プロレス観戦記復刻版] 大日本プロレス福岡大会~デスマッチ・シングルリーグ戦・一騎当千 公式リーグ戦~

大日本プロレス福岡大会観戦記 ~デスマッチ・シングルリーグ戦・一騎当千 公式リーグ戦~

(於:博多スターレーン大会2011年3月26日(土)18:00開始)
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イントロダクション

FREEDAMSスターレーン大会が全部終わったのが 17時前。

[プロレス観戦記復刻版] FREEDAMS博多大会(11・3・26)
FREEDAMS博多大会観戦記 (2011年3月26日於:博多スターレーン:開始:14時半) この団体が正直こっちで見られるとは思いもしてなかった。まあ北海道で大会を開いたくらいだからいつかこっちでも・・・ とは思っていたがこんなに早く実現

次の大日まで1時間。さてどう暇をつぶそうか?あれこれ考えながらスターレーン内をうろうろ。それもそのはずで、実はネットにつながらないという場所がいくつもあって移動せざるを得なかったのだ。

オープニング

確かに古い建物ではあるけど、ネット切断 されちゃうとツイッターをメモ代わりに使っている身としては非常に困るんだが・・・・ で、ころあいを見て会場に引き返す。席は全く一諸なんで、そのまま着席。

公式発表では大日の方が入り多く書かれてたが中段には空席もめだち、見た感じFREEDAMSより入ってるようには見えなかった。 まあ大日は三分の計含めると年3回 やってるし、常連さんがいる分、またあるからいいかな?と思っちゃった人も多いみたいだった。実際私ももうおなか一杯だったし。

そうこうしてる内に試合に先駆け一騎当戦の入場式。大日の入場式は珍しいかも。

第1試合:オープニングマッチ 20分1本勝負

○大黒坊弁慶 対● 谷口 裕一
(7分29秒 体固め※エルボードロップ )

まあ7年ぶりなんで当然だがふたりとも老けた。特に谷口はいまだ地方では小学生キャラが認知されてるのかあの頃のムーブをそのままやってたけど今はどう見てもおっさんだし!

明るい部門の試合なんで特に触れる事もなくゆる~い空気のまま終わった。

第2試合:タッグマッチ 30分1本勝負

河上隆一○&橋本和樹 vs  魁(ダブプロ&大谷将司●
(8分35秒 逆片エビ固め )

若手一番頭だった河上にしてみれば近々のライバル岡林のアジア戴冠はそうとう刺激になったんだろう。この中では頭一つどころかかなり自分からでていかないと追いつけなくなる。 かし名もないと言っては失礼だが 橋本も大谷(こうかくと違う団体みたいだが)も大日の若手なのだ。とにかく今のレスラーにありがちなハイブリッド体型をしてない。だからショートタイツもまた似合う。実はショートタイツがあると足の太さが強調もされるのだ。

で実際に鍛えてないとまた似合わない。 ダブプロの魁は・・・こういう状況でないところで見たかったな。

ダブプロのある広島は隣県だけど下関からだと新幹線で1時間かかる。なんでこれが初ダブ体験だったんだが。 決して悪い選手ではなかったけど場数の違いはどうしょうもなくでていた。

第3試合:6人タッグマッチ 30分1本勝負

佐々木義人&岡林裕二&塚本拓海●  vs “黒天使”沼澤邪鬼&DJハイド ○&ブラックジーズ
(14分23秒 片エビ固め ※ラリアット)

もともと優良ギャラ安の外国人選手を多数発掘してきた大日だけあって、この普通の6人タッグの中に放り込んでも大丈夫という自信があったんだろう。

昨日は残念ながら生では見られなかったアジアのベルトも岡林が巻いてきてくれたしパートナーの関本はシングル防衛戦のため巻いてなかった)。 DJハイドはグラジエイターを少し小さくした感じかな?シーズはたっぱこそなもいのの抜群のばねの持ち主。ともに身体能力に優れレスリングの実力も高かった。

また沼澤とも息ぴったりあっていたし、連携面でもストロング軍を翻弄。そうあくまでこれはデスマッチではない。メンツだけ見てるとデスマッチ臭強めだけど決してそんなことはない。

義人と岡林のW「担ぐぞ!」もみられたしパワーとテクニックがほどよく噛みあった 好勝負だったと思う。いままでだとデスマッチファイターよりになりそうなマッチメークなのにストロング寄りというのが結構斬新だったかも。

第4試合:8人タッグマッチ 30分1本勝負

伊東竜二○&佐々木貴&星野勘九郎&稲葉雅人 vs 葛西純&竹田誠志&ダニー・ハボック●&ドレイク・ヤンガー (16分43秒 体固め※ドラゴンスプラッシュ withチェア

これはデスマッチ・・・ではなくストリートファイト形式・・・・の試合になった。ルールは普通のプロレスルールでアイテムとかも特にないのにこうなったのはある意味仕方ない。このメンツをストロングのくくりに縛っても意味ないし。まあやりたければ前試合のような選択肢もあっただろう。

しかしCZW勢今回は一切アイテムなしだったができる選手ばかりだ!このダニーとドレッグもまた優良外国人選手だった。いや未知の強豪はまだまだ探せばいるもんだねえ・・・

でもストロングBJWが台頭してデスマッチとの二枚看板になった今、無理にデスマッチファイターがストロングをやる必要はないし、また、デスマッチをストロング勢がやる必要 もない。

だが隆盛を極めつつあるストロングは激しい世代交代の波がおしよせてるが、デスマッチ勢には世代交代の波がない。かつて山川を追い越したWXがいてそのWXを伊東が追い抜いたときのような勢いをBJW生え抜きに感じないのはやはり淋しい。

時代が竹田やイサミを求めるならデスマッチの中心はそっちへいくだろう。最後おいしいところだけ伊東がもっていく姿を見てあえて厳しめにいわせてもらった。

第5試合:一騎当千 Bブロック公式リーグ戦博多爆理華陀 スクランブルバンクハウスデスマッチ 30分1本勝負

宮本裕向○(1勝1敗・2点) vs  アブドーラ・小林●(1勝3敗・2点)
(15分9秒 片エビ固め ※ムーンサルトプレス with バリカタ有刺鉄線)

先ほどFREEDAMSでは別な引き出しで試合を見せてくれた2人が本来の土俵で戦うわけだが、昨今のデスマッチはとにかくアイテムが多いので設営にも撤収にも時間がかかる。それゆえ無駄な間が出来てしまう。この試合は休憩あけだったんでまだよかったが本来デスマッチはいち興業にひとつあればいい。

本来はトーナメントに一番向かない試合形式ともいえる。デスマッチは遺恨清算の最後の手段でもあるわけだし。試合内容自体はさっきも書いた通り本来の土俵で勝負するわけだから、自分たちの思い描くデスマッチを披露できたのではないだろうか?

まあ体や頭に有刺鉄線を巻きつける気なら最初から設営しなきゃいいのに(笑)とは思ったが、そのまま頭付きや体当たり
をかまし、自らまいた鉄線でダメージをうける・・・・こんな事ほかのスポーツではありえない。

それでいてお互い恨みごともないから大流血して傷だらけになっても お互いをたたえ合い(勿論有刺鉄線を巻いたまま^^)抱き合う姿は 非常にさわやかだった。光景は異常だけどね^^

セミファイナル:一騎当千 Aブロック公式リーグ戦蛍光灯ボード+ラダー&凶器持ち込みデスマッチ 30分1本勝負

シャドウWX○(2勝1敗・4点) vs 木高イサミ●(2勝2敗・4点)
(12分0秒 片エビ固め *旋回式垂直落下式ブレーンバスター )

この試合は正直見るポイントがなくて困った試合。もうかなり昔にデスマッチ の中心シーンからはじき出されたWX。

そのWXを追い出した伊東ですら今は「主人公」ではない。そもそも多くの選手が上半身裸で 戦っているのにいまだ大仁田時代を引きずる様にTシャツを着こんでリングに上がってるし。

かといって前座戦線にいるわけでもないし、レジェンド枠に入れるには若すぎるし、だいたい実績がそれほどありもしない。とにかく今のWXは見る側には一番感情移入しずらいレスラーなのは間違いない。

翻ってイサミは今が旬を迎えている新時代の旗手の一人。ただ、もうある程度名前も売れ、認知度も増してる今ではWXを踏み台にする理由もない。

だからの二人がデスマッチでからむ必然性が全く見えてこないのだ。トーナメントというのは時にこういうどうしていいのかわからないカードも生んでしまう。

ただイサミは勿論、WXも最近にない(あくまで映像でみただけだが) モチベーションでこの試合に臨んでくれてたのは嬉しい誤算だった。

日本一諦めのわるい男を自称するならもう少しくらいくらいついてもよかったかなあとは思うが、やっぱ今のイサミは勝って当たり前だし、負けてうるものもない。WXとて勝っても最前線復帰はないだろう。そう思うとなんか切なくなった。

メインイベント:wXw世界統一選手権試合 30分1本勝負

○王者・関本 大介 対 ●挑戦者 石川 晋也 (20分54秒 ジャーマンスープレックス ホールド )
※王者は防衛に成功。

大トリにストロングBJWがきた! トーナメントの真っ最中なのに デスマッチを差し置いてのトリ!

しかもシングルの王座防衛戦である。手堅く行くのであれば岡林とのアジア戦をもってきてもよかっただろう。そして相手は若手の中でも成長株の石川。

事前にサインもらったときは実をいうとまったく認識がなかった。 要は岡林のついでにもらっちゃったんだが、河上・岡林以外の若手がメインでしかもデスマッチではない試合のシングル!

レフェリーも久々登坂さんが登り、CZW+沼澤の時になぜかアメリカ国家斉唱をした小倉の歌手の女性が靴のままリングで 歌披露。しかし君が代歌詞間違えて いた!にわか愛国者が会場にいたら激怒ものだろう^^

まあ靴のままというのは本来あってはならない事だがなんせ万が一の事を考えたらこの場合は正解だったと思う。ステージ代わり にリングを使うお祭りでも然り。レスラーでない人の身の安全が最優先だからなね。

さて試合だがこれがまた意に反して石川の潜在能力の高さを思い知る事になったのだ。序盤は完全に関本ペースでヘッドロックひとつで試合をもっていったり重厚なタイトルマッチらしい闘いぶりに石川がどれだけくらいついていけるのかな? 程度だった。

しかし、そのことごとくを石川は耐えるだけではなかった! 何と反撃していったのだ! それも関本があわやというところまで 追いつめられいたからびっくり!

これには関本にも明らかに焦りの色が見てとれた。なにせよもやここまでおいつめられるとは思っていなかったんだろう。恵まれた体と豊富な練習量。そして生真面目そうな性格。それは試合からもみてとれた。

かつて一若手から台頭しつつあった 自分の影に関本が追われている かのようなそんな感じを戦っていて抱いてたかもしれない。

正直石川がここまでできる人材だったとは予想だにしなかった。 そして長期政権を確立するもの とおもわれていたストロング の象徴・関本がここまで追い詰められるとは!!

ラストのジャーマンはこれが決まらないと勝てない!位の気持ちが入っていた。それくらいしないともう勝てない領域まで石川は忍び寄っていたのだ!

お家の事情として、デスマッチ主体で ストロングは二枚看板といいつつメインは任される事はすくなかった。まあ撤収云々のロスタイムを計算にいれるとわざわざデスマッチやった後にストロング BJWをやる必然性がなかったのだ。

だがそんな事情すらふっとばす勢いを二人は見せてくれた。「本来はデスマッチがトリをとるところですが・・・」 と前置きした関本のマイクはいつになく饒舌で、震災被害の話からいろんな思いが詰まっていた事を告白。いや、これは2~3年たったら今度は石川が関本の挑戦をうけてたつ側になってるかもしれない! それくらいの逸材だった! 石川晋也恐るべし!

もうデスマッチトーナメントの影も形も吹っ飛んでいた。なんと凄い変貌!真に大日の魅力を思い知らされた大会になった。

後記

終わってみれば午後9時をまわっていたが、ここでまたアクシデント!震災による間引きダイヤのお陰で帰りの列車が40分待ち!これはこまった。

しかたなく待合室で充電しながら列車を待って、小倉へ。 そのままがむしゃらまで歩いていってマスターに大日の報告とこの日のお礼を言って帰宅の途についた。

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