[プロレス映画鑑賞記] ネバーサレンダー・肉弾凶器(2006年アメリカ・原題:THE MARINE:上映時間:92分)

あらすじ

08年12月15日鑑賞。

軍を引退した元海兵隊員の男が、犯罪集団に誘拐された愛妻を奪還するために立ち上がるアクション・ムービー。全米屈指のプロレス団体WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)で“ワル学の帝王”の異名を持つヘビー級王者のジョン・シナが、不死身の元海兵隊員を熱演する。強奪団の冷酷なボスには『ターミネーター2』のロバート・パトリック。鍛え上げられた肉体による生身のアクションや壮絶なカーチェイスなど見どころ満載。

海兵隊員のジョン(ジョン・シナ)は、イラクでの決死の救出作戦の成功で英雄となる。しかし、その行動が軍法に触れて除隊処分となり、故郷で愛する妻と静かな生活を始める。そんな中、逃走中のダイヤモンド強奪団が妻を誘拐してしまう。怒りに打ち振るえたジョンは妻を無事に取り戻すため、命がけで追跡を始めるのだが……。(解説はYahoo!映画より)

WWEフィルム製作

WWEフィルム制作(エグゼクティブ.プロデューサーにビンス.マクマホンの名が出てくる)で、20世紀フォックス配給のちゃんとした映画。

アクション映画としてはよくできていて、90分間飽きずに見られた。アクション映画としては普通かな。劇場でわざわざみようという気にはならないけど。

主演はあのジョン.シナ。ここがこの映画のいちばんの問題であって、レスラー.ジョン.シナとして評価するのか、俳優ジョン.シナとして評価するのかが、分かれ道になってくる。

レスラーでなくても

まずレスラーとしてなら、売り物であるはずの筋肉美を強調してもよかったんじゃないだろうか。

海兵隊出身者という設定も生きてないし、ずっとTシャツ着てるし、ぶっちゃけた話、映画「300」がやったような潔さがないのだ。

これならちょっとしたマッチョ系の俳優になら出来そうな役所だし。

なによりアクションシーンでしょっちゅうKOされたり、やたら銃をぶっぱなしたり(ランボーじゃないんだから)レスラーじゃなくてもできるだろ。

ジョン・シナの使い方

俳優としてはスポーツ.エンターティナーとしてのたたずまいのすごさとか、ちょっとしたかっこよさとか、オーラとかそう言ったものが見られない。

結局WWEフィルムだから無理矢理人気レスラーのジョン.シナを使って一本撮った作品にしか見えないのだ。

工夫すれば…

とにかくいろいろ残念なところがあって、工夫すればもっとよくなるのに、と思った映画だった。

あとひとつ気になったのは、オリジナルの邦題がつけられていたこと。こと吹き替えのタイミングにまで口を出してくる昨今の米映画界にしては珍しいな、と思った。

ビンスなら文句の一つもいいそうなのに、不思議だ。






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