[プロレス観戦記] 九州プロレス「めんたい☆FESTA!」 ~めんたい☆キッド・ベスト10~

九州プロレス「めんたい☆FESTA!」~めんたい☆キッド・ベスト10~

(2013年5月13日・月・西鉄ホール)

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イントロダクション

日曜祝日開催が基本の九プロがなぜか平日の月曜開催。これにはいろんな事情も絡んでいたらしいが、同時に偶然も重なっていた。

個人的には既に月曜は山口市で授業を受ける事が先に決まっていたので迷った挙句ぎりぎりで参加を決めた。なんせ山口市と福岡市はざっと見積もっても片道200キロ。途中新幹線使ってもかなりきつい。その上この日は初の夏日で盆地の山口は30℃にもなろうかという
陽気で、しかもPM2.5のせいで喉も痛い。小倉着いたらその気温が18℃まで下がっていたし、これで完璧にスタミナロスした。

そういうバッドコンディションでの観戦になってしまった。まあ病気で倒れていた数年間を思えばこれだけのことがこなせる自分になった事実には十分感謝はしてるんだけど^^ちょっと計算誤ったかな?

オープニング

客入りはやはり平日ということで少な目。でも終盤にはほぼ埋まっていた。

試合開始前のアクトは江頭つとむさんという歌手がやっていた。が、この方華☆激がさいとぴあやった時に一緒にやってた人では?^^まあいいけど離合集散はレスラーだけじゃないって事ですね。はい。

パンフを読む限りめんたいがマッチメークしたことになってたけど本当のところはどうでもいい^^めんたい的には同窓会っぽい雰囲気を出したかったのかやや過去寄りのカードにはなっていたけど。まあこういう記念大会にはよくあることなんで^^

第一試合:じいちゃん格闘フェスタ

○田中純二&ウォーターマン日田丸(9分51秒 レフェリーストップ)●がばいじいちゃん&藤田ミノル

今回はあおりVにかける時間がなかったのかどれも過去映像で字幕がつくというものになっていた。やっぱわざわざ撮るのは大変だとは思うけど九プロは映像を使うという所が地元他団体との大きな差なんでそこはやっぱ多少うるさくなるのは致し方ない。

さてじいちゃんは九プロで誕生しながら天神で試合するのは約1年ぶり。まあほとんど関東を拠点にしてるんだから仕方ないけど、まだまだ新鮮味という点では地元福岡では劣化してないのが強み。

新ヘルパーに任命された藤田もよかったけどやっぱじいちゃんの強烈なキャラには食われてた。頑張っていい味だしてはいたけどね。

この試合の見所はじいちゃんが異種格闘技戦風の試合に挑戦するところがみそなんで、ふたをあけたらそれほど格闘技っぽさはなかったかな?

まあ杖を巧みに使う格闘技というのもどうかとは思うんだけど、むしろ純二の頭をゲートボールの要領でぶったたいたり、日田丸の腕ひしぎを杖で脱出したりそのあたりくらいがじいちゃんの格闘技への挑戦っぽかったかな?後じいちゃんが本気モードで2人同時にヒールホールドを決めたあたりも新しかったかも^^

パンフに書かれていたじいちゃんのルーズジョイント説は結局じいちゃんがタップ?したことで不明なままに。正式判定はレフェリーストップだったけど、じいちゃんの黒星で会場がドン引きしてたのが一番面白かった^^

第二試合:頂への再出発!

●筑前りょう太&台風(11分10秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)○相島勇人&キシャ―ン

筑前&台風は台風が筑前カラーの赤かさで入場。新品だったのに結局ふりまわしすぎてぼろぼろになっていた^^

九州プロレス次期チャンプの座を狙う?相島にしてみればこの試合で筑前から1本とって挑戦に弾みをつけたいところ。

でも筑前にしてみれば再出発でつまずくわけにもいかない。ところが、久しぶりの討伐団相手にやや勝手が違うのか?あれだけ苦杯をなめてきた討伐団の手口は読めてるはずなのに(しかも討伐団も筑前組も人数は2人ずつでセコンドの介入はない)面白いように相島の罠にはまっていく。

攻め急いでいるのかいつもの筑前らしさが消えていた。そこを見逃すほど相島もお人よしではない。キシャ―ンをうまく使って台風と筑前を分断すると台風をリングサイドの椅子にテープで固定。孤立無援となった筑前に2対1で勝負をかけるが、これが3対1なら
まだ言い訳もたとう。しかし2対2でやって分断されて孤立したのはやっぱ筑前組にタッグワークの力がなかったとしかいいようがない。うまいのはふつうなら勝負を決めるのが台風ねらいとみせておいて実は筑前をはなからターゲットにしていたことで、そこも討伐団の作戦勝ちといっていい。

まんまと前王者を破った相島は「理事長さんよ、おめえ弱くなったな。九プロも遊び相手がいなくてつまんないから、山(阿蘇山)からベルトとって俺が外で磨いてきてやるよ」といいたい放題。

このまま相島が挑戦ということになるのかなと思っていたんだけど・・・・

第3試合:九州プロレス選手権試合

○王者:阿蘇山(12分57秒 マグマスプラッシュ→片エビ固め●挑戦者:旭志織

旭の結婚祝いがこのタイトルへの挑戦権だったらしい。そんな理由で決まっていたのか?^^でもそれを差し引いても確かに旭は実力者で過去何人ものヘビー級をしずめてきたヘビー級キラーでもある。

ましてや旭の頭脳と技が阿蘇山という堅牢な壁を超えられるのかという興味もあった。

試合序盤はもう旭のオンステージ状態というか、あきらかにマグマドライバー封じの左腕殺しにでてきた。これが必要以上にねちっこくまたしつこい。

サポーターつけてる方の腕を狙うというのはプロレスの常とう手段ではあるけどここまできっちり教科書の様に左腕殺しにいかれるとなかなか阿蘇山も反撃しずらい。それでも体の大きさと狙われてない右腕の攻撃で軽量の旭をふっとばすあたりはやはりなんだかんだいっても重量級王者の貫録。

しいていうなら旭がレインメーカーを追い詰めた鈴木みのる状態にもっていけるとよかったんだろうけど、逆に阿蘇山が旭の急所である腰を執拗にねらいはじめて旭の攻撃スピードが急激にトーンダウン。そこへマグマ攻撃を畳みかけて阿蘇山堂々の王座防衛。

しかし入場テーマとともに秀吉が現れるとなんとかつての師匠に挑戦表明。阿蘇山は「15年前と同じ様にひーひーいわせてやろうか?」と一瞬前キャラの顔でこれに呼応。なにげにこっちも牙を向き出しにする。

確かに最強九州男児決定トーナメント準優勝の秀吉には挑戦資格もあるし、師匠越えというテーマもある。秀吉自身がいっていたように「デビュー戦の相手でもあった阿蘇山に、秀吉としてやってきたことすべてをぶつける」と大阪プロレスを退団してまでかけた決意を表明。これで5周年大会は秀吉対阿蘇山という師弟対決が実現!

だけどやっぱ相島も先に名乗りを上げていたんでやっぱここに割ってはいってきてほしかったな。ちょっとおとなしく引きさがりすぎたのが逆に気になった。

第4試合:めんたい☆キッドベストテン

○めんたい☆キッド&ウルティモドラゴン(14分42秒 最高級めんたい☆スプラッシュ→片エビ固め)●クワイエットストーム&秀吉

現在進行形のリベンジが強調されていたメインだけどやっぱ散々デビュー時やみちのく時代の映像、めんたいとしてデビューした過去映像が流れるとどうしても過去に思いをはせるのは仕方ないだろう。本当にリベンジ目的ならトーナメントと同じシングル形式でやるのが筋だし。そもそもレジェンドのウルティモさんが来てる時点であまり未来志向とはいえない。

まあだいたいめんたいが試合の8割動いて残り2割を校長がもっていくんだろうなあと最初は予想していたらやっぱほとんど校長は省エネファイト。で、孤立無援のめんたいが必死に大阪組の攻撃を受けまくるという展開に。しかし今現在多くの弟子が手元を離れていった校長にしてみれば今でも慕ってくれる数すくない弟子のひとりでもあるし、お膳立てを整えてくれた分はしっかり働いていた^^

去年みた巌流島での初代タイガー戦に比べるとコンディションも格段によかったし、アサイムーンサルトこそ出さないもののドラゴンロケットにドラゴンスリーパーというなぜか別なドラゴンの技を繰り出して大サービス。要所要所で出すキックは確実に大阪組の足を止めていたし、久々にこんなに動くウルティモドラゴンをみたなあという感じ^^

試合はまあ予想通りめんたいが必死で頑張ってクワイエットストームをめんたいスプラッシュで沈めた。

で試合後、感謝の意を伝えてめんたいがマイクを渡すと校長がしゃべるしゃべる^^まあここで偶然、13日がウルティモドラゴン(素顔時代)のデビューの日でもあったことがあかされた。

後はセレモニーがあってめんたいの実のお母さんがリングにあがって感動の対面。実はお母さんのご都合のつく日にしたかったのでこの13日になったらしい。ぶっちゃけウルティモ校長の件は本当の偶然でたまたま校長への別なオファーが急にキャンセルになったところへ
めんたいからオファーがきて校長が受諾したという経緯があったらしい。

最後は恒例の九州ば元気にするバイ!で締めとなったが、なんと帰りには10周年記念タオルが入場者全員に配られた。

後記

まあ、大会としては悪くなかったかな。記念大会だし通常興業なら7月の5周年大会に向けての布石を色々うつところでもあったし、そことのバランスとるのは難しかったと思う。

結果的にめんたいが一番目立っていたしそこができるのが九プロのいいところでもある。

もうちょっと余韻を味わいたかったけどでもやっぱ試合後どっと疲れが出たので早々に引き上げることにした。次回7月15日も結構ハードな日程になりそうなんだけど、秀吉対阿蘇山は過去のいきさつを知るものとしてはどうしてもみておきたいカードだし、迷うなあ・・・・

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