がむしゃらプロレスイベント試合・「第21回皿倉山健康ウォーク」
(2026年5月17日・日・ジ アウトレット北九州)
イントロダクション
5月16日の小文字祭に続いて、今度はジ アウトレット北九州で行われるイベント試合。

北九州を離れてしばらく経つので全く知らなかったのだが、ジ アウトレット北九州とは、かつてのスペースワールドの跡地にできた施設だったのだ。

スペースワールドといえば、この中でもがむしゃらプロレスは試合を行っており、2015年7月5日、七海健大がGWAヘビー級ベルトを初戴冠した場所でもある(初防衛戦で林祥弘に敗れて王座陥落)。
その思い出の地で再びがむしゃらプロレスの試合が行われるというのは、非常に感慨深い。

プロレスは長く見ていると、色んな巡り合わせがあるものなのだ。
下関→ ジ アウトレット北九州
色々考えた挙句、下関駅近くまで車で行き、JR下関駅から小倉経由でスペースワールド駅まで電車で行くことに。

実際、がむしゃらのスペースワールド大会以来降りた事すらないので不安はあったが、いざ電車に乗ってみたらかなりスムーズ。


駅からジ アウトレット北九州までは徒歩5分。広場の奥に芝生があり、その片隅にリングが設営されていた。

しかし、12時スタートと勘違いして午前中に到着してしまったため、まだリングは組み上がっておらず、メンバーが汗だくで作業している途中だった。
しばらく日陰に避難して様子をみていたが、どうも椅子は並べられないらしい。
リング体験
そうこうしている内に、YASUと鉄生のタッグチャンピオンコンビがリングにあがり、ロープワークや簡単な運動を参加者さんに体験してもらう。

プロレス教室ともまた違う、ちょっと緩い感じだったけれど、激しい運動ではない分、焼けついたエプロンやロープでやけどしなかったのはよかったと思う。


ダンスパフォーマンス
続いては、北九州で活躍するダンス教室の発表会。
北九州はあちこちで、こうした学生を中心にしたダンスパフォーマンスを見る機会が多い。

一見するとプロレスとの相性が良さそうだが、スプリングのきいたリングだと足がとられやすい。
かと言って、ダンスにあわせてリングを硬くしてしまうと、今度は選手が受け身を取った時にダメージを受けてしまう。

このバランスが非常に難しいのである。
オープニング
今回は代表のSMITHが一人で登場。昨日の相方だった九州は、本日試合が組まれており不在。

前説は初めましての人たちにわかりやすく、プロレス大好きで活動している事、自分たちが社会人プロレスであることを説明していた。

第一試合
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
シドニー昌太スティーブンス & ×七海健大 vs MIKIHISA & 〇久保希望
かつてGWAのタイトルを奪取した思い出の地で再び現役として試合する健大は、シドニーと初タッグを結成して、NASTY OUTSIDERSの二人と闘う。

タイトルマッチでこそないものの、復帰第二戦で、この地に戻って試合するというのは、まさにプロレスの妙だなと思わずにはいられない。

さて、試合は開始早々場外戦にもつれ込む。リングの上だと暑いという判断かもしれないが、実はリングのある場所は芝生ではなく、コンクリートなので、暑さでいえば条件的に大した違いはない。


おまけに、各チーム一人ずつ「どS」がいるため、お互いが焼けたエプロンに背中を押しつけ合う展開になってしまう。

しかし、相手もずっとやられてばかりいるわけではなく、もれなく倍返しされてしまう。
片や、同じユニットにいる久保とMIKIHISAのチームワークはバツグンで安定感がある。

かつて11年前にGWAタイトルを巻いた想い出の地で、健大は敢えなく敗北となってしまった。

第二試合
▼シングルマッチ(疲れん程度1本勝負)
◯ポール・ブレイザー vs ×ダイナマイト九州
「疲れん程度」は通常タッグマッチで行われている試合形式だが、シングルでやったケースはいつ以来だか記憶にない。
少なくとも、九州とポールのシングルは初めてになると思う。

ただ、アウェイのポールを美味しくするには、ある程度九州が見せ場や自我を抑えなければならない場面が出てきそうにも思う。

ところが、このカードをイベントで組んだのは、今思うと間違いだったのかもしれない。

結果的に、炎天下の中でお客さんもだれてきて、試合半ばで会場がとんでもない空気になってしまった。

せっかく奈良から来たのに耐えられないポールは早く試合を終わらせようとするが、九州はとにかくいつものローテーションを強行するので、埒(らち)が明かない。


なかなか締められない流れの中、最後はほぼ強引にポールが勝ちを奪い取り、一同ホッとしたのだった。

メインイベント
▼6人タッグマッチ(30分1本勝負)
サムソン澤田& ×トゥルエノ・ゲレーロ & 陽樹 vs YASU & 鉄生 & 〇KENZO
Re:ZARD側にはサムソン澤田が、無所属タッグにはKENZOが加わった6人タッグ。

SNSでたびたび自ユニットへの参加を呼びかけているKENZOとしては、ここでいいところを見せて、タッグ王者を味方に引き入れたいところ。
しかし、今回来ていない上原を交えた6人タッグ王座を保持しているRe:ZARDとしては、いつも組んでいるメンバーで負けるわけにはいかない。

さすがにこれだけのメンツが揃えば、外すことはまずない。どの組み合わせも見せ場が作れる、メインらしい試合。


前日ともメンバーやユニットが違うけれど、KENZOもスムーズに流れの中に入っていけていた。

昔からソリが合わない鉄生と陽樹はこの日も激しくやり合うわけだが、不思議なもので、お互いのプロレス観が根底にあってリアルな感情をぶつけ合うので、人に見せられないような闘いにはならないのである。
初期の頃は、それでも止めに入らないとまずい流れもあったが、今はそこまで心配はいらない。

特筆すべきは、鉄生&YASUと組む選手は誰であっても、不自然さを感じさせないのである。


普段から組んでいるわけでもないのに、まるでずっと同じチームにいるかのような錯覚をしてしまう。これくらいタッグワークが突出していると、なかなかチャンピオンの牙城は崩せまい。

最後はGWAタッグ王者の連携から、KENZOがゲレーロをピンフォール。

こちらもタッグチャンピオンがお膳立てをして、KENZOにトドメを任せるという憎い展開を見せ、改めてタッグ王者の底力を見せつけられた気がした。
エンディング
エンディングでマイクを持たされたKENZOは、しどろもどろになりながら、同じ文句を繰り返しつつ目が泳いでいる。

さすがにいつぞやみたいに「助けてください」とは言わず、「3.2.1アウトレット!」で締め。
後記
このあとダンスとプロレス体験教室があるけれど、さすがに暑いので試合だけでおさらば。この後リバーウォークでパトレイバーを観て帰ることに。


先ほどまで炎天下で試合を観ていたせいか、屋内の映画館はまるで天国。映画も素晴らしい内容だった。

さすがにプロレスに映画にとスケジュールをぶち込み過ぎたので、帰宅したらクタクタになってしまい、割と早く眠りにつけた。

とはいえ、こうして二本分の観戦記を並行して書きながら、楽しかった思い出を回想できるのも私なりのプロレスの楽しみ方だし、これからもできる限りは続けていきたいと思っている。



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