[プロレス観戦記] プロレスリングNOAH「Winter Navig’09」第3戦下関大会(09.11.22)

イントロダクション

いや、この日の冷え込みは半端じゃなかった。早朝4時に目が覚めたら気温12度...

ついこの間まで20度近くあったのに、本当に風邪引くかと思った。体調は最悪だったが、鍼治療でどうにか持ち直したので、予定通り午後から、途中母の入院先によって、そのまま会場へ。買い物する暇がなかったので、今回は珍しくメッセに駐めた。

だいたいここはタワーの客はただにするくせに見本市市場の客は規定の料金を取る。スターレーンだって半券見せれば安くなるのに、もう少しなんとかならんものか...

とりあえず駐められたので、そのまま階下に降りて会場入り。先にメディコさんがいらっしゃっていたので、挨拶といろいろな雑感を話し合う。あっという間に時間が過ぎて、会場にいらっしゃっている、アメブロで知人になった桃さんを探そうとしたのだが、試合が始まるというのであわてて席に戻った。

第一試合:30分一本勝負:

田上明&○小川良成(15分46秒 腕ひしぎ十字固めを丸め込み→エビ固め)谷口周平&青木篤志

試合前に秋山が「体調不良」の為欠場というアナウンスが...おいおい、じゃあ小橋はどうなんだよ。体調不良どころじゃないぞ。のっけからトーンダウンしてしまった。

そして試合。
何というか、こういうのベテランがやっていいの?普通もう少し若手を立てた試合すればいいのに、メインからいきなり第一試合になったからか?田上の社長プロレスが全開。小川も先輩プロレスで、とりあえず技は受けるけど、いいところはみんな自分たちが持って行ってしまっている。こういうの、いいのかなあ...

リング上ではものすごく愛想が良くて、トラースキックまで披露した田上社長だったけど、帰りの出待ちのファンを押しのけるように脱兎のごとくバスに消えていった、あれはどうかと思うぞ。小川の愛想がないのは、今に始まった事じゃないけど...リング上より動きが速かった^^

第二試合:30分一本勝負:

相島勇人(10分31秒 垂直落下式ブレンバスター→片エビ固め)伊藤旭彦

なんと外様の相島がこの日唯一のシングルを任された。考えてみれば相島もキャリアはとっくに10年以上超えている、いつの間にかベテラン選手になってしまった。地方のインディーを渡り歩いて、たまにメジャーに顔出してのこの年数は重みがある。まあ切符売って歩ける人材だから、あげてもらっている...といったらそれまでだけど、
ちゃんと技は受けるしね。伊藤のいいところも引き出していた。剛の相島、柔の伊藤という感じでキャラ別けもはっきりしていたし、見応えはあった試合だった。
しかも相島が勝っちゃったし^^うーんテレビがついている頃にノアに上がってほしかったなあ...一応G+でやってはいるけど...

第三試合:30分一本勝負:

○石森太二&リッキー・マルビン(10分48秒 450°スプラッシュ→エビ固め)金丸義信&●平柳玄藩

この試合は、金丸組の急襲で試合開始。あれまくりかと思いきや、意外とのっけからきちんとした技の応酬。

この辺はノアのジュニアらしいというか、前半戦の締めとしてはいい感じの試合だった。平柳もキャラにない空中戦で一歩も引かなかったし、石森組をたてつつ、金丸が引っ張るという感じの試合だった。北側前席にはちょっとイタい感じの石森ファンが手描きのボードで熱烈応援していたけど^^

あと、対角線でやたらフラッシュたくやつがいて、肝心なところが光でいっぱいになってしまうことがたびたびあった。マスコミの分は仕方ないとしても、ストロボたいたら逆に写りにくいと思うんだけど...じゃまだった。

試合は期待通りの盛り上がりで石森組が勝ったけど、リング上は金丸組が占拠。どっちが勝ったのかわからない試合だった。

休憩

ここで休憩。なんと10分しかない。

しょうがないので売店でサインしている健介の写真を撮りまくってたら、あっという
間に休憩時間は終了してしまった...

第四試合:30分一本勝負:

篠崎豪&○斎藤彰俊(14分52秒 スイクルデス→片エビ固め)クリス・ヒーロー&●エディ・エドワーズ

潮崎が去年見たときより一回りでかくなっていたのでびっくりした。GHC取ったって聞いたときは「まだ時期尚早では?」と思っていたけど、とんでもない間違いだった。いや、立場は人を作ると言うけど、社長になった田上とは違う意味で^^潮崎は変わっていた。斉藤にリードされつつも、場外戦で「下関行くぞーっ」と声を出してみたり、一発一発の技に重量感も生まれていて、見ていて頼もしかった。これなら近い将来ノアの一枚看板になれる日もそう遠くはないだろう。

試合後のファンサービスも実に丁寧で、エースとしての自覚も十分あったし、これで名前の通ったフィニッシュホールドさえものに出来れば、間違いなく政権を任せられる人材だ。いや、故.三沢社長はいい才能を育てていたね。これは大事にしないといかんですよ。

タッパもあるし、スタイルもいい。マスクも整っているし、どの支持層からも受け入れられるだけの器を持っていると見た。将来が楽しみである。

第五試合:45分一本勝負

○力皇猛&モハメド・ヨネ&鈴木鼓太郎(16分1秒 無双→体固め)佐々木健介&森嶋猛&●宮原健斗

こちらは、その潮崎に抜き去られた元?エース候補同士の一戦。今まで散々チャンスに恵まれながら、ことごとくそれをつぶしてきた感のある森嶋と、人の良さがリング上
にまで出てしまっている力皇との対決は、さすが大型同士ということもあって見応え十分。

だが、いかんせん目立っていたのは健介。とにかくあの小さい体で誰よりも技を受けまくって、誰よりも声が出ていて、ベテランなのに誰よりもはつらつとしたファイトぶり。珍しく監獄固めまで披露してくれるサービスぶりで、しかもリングを降りればあの通りのいい人。

もう少し森嶋と力皇の対決が自然と観客にもフィーチャーされるような試合運びをしないと、外様の健介にみんな持って行かれてしまうぞ。まあ、力皇にはその危機感があったんだろう。

珍しくマイクを持って、GHCタッグに挑戦表明。これを健介が受けた事で、たぶんGHCタッグが、最終戦あたりで組まれるんだろう。ヒール色を強く打ち出している力皇に比べると、森嶋はもっと健介から学ぶことは多いと思う。彼らがいる内に、逆に彼らを食ってしまうくらいでないと、再浮上は難しいかもしれない。

悪い意味でセミファイナルの人達になりつつある二人に期待するからこそ、あえて苦言を呈してみた。森嶋もマイクで下関にアピールしていたのは潮崎と同様だったけど、ウケが違っていたと思う。それがすべてじゃないかな...

第六試合:60分一本勝負

小橋建太&○バイソン・スミス(22分3秒 バイソン・デニエル→片エビ固め)杉浦貴&●佐野巧真

佐野のメインというのは、少なくとも生で見た限り記憶にない。長いこと見ているけどたぶんはじめてかもしれない。かなり貴重なマッチメークになった。

入場は一人一人のテーマで入ってきて、鼓太郎同様?小橋にものぼりが。「グラウンドソード」のピアノの旋律と共に大「小橋」コール。やはり今ノアを任せられるのは名実共にこの人しかいないというのが実情なんだろう。

正直観客の入りは、全日より少なかった(半スペースでかなり空席が目立った)けど、盛り上がりはこの日一番の大歓声。やはり、役者が違う。

そして小橋ワールド全開!他団体要員で名を売っている杉浦がもっと前に出てくるかと思いきや、意外とヒール色強めの、小橋たてーの、な試合をしていた。もう少し自己主張しても良かったと思うんだけど...佐野は相変わらず控えめながら、ところどころで自己主張はしていた。

まあ、この人はメインに出ても、第一試合に出ても同じ感覚で試合をしている人だから、良くも悪くもマイペース。

試合は、佐野が取られるとの予想を覆して、杉浦が負けてしまった。この人をこういう風にしか使えないのが、今のノアの実情なんだなあ...と思うと、ちょっと寂しかったけど、まあ会場が盛り上がったし、全体的な締めとしてはとりあえず理想型だったので、良しとしておこう。

試合終了はなんと7時10分過ぎ。

10分の休憩引くと、ジャスト2時間。中堅選手の大半が試合に出ていなくて(帯同していたのは志賀だけ)、6試合。しかし、入場料設定は今までと変わらないんじゃ筋が通らんだろう。まあ、会場費を浮かせたいとかいろいろ工夫しないと厳しいというのはわかるんだけど...

後記

出待ちするだけの余裕があったし、いい方に取れば、選手と生で接する時間が長くもてたというのは、地方ならではの、のどかさでもあったし。

大半の選手は足を止めて、記念撮影やサインに応じてくれた。サインをいただいたのは、潮崎、健介、バイソン、力皇、小橋の5人。あいにくバッテリーがいっぱいで、2年越しに小橋との2ショットも実現したし、握手もしてもらったし^^

まあ、最後に至れり尽くせりで終われたのでよしとしておこう。しかし本当に小橋は若い頃から今まで終始一貫して姿勢が変わっていない人だ。本当に凄いと思う。

ファンへの接し方も全く変わっていない。小川もそうだけど^^こっちは悪い意味でね^^いや、最初からサインもらうつもりもなかったけど^^

しかし、田上社長の逃げ足の速さだけはどうにかならなかったかなあ...リング上とリング下で態度の違う選手はファンから好かれなくなりますよ、社長!

この日からぴったり二年後の11月22日にバイソンがなくなっています。今読むとしみじみしますね・・・

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