[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 汚れた英雄

プロレス的音楽徒然草 汚れた英雄

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映画「汚れた英雄」

今回は2022年5月29日に58歳でおなくなりになられた「鬼神」ターザン後藤選手のテーマ曲「汚れた英雄」です。

「汚れた英雄」は、1982年12月18日公開の同名映画の主題歌です。

「角川映画」の時代

主演は草刈正雄さんで、角川春樹監督の第1作となった映画です。

「汚れた英雄」が作られた1980年代は、いわゆる「角川映画」が最も勢いのあった時代です。

大ヒット曲

「汚れた英雄」を歌ったローズマリー・バトラーさんは、アメリカ合衆国出身の女性シンガーで、1960年代前半から音楽活動を開始し、1982年の「汚れた英雄」(英題:Riding High)を歌ったことで、日本でもその名が知られるようになりました。

「汚れた英雄」は日本のオリコン洋楽シングルチャートで1982年12月27日付から11週連続1位を獲得し、総合チャート最高順位は週間3位、登場週数は22週、累計35.0万枚のセールスを記録した大ヒット曲となりました。

「汚れた英雄」の洗礼

当然、私は映画主題歌としての「汚れた英雄」から入ったので、後年ターザン後藤選手がこの曲を使い出したときは、どっちかというと大藪春彦さんの原作に寄せたのかなと思っていました。

ただ、後藤選手と私は一歳違いなので、世代的に「汚れた英雄」の洗礼を受けているのは間違いないでしょう。

全く異なるストーリー

余談ですが、映画「汚れた英雄」と小説の「汚れた英雄」は全く異なるストーリーになっています。

これは2時間弱の映画の中では原作の一部分しか描けず、また終戦後から始まる原作では当時の時代背景から描かねばならないことなどから、原作のストーリーから離れて現代を舞台にすることに当初から決められていたからだそうです。

二曲合体版

さて、会場使用版の「汚れた英雄」は、厳密に言うと冒頭に「炎」という楽曲が足された二曲合体版です。

この「炎」は映画「天と地と」のサウンドトラック盤で、作曲は小室哲哉さんです。

いわば「小室ファミリー」

小室さんとプロレステーマ曲といえば、「SPEED TK RE-MIX」が有名ですが、ターザン後藤選手もいわば「小室ファミリー」だったわけです。

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ちなみに、「SPEED TK RE-MIX」は「スピード2」のメインテーマ曲で、作曲はマーク・マンシーナさんです。

これも角川映画

小室さんは「SPEED TK RE-MIX」でリミックスを担当し、この曲で全米デビューを果たしました。

「天と地と」は、1990年に公開された時代劇映画で、これも角川映画なのです。こちらの監督も角川春樹さんが務めています。

全然別の映画の音楽

そして「天と地と」で小室さんは初めて本格的なサウンドトラックを制作しました。

このように偶然か故意かはわかりませんが、角川映画として作られた、全然別の映画の音楽が、「ターザン後藤」というレスラーの存在によって、合体し、入場テーマとして使われていたのは紛れもない事実です。

現在聞けるアルバム

「汚れた英雄」は「格闘音楽大全 プロレスQ 10番勝負」や、「角川映画主題歌集」といったアルバムで聴くことが出来ます。

「角川映画主題歌集」に入っている「汚れた英雄」は曲の前後にレーサーバイクのエンジン音が挿入されています。

また「炎」に関してはiTunesで購入が可能になっています。

やりきれない思い

最後になりましたが、やはり同世代の人間がガンによってなくなるというのは、ガンと闘う人間の一人として、なんともやりきれない思いがあります。

過去に何度も試合は観ていましたが、もう一度後藤選手の闘いを生で観てみたかったですね。

ターザン後藤選手のご冥福をお祈りいたします。

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