーとして生きる著者が、自分の人生や仕事について赤裸々に語ります。プロレスやオタク文化に関する豊富な知識や経験、心理カウンセラーとしてのスキルや活動、介護やガンサバイバーシップに関する悩みや工夫など、興味深く感動的な内容が満載です。あなたも著者のストーリーに共感しませんか?







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