[プロレス読書感想文] プロレススーパースター本烈伝・最強の名のもとに

[プロレス読書感想文] プロレススーパースター本列伝

プロレススーパースター本烈伝・最強の名のもとに

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解説

アントニオ猪木に憧れ、新日の入門テストを受けたあの日。鬼の寮長・前田日明のシゴキ、山崎一夫との出会い。猪木さんの付き人時代。藤原喜明について旧UWFへ―。ダイナマイト・キッド、越中詩郎とのバトル。新生UWF神話の中を駆け抜けていた頃。前田との決別。UWFインター設立。バービック、オブライト戦から北尾光司戦まで。格闘技の頂点を目指して、妥協なきリングを高田延彦自らが綴ったファン待望の一冊。(解説はAmazonより)

猪木さんに憧れて

長島茂雄さんに憧れた野球少年が、いつしかアントニオ猪木さんに憧れ、新日本プロレスへ入門する。

少年の名はこの本の著者・高田伸彦(延彦・敬称略)。入門前は178センチ、65キロしかなく、しかも降りる駅を間違えて新日本の入門テストに遅刻。

新日本入門

たまたま道場にいた山本小鉄さんに、特例でテストを受験し、新日本入門を果たす。

そして、関節の鬼藤原義明組長、格闘王前田日明さんとの出会いから、己の信じる道を突き進むべく旗揚げしたUWFインターナショナルでの数々の名勝負を自ら振り返っていく。

途中までは

UWFインターでは「強い者なら誰の挑戦でも受ける」と言い放ち、それに勝利という形で証明してきた…はずだった。

途中までは…。

最強のプロボクサーと

「最強の名のもとに」では著者の高田はこう記している。

マイク・タイソンやイベンター・ホリフィールドと戦うのは、絶対に夢ではなく、当然達成しなくてはならない目標なのだ。

ここ2、3年のうちに誰もが知っている最強のプロボクサーと対戦することをこの場を借りて断言しよう。

とある。

1993年5月

ちなみに、「最強の名のもとに」が発売されたのは、1993年5月。

UWF三派の中では最も数多く観戦した団体UWFインター。

スレっからし

しかし、私はU信者というわけではなく、最強を謳いながら、から回りしているように見えた高田を、やや斜めな視点で冷ややかに観ていた。

プロレスラーからしたら、とてつもなく嫌なタイプのスレっからしマニアだったのだ。

2年後には

そんな1993年から2年後に何が起きたのか?2023年に生きている我々は知ってしまっている。

1995年10月9日の東京ドームで「プロレス最強の男」は新日本プロレスの武藤敬司選手に足4の字固めでギブアップ負けしている。

ギブアップ負け

そして、その2年後にはグレイシー柔術のヒクソン・グレイシー選手に、僅か1ラウンド4分47秒で腕ひしぎ十字固めでギブアップ負け。

さらに1年後、再戦するも1ラウンド9分30秒で同じ腕ひしぎ十字固めによってギブアップ負け。

プロレスの命日

プロレスこそ最強の格闘技と標榜した高田延彦は、自らの敗北で最強たるプロレスの命日を作ってしまったのだ。

何という皮肉だろうか。

メンタルは

しかし、かつてプロレスラーを目指した高田のメンタルは死んでいなかった。

現役を退きながらも、PRIDE、ハッスル、RIZINと高田はプロレス・格闘技に関わり続けている。

世間の冷たい目が

「最強の名のもとに」には以下の文章が書かれている。

世間の冷たい目が自分のバネになったのは確かだ(中略)。

頭がイカれた奴に対する恐怖心と同じような感覚を持っていたようだ。

失礼な話だ。普通の人間より少しだけ情熱的で思い込みが激しいだけなのに・・・

現在までブレてない

本人は控えめに「少しだけ」と綴っているが、この情熱と思い込みの激しさこそ、高田延彦であり、それは少年時代から現在までブレていないのではないか?

そんな高田の姿勢はある意味恥をかいて馬鹿になれ、と言ったかつての師・アントニオ猪木さんにダブる部分があるような気がした…。

新刊で購入

そんな事を私は再読しながら考えていたのである。

余談だが、「最強の名のもとに」は新刊で購入した。

現在82円で

当時の価格で1500円した「最強の名のもとに」。

現在Amazonでは82円で売られているのである。

残酷で切ない

現実はあまりに残酷で切ない。

プロレス最強論が語られる事すらない未来は、発売当時誰も予想はしていなかったのだが…。

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プロレスオタクで心理カウンセラーの資格を持ち、両親の介護をしながらガンサバイバーとして生きる著者が、自分の人生や仕事について赤裸々に語ります。プロレスやオタク文化に関する豊富な知識や経験、心理カウンセラーとしてのスキルや活動、介護やガンサバイバーシップに関する悩みや工夫など、興味深く感動的な内容が満載です。あなたも著者のストーリーに共感しませんか?







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