がむしゃらプロレス: member’s Platinum presents GAM-1 CLIMAX 2026
(2026年9月27日(日)会場/門司赤煉瓦プレイス)
イントロダクション
今年のGAM1は昨年までとは一味違う大会となった。
まず、KENZO以来待望となる新人・キヨスエのデビュー戦が組まれたこと。
そして22日にプロレス居酒屋がむしゃらにて開催された、ダイナマイト九州デビュー20周年記念イベントに続き、今回も20周年記念試合が組まれた。

と言ってもあまり特別感は感じられないのだが、こちらも黒棒の新加入メンバーが気にはなる。
そして、2025年に続き、丹の国プロレスの嵐弾次郎を含めた八名で争われるトーナメント。
土曜日に他団体で試合を済ませて、その足で北九州入りした弾次郎の初戦はがむしゃらプロレス代表のSMITH。
試合前から「忖度で勝つ」と言い放つSMITHに対して、弾次郎がどう出てくるか? 注目である。
自宅→門司赤煉瓦プレイス

今週頭までは晴天だったのだが、週末になっていきなり荒天にかわり、日曜日は朝からずっと雨。

スケジュールの都合で午前中に酵素風呂に行き、帰宅して昼飯を食べてから、赤煉瓦へ向かう。

ところが、門司駅近くの格安駐車場が建物新築のため閉鎖されており、諦めて赤煉瓦の高い駐車場に停めることとなってしまった。

オープニング


前説は九州&YASU。この組み合わせはありそうでなかったようで、しきりに九州は「全く記憶にない」と言っていた。

まず、第三試合でデビュー戦を行うキヨスエを呼び込んで、意気込みを語らせる。
商そして、今回のスポンサーさまをリングにあげてご紹介。

こちらのみなさんは全員靴を脱いでリングに上がっていたのには感心させられた。
少しギクシャクしたものの、「がむしゃらプロレススタート!」の掛け声と共に大会はスタートした。

第一試合
:GAM-1 CLIMAX 2026 A Block 1回戦
〇七海健大 vs ×OT-1000(6分11秒 ※スクールボーイ)

2009年11月23日に七海健大は、第一試合6人タッグで、デビューした中の一人としてリングに上がっている。

その対角線上の3人のうちの一人が赤タイツを身にまとった尾原毅という選手なのだ。
OT-1000は、その尾原がRe:ZARDによって改造されて生まれたという経緯がある。
しかし、17年前と今とでは二人ともあまりにも変わり果ててしまった。
OT-1000はともかく、七海健大もベビーからヒールに、ヒールからベビーにターンして、引退。
その後、レフェリーにコーチと様々な役割を転々として、2026年に突如復帰して、今回が初のGAM1となる。
しかし、コスチュームやペイントこそ青や黄色を使い分けているが、現在の健大はこれまで積み重ねてきたキャリアの集大成のような感じになっていた。

象徴的だったのは、リング下に降りてエプロンの中からロープを引き締める金具を取り出し、何食わぬ顔で戻ってきて、それを凶器に使ったこと。
だが、OT-1000はもともとがメカのため、金属が凶器にはなりにくい。

おまけに尾原毅時代の技も一通りこなせるので、簡単に倒せる相手でもない。

しかし、隙をついてはヒールっぽい動きで健大はOT-1000を撹乱。

結局、七海健大が勝利して二回戦進出を果たした。
第二試合
:GAM-1 CLIMAX 2026 B Block 1回戦
〇鉄生 vs ×サムソン澤田(5分05秒 ※体固め)
もともと同じユニットにいた者同士の対決。GAM1でもかつて対戦経験がある。
追放された側の鉄生にとって、現在Re:ZARDにいるサムソン澤田は憎き相手には違いない。


ただ、YASUと組んでGWAタッグ王者となった現在は、以前ほど敵視してはいない感じがする。
試合は、肉弾戦で圧倒しようとする鉄生を各種関節技でいたぶるサムソンという展開で進んでいった。
当然、同じユニットにいた以上、鉄生が怪我した部分は熟知しているわけだ。



しかし、散々苦しめられた中で、一瞬の隙をついて鉄生が丸め込み。

難敵澤田を破って、鉄生は二回戦へ駒を進めた。
第三試合
:「キヨスエ」デビュー戦
×キヨスエ vs 〇X(HIROYA)(8分53秒 ※スーパーキック)
随分前から、セコンドに丸坊主姿の大柄な男性を見かけるようになっていた。
一時期姿を消していた時期もあったのだが、再び会場に現れ、時には大会開始前の練習にも参加していた。
そこから月日が流れて、ついに練習生だったキヨスエのデビューが発表された。
聞けば、度重なる怪我を乗り越えて、ひたすら実直にプロレスと向き合ってきたそうだ。


その対戦相手XはGWAヘビー級王者HIROYA。

キヨスエは真っ向から挑み、会場の声援にも支えられた。

HIROYAにしろ、キヨスエにしろ、スーパーヘビー級であり、真っ向からぶつかり合うだけで絵になる。


小細工がいらないという点では恵まれた素質の持ち主であることは間違いない。

だが、現状では当然チャンピオンのHIROYAには手が届かなかった。
それは当たり前と言えば当たり前である。
しかし、前説でキヨスエ本人が「勝ちたいです」と言っていた以上、相手が先輩だろうがチャンピオンだろうが、勝とうとする気概をお客さんに見せなければならない。
正直、力の差はどうにもならないくらいに開いてはいた。
だけど、勝ちたいのであれば、現状の自分を悔しいと思ってほしいし、できるなら下はあまり向かないでほしい。
欲を言えば常に相手をにらみつけるくらいの気迫を見せてほしい。
それでも、キヨスエの試合は前半戦では一番の内容だった。

これからの精進に期待したい。
第四試合
:GAM-1 CLIMAX 2026 A Block 1回戦
〇陽樹 vs ×KENZO(9分56秒 ※アックスボンバー)
こちらも肉体派同士の迫力あるバトルが期待できる一戦。

個人的には陽樹、鉄生の世代を突き上げていくためにも、KENZOにはもうワンランク上の成長を期待したいのだ。


キヨスエという、同じくスーパーヘビーに属する後輩が出てきた以上、KENZOも追われる側になったということになるのだ。

陽樹は、場内、場外にわたり、KENZOを引き摺り回し、自分のペースに持ち込んでいく。


このあたりは力だけではなく、戦術においても陽樹に一日の長があった。


両者にチャンピオン経験がありながら、キャリアで陽樹が上回った感じの試合だった。
KENZOに関してはこれを機に、いよいよ世代交代を本気で目指していってほしい。

第五試合
:GAM-1 CLIMAX 2026 B Block 1回戦
〇嵐弾次郎 vs ×SMITH(7分48秒 ※ス“ワン!”トーンボム)
嵐弾次郎については、誰ががむしゃらプロレスにオファーしたのか?というどうでもいい話がある。
現代表SMITHは「自分が呼んできた」と言い張っている。
ただ、実は前代表のドン・タッカーがSNSで「ぜひ、がむしゃらのリングに上がっていただきたい」とコメントしているのを私は見た記憶があり、真相は藪の中なのである。
そのSMITHは代表権限を利用して弾次郎から勝利をおさめようとしているらしい。

恐ろしいことに、この代表は本気でこれをやりかねないのがある。


さあ、代表の思惑通り事が運ぶだろうか?
試合開始前、握手すると見せかけて奇襲したり、リング下に隠れて、犬のおもちゃを身代わりにしたり、序盤からSMITHワールドが炸裂。


特に犬のおもちゃ…いや、マックスには仕掛けたSMITHまでが巻き込まれ、だんだんカオスな展開になってきた。
とはいえ、プロレスにおける幅の広さでいうなら、弾次郎だって負けてはいない。
真っ向勝負を好むきらいはあるにせよ、プロレス頭は悪くない。


そして、年齢的にも肉体的にも今がピークにあるという点でも弾次郎は有利になっている。
一見すると押せ押せに見えるSMITHの攻撃を弾次郎は冷静にかわして、二回戦進出!


第六試合
:ダイナマイト九州”20周年vsシリーズ”
「黒棒(首領)が新メンバーを連れて登場!」
×ダイナマイト九州 & パンチくん & 竹ちゃんマン vs 〇ブラック★スティック & ブラック★スティックSKY & ブラックスティックTOWER(11分09秒 ※ブラック★スティックプレス)

ダイナマイト九州デビュー20周年記念と銘打たれたこの試合。スポンサーさんから、この日引退するんじゃないだろうか?というくらい大量の花束が渡された。

更には記念撮影も行われて、試合開始前は、結構な賑わいになっていた。

しかし、いざ試合が始まってみると、なぜかお客さんの視線は、黒棒軍団に新加入したTOWERにばかり注目が集まる。


おまけにSKYも含めて、秒で後ろのお客さんが正体を見抜いていたのが、めちゃくちゃ面白かった(笑)。

まあ、黒棒軍団って特徴がありすぎるので、仕方ないと言えば仕方ないのだが、更に厄介なのは、リング下においていたブラックスティックを身体の一部として使い出したこと。
これによって黒棒たちはやりたい放題になっていく。


最後はTOWERとSKYが黒棒の首領をリフトアップして、そのままダイナマイト九州に叩き落とす荒技で、新生・黒棒軍団に勝利をもたらした。


第七試合
:GAM-1 CLIMAX 2026 A Block 2回戦
〇七海健大 vs ×陽樹(13分13秒 ※SUPER NOVA)
健大と陽樹は同じユニットにいたことは多分なかったと思うのだが、ブランクが長かったため、顔合わせ自体が久しぶりという感じがする。

ただ、健大が休んでいる間も陽樹はずっと最前線で闘ってきただけに、こんなところで負けるわけにはいくまい。

試合は、序盤から場外に戦場を移して、大荒れの展開に。

しかしリングに戻ってからセコンドを使ってなおも椅子攻撃しようとした陽樹から健大が椅子をとりあげて打ち、ベビーもヒールも両方こなしてきて、反則もいとわない健大が勝利。


引退→復帰後初のGAM1優勝に大手をかけた。
第八試合
:GAM-1 CLIMAX 2026 B Block 2回戦
〇鉄生 vs ×嵐弾次郎(11分47秒 ※スチールスリーパー2)
こちらはベテラン同士とはいえ、肉弾戦を主体とする選手同士の一戦となった。

しかし、ワンデートーナメントということもあって、終始ガツンガツンぶつかりあうわけにもいかない。


そこで、弾次郎が打って出たのが、鉄生の古傷である足殺しだった。

とにかく、弾次郎が鉄生の古傷である左膝をねちっこく攻め続け、そのたびに悶絶させられていく。

しかし、弾次郎が肉弾戦からグラウンドに切り替えていくのと同様、鉄生も勝ち上がるためには、普段とは違う形で勝負しなくてはいけない。

そこでとったのが、徹底した首狙い。特にしつこいスリーパーから変形アナコンダバイスで弾次郎にダメージを与えていく。
このスリーパーが功を奏して、ついに鉄生が弾次郎を振り切って決勝進出!

セミファイナル
:6人タッグマッチ
YASU & アストロZ & 〇HIROYA vs トゥルエノ・ゲレーロ & ×MIKIHISA & 久保希望(11分37秒 ※ファルコンアロー)
ジュニア選手を中心としたGWAタイトルホルダー対ゲレーロとナスティ混成軍の6人タッグ。

Re:ZARDとNASTY OUTSIDERSは、もともと同盟関係もなく、むしろ敵対すらしている。


たしかに最初のうちはうまくいっていたが、途中からゲレーロと久保&MIKIHISAが同士討ちに遭う場面が増えてきた。
うまくいけば、Re:ZARDとNASTYが共闘する事もありえたかもしれない。


しかし、尾原を改造してOT-1000 にしたのは、他ならぬゲレーロであり、Re:ZARDでもあるわけで、この組み合わせには最初から無理があったとしかいいようがない。

こうなってくると、チャンピオンチームの方が勢いを増してくる。
ユニットもバラバラで普段組んでもいないのに、ただベルトホルダーというだけで、HIROYAたちには不思議な連携がうまれていた。

こうなってくると、チャンピオンチームの方が勢いを増してくる。
最後はMIKIHISAをとらえたHIROYAがファルコンアローで、GWAヘビー級王者の貫禄を見せつけた。

メインイベント
:GAM-1 CLIMAX 2026 優勝決定戦
〇七海健大 vs ×鉄生(13分36秒 ※飛龍の反撃)
同級生にして、かつて同ユニット「LOSS OF CONTROL THE RECKLESS」で席巻した二人がまさかの再会。


健大のデビュー戦を観客として観戦していた鉄生との17年越しのストーリーが、この試合で一つの結実を迎えるのだ。
2人の唯一の王座戦は2015年スペースワールドでのイベント。同じユニット活動あり、引退あり。4度目のシングルマッチは14度目のGAM-1決勝。
前回の健大の優勝時の1回戦の相手が鉄生だった。
そう考えていくと、17年の間にいかに濃いストーリーが流れていたかがよくわかるというもの。

1年先を歩いていた健大は、ブランクをものともせず、鉄生と真っ向から激突していく。

序盤から激しい場外戦にはじまり、ここでは健大が主導権を握り、鉄生はカウント20ギリギリでリングイン。

鉄生はこの序盤におったダメージがでかく、その後も後手後手に回り始めた。
健大はなんだかんだいっても、鉄生のそばにいた時期も長く、長所も短所も知り抜いている。
それは鉄生だってお互い様なのだが、先手を打ったのは健大であり、最後まで手綱を緩めることはしなかった。

この野性の勘みたいな鋭さが健大の持ち味なのかもしれない。
結局、鉄生に差をつけられることなく、七海健大がGAM1ニ度目の優勝を飾った。

エンディング
試合後、スポンサーから数々のプレゼントがあり、健大を交えて記念撮影などが行われたが、痺れを切らしたHIROYAが乱入してきた。

さらに上から目線で健大にえらそうにして、自分が健大のブランク中にいかに活躍してきたかととうとうと語って、とりあえず握手を交わす。


しかし、最後はまさかのラリアットで健大がHIROYAを蹴散らすという結末に。リング上から今度は健大が上から目線で、HIROYAを罵ってみせた。

果たして12月のマニアはどういう流れになるだろうか?
後記

今回は全10試合と非常に満足のいく内容だった。外へ出てみると、もう暗くなっていた。考えてみたらもう数日で10月なのだ。無理もない。

さて、帰りに門司赤煉瓦の駐車料金を精算したら、金額がえげつないことになっていた!
前は500円だったのに、なんと1,000円!

なんでこんな金額になっているんだ。次回から下関に停めてJRで門司まで行こうかな?
いやあ、スタバが出来ただけでこんなことになるなんて…

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