[プロレス観戦記] 九州プロレス・最強九州男児決定トーナメント二回戦

九州プロレス・最強九州男児決定トーナメント二回戦(2012年2月22日(水)於:福岡県福岡市・さいとぴあ多目的ホール)観衆232人(超満員)

前日が山口市、この日は博多の果て。西に東に大移動する毎日でちょっとグロッキー気味だったけど、なんとかいってきたのはもうプロレスを見られるのが今月この機会しかなというそれだけのためだった。

あいにくの悪天ながら初めて筑肥線を利用したが結構遠い・・・・しかももよりの九大学研都市前駅にはイオ●以外なんもなさそうなのに、えらい降りるお客が多くてびっくり!さいとぴあはそんな中ぽつんと建ってた公共施設。アホでも迷わないような場所にあった。中に入るとなんと旧友のTさんとばったり遭遇。この人とは本当縁があるとしかいいようがない。色んな意味できってもきれない縁というのはこういうことをいうんだろう。

席につくと古賀野リングアナに連れられてどっかで見たような人が・・・・あれ?ばってん多摩川!!!間違いなく本人だった。まあ九産大OBだし九州が地元なんでいてもおかしくはないんだが試合にもでず結局売店での販売と、セコンド業務のみこなしていた・・・・おそらくチケットの営業に協力したのかもしれない・・・・

しかしもう完全プロレスラーだよな。前説は北九に続いてとんこつちゃんが担当。しかしこの芸人コンビは片方が柔道女子日本一、片方は水泳で九州一になってる無駄にスキル高いのが。。。しかも九大卒ってなにげにインテリだし。ばってんといい、なんで持ってるスキルと異なる方向にいきたがるかなあ??なんか間違ってるようなこれでいいような不思議な人たちだった。

第1試合.最強九州男児決定トーナメント二回戦・30分1本勝負

○めんたい☆キッド(8分23秒 片エビ固め)バンバン・ギラン×
*
めんたいスプラッシュ

バンバン・ギランは北九では絶対的ベビーフェイスだったが同じ福岡でも福岡市では完全アウェイ。なぜなら同じJ2にアビスパがいるから・・・・。おまけになんか微妙な感じのするマスクなんである意味悪役にみえなくもない。でも前回よりキャラを把握して、違いをアピールしてたのはさすが。

バンバンの名通り本家ビガロの側転を出して、なぜか鳥のポーズで身構えるとめんたいも同じ動きで対応。めんたいがめんたいコールをあおればギランは「バンバンバン!」と自分のコールをあおり楽しい部分でも一歩も引かない。あんこ型ながら軽快な動きを得意とするギランはスピードでもめんたいの動きに呼応し、初対決ながらしっかりかみ合った好試合を展開!ここは中身の選手の実力がめんたいと遜色ないことをおおいに証明できたと思う。

ギランは得意?のサッカー戦法でめんたいをコーナーまでドリブルで転がしシュート一発!もともとサッカー経験があったのかどうかはさだかではないが・・・・伝え聞く限りでは違うはずだが、まあそれは忘れておこう。さらに勢いを加速させ百烈拳から、コーナーに詰めての膝一閃!その場跳びムーンサルトプレスからなぜかかつての同門だった●EZEの「スーパーイナズマキック」を繰り出して勝負をかけてきた。K●ZE君から許可もらったのかなあ?ギラン、ちゃんと「スーパーイナズマキック」っていってたし・・・

しかしここで負けるわけにはいかないめんたいは、これまでのお返しとばかりに顔面に強烈なキックをお見舞い。これでギランの勢いを奪っておいてさらにコーナーtoコーナーのミサイルキックから、必殺めんたいスプラッシュでギランを仕留め、準決勝進出へ一番乗りを果たした。

試合後はノーサイドで健闘をたたえあう両者だった^^が、また見てみたいカードではある。バンバン・ギランのさらなる進化がはじまれば、実力者めんたいとてあなどれまい。まだまだのびしろは一杯あるからね。

第2試合.最強九州男児決定トーナメント二回戦・30分1本勝負
×台風(9分56秒 体固め)相島勇人○
※垂直落下式ブレーンバスター

二回戦で年末裏切られた藤田への借りを返そうと意気込んでいた相島の前にあらわれたのはまたしても因縁の相手、台風。なにかといえば前を阻む台風の存在は相島にとっては相当うっとおしいらしい。しかも藤田戦でリングアウトという古典的な戦法で功を奏した台風は全く同じ手を使い、相島をイラつかせる・・・

まではよかったのだが・・・・さすが討伐団を率いて暴れまくってる相島にとって場外はホームみたいなもの。最初こそいらついていたが、試合序盤から相島は丸め込みを連発し、短期決戦を狙ってきた。

それでも何度も相島を場外戦に誘う台風は3度目の場外戦で、相島の上に椅子を並べ、上に観客を座らせ、身動きとれない状態に…。

「どけよ!重えーーんだよ!」とばかりに観客をはねのけた相島は、なんとかリングに生還。この姑息な戦法ながら会場は「台風コール」。これに気をよくした台風は観客の声援に大奮闘するも、相島の本気の怒りを買ってしまいビッグフットからの強烈なバッグドロップ、垂直落下式ブレーンバスターで完全KO。順当に準決勝へ駒を進めたのは相島勇人だった。やはり柳の下にどじょうは二匹いなかったという至極まっとうな結果に。

第3試合.スペシャル3WAYマッチ・20分1本勝負

 阿蘇山 vs アップルみゆき vs がばいじいちゃん

○アップルみゆき(8分40秒 反則)がばいじいちゃん×

先に阿蘇山、アップルの順で入場。今度はマンゴーではなくちゃんとアップルだった^^ところががばいじいちゃんはテーマ曲が流れてもなかなか現れない。日本一手錠が似合う古賀野リングアナがじいちゃんのご家族に連絡をとったところ「囲碁の会合に出席した後、武雄温泉駅から電車に乗った」ところまで判明したとの説明が。

しかたなく、阿蘇山とアップルのシングルマッチからゴングがなってスタート。阿蘇山のセクハラ攻撃に会場はやっぱりアップル応援モードになっていく。ねちっこいコブラツイストでアップルを捕らえて阿蘇山勝つ気満々・・・・・

といったところで再びじいちゃんのテーマが流れ出した。どうも本当に来たらしい。これは天の助けとばかりにじいちゃんを味方にしたいアップルはじいちゃんと共闘しようと試みるものの、スーパースローで入場し、あい変わらず公認凶器の杖で二人をのらりくらりと痛めつけていくじいちゃん。

アップルとはスローすぎてタイミングが全く合わそうともしない。阿蘇山は面倒くさいとばかりに、なんとアップルとじいちゃんを束ねてパイルドライバーにもっていってしまった。じいちゃんをフォールへいくも、ステッキでロープエスケープ。年齢的ハンデのために認められた公認凶器を縦横無尽に使い倒すじいちゃん。

とうとう阿蘇山はじいちゃんのステッキを奪う暴挙にでたが、守護神ステッキを失ったじいちゃん…またしても「がばいスイッチ」オン!急にもの凄いハイスピードで阿蘇山
を場外に投げ捨て、本家TAKAみちのくもびっくりの宇宙人プランチャ!!

さらにスワンダイブ式のミサイルキックを決め場内の空気を一気にもっていく!!がここまでは北九でも見た光景。狂乱のじいちゃんは、のど元へがばいクロー攻撃。あんたタイガージェットシンかよ!確かにシンもリアルに孫がいるけどなんとキラーじいちゃんは今度はアップルにも襲い掛かる。

反則カウントを取られても、耳が遠く通じないふりをするキラーじじいぶりを発揮!!!!アップルの嘘泣きからの急所攻撃にじいちゃんは匠のステッキさばきで、アップルの足を取り、阿蘇山の股間へ。さらに、チョークスラムからがばいクローで完全に大暴走!!狂乱のがばいじいちゃんはとうとうカウント無視の暴挙でチョーク杖攻撃でのど元を締め付けて大暴れ。ついにじいちゃんに反則負けが宣告された。

試合後も、誰彼構わずクロー攻撃。止めに入ったセコンドのばってん多摩川までも餌食となった。ってこのためだけによばれたのか?ばってん????いや、空中戦はすげえってことはわかっていたがまさかこのような悪役殺法もこなせるとは侮りがたしじじい!!

第4試合.最強九州男児決定トーナメント二回戦・30分1本勝負

×田中純二(11分29秒 刀狩り)秀吉○

休憩あけのセミファイナルは大阪代表といいつつ中身が九州男児な秀吉と一回戦がマンゴーみゆき相手でやりにくそうにしていた純二との対決!

先に仕掛けたのは純二で組長譲りの徹底した右腕一点集中攻撃で刀狩り封じにでてきた。しかし自身の肘が思わしくないのか今一つ攻めきれない。秀吉の強烈なチョップとアッパーを凌いだ純二はそれでも一本背負いから、さらにアームロックで絞り上げていく。

秀吉は、純二の腰に標的を定め最初の「刀狩り」。秀吉の波状攻撃に耐えきった純二は、大純二コールを受け脇固め、さらに飛びつき腕十字を決めていくが決め手にならず。ならばとさらに腕折り2連発で秀吉のパワーを封じようと試みる。

それでも引かない秀吉はラリアット!秀吉、フィニッシュとばかりに再び「刀狩り」に移行!いったん逃げ切られた秀吉は、さらにリング中央へ純二を戻して、三度目の「刀狩り」で粘る純二を下した。しかしこれ見て博多一本締めを連想できるファンがどのくらいいたのかなあ?

かつてアステカの後ろをついて回る気の優しい青年だった面影はどこにもない。今の秀吉は立派なメインイベンターである!

試合後、リングサイドで見届けためんたいは次回闘う相手を前にリングイン。「博多の先輩」と壮絶な睨み合いを展開した。果たして次回勝てるのはどっち??

第5試合.最強九州男児決定トーナメント二回戦・30分1本勝負

○筑前りょう太(18分51秒 片エビ固め)旭志織×
※まっすぐとぶバイ

KAIENTAIDOJO時代の宿敵旭は当時、3度シングルマッチで戦い2度勝っている戦績を盾に堂々のヘビー級筑前を攻略宣言!序盤はお互い慎重にグラウンドの取り合い。正統派同士の息づまる攻防戦に見入る観客。

こういう心理戦の攻防に対して旭の引き出しは多かった。もともとIWGPをねらえる実力者なんだが昨年は台風のストーリーに組み込まれて割をくってしまったが、ここぞとばかりに筑前の裏をかき目つぶしからのスクールボーイ。さらにモダンタイムスでフォールを狙う。旭は筑前のスピアーをかわすとロープ越えのフットスタンプ3連発から
卍固め~グランド卍と筑前を追い込む。

防戦必死の筑前をきりきりまいさせる旭はコブラの取り合いから強烈なサイドスープレクスを筑前に見舞われるとすかさずエスケープ。「もう策はつきた」といいながらしっかり攻撃の手は緩めない。

ここはもう体格差をいかした肉弾戦に挑むしか手がない筑前は強烈なチョップを叩き込んでさらにエプロンで戦慄のDDT。しかしここから生還した旭は筑前にカーフブランディングからの阿吽をみまう。腰にテーピングして万全ではないらしい旭の執念に筑前タジタジ・・・・

カウント2.9でキックアウトした筑前は、低空ドロップキックから珍しい投げっぱなしジャーマン!これが効いたとみるや「飛ぶばい」で一気にフィニッシュを狙う。しかし旭は直前でかわしまたしても阿吽へ移行。ここからは意地の比べあいになった。筑前、粘る旭へがつんと行くばいからさらにスピアーを決め「まっすぐ飛ぶばい」で恐ろしい粘りで食らいつく旭をどうにか振り切った。

後で本人も語っていたが、勝ったのに負けたような気分です・・・とはまさにこのこと。今まで公にならなかった旭志織の牙が九州ではじめてその光を放った凄い試合だった。

試合後、準決勝に駒を進めた4強、秀吉、めんたい、相島が次々とリングに上がり、決勝が待ちきれないとばかりに視殺戦を展開した。いや、この日はもうメインにつきる。割と淡泊な短期決戦が多い今トーナメント中、異彩を放つ殺伐とした攻防はこういう激しい一面を九プロはもってるというなによりの証にできたと思う。

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