[プロレス観戦記] プロレスリング華☆激旗揚げ25周年記念大会・こども夢応援プロジェクト 『交通遺児支援チャリティープロレス』(2022年9月11日)

せかぷろ

プロレスリング華☆激旗揚げ25周年記念大会・こども夢応援プロジェクト『交通遺児支援チャリティープロレス』

(2022年9月11日(日)サンライフ防府)

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イントロダクション

本来なら、母の介護の担当日である日曜日は実家にいないといけないのだが、さすがに二ヶ月生観戦してないと、正直どうにかなりそうだったので、お暇をもらって電車旅と洒落込んだ。

確かに時間とお金はかかるが、同じ県内だし、やはり福岡に行くよりは、いざというときに戻りやすい。

防府は昨年の「狂猿」鑑賞以来約1年ぶり。

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防府でのプロレス観戦は多分記憶違いでなければ90年代のFMW以来となる。

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そして、山口県内でプロレス観戦するのは、下関も含めて約2年ぶり。コロナ禍になってから、ほぼほぼ博多か北九州だったんで、なんか新鮮ではある、

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昨年の防府までの移動は車だったけど、抗がん剤治療のダメージで体力削られた身としては、多少お金はかかっても、電車移動することは最初から決めていた。

下関→防府

行きは良い良い…と言いたいところだが、新幹線駅の新山口でまさかの32分停車。することがないので、車内で仮眠。

防府まで電車できたのは、何十年ぶりだろうか?去年最寄りにきてはいたのだが、すっかり立派になっていた街並みに若干の戸惑いが…。

サンライフ防府

サンライフ防府は、ナビによるとほぼ防府駅から一直線。徒歩約8分ですぐついた。時間が余っていたので、手前のゆめタウンで水分補給してから、会場へ。

予想通り、会場には冷暖房がない。当初予定されていた6月だと、じめじめしてたまらないはずだが、台風一過とはいえ、9月の頭はまだまだ暑い。

そこはうまい具合にうちわが配られている配慮もなかなか。スポンサーさまには感謝しかない。

オープニング

オープニングは例によってM1出場も果たしたアステカ&タコス☆キッドのコンビが登場。

毎回思うのだが、この2人がいてオープニングはずした場面をみたことがない。よっぽどアウェイでない限りは、今後も各地で爆笑をとっていくんだろうなあ。

第一試合・岩国プロレス提供試合

20分一本勝負
●ハスマーン & やんちゃマン対 MGA & ○ヒロ·タマタ

ちゃんと岩国プロレスの試合を生で見るのは初めてになる。

動画では見ていたけれど、実際のところどうなのかは、やはり現場で見てみないことには判断しにくい。

まあ、過大な期待はしていないんだけど、とりあえずまっさらな状態で試合を見てみよう。

思ったのは、手四つからはじまり、グラウンドの展開から終盤大技につなげるというクラシカルなスタイルをやりたいんだろうな、ということ。

多分世代的にそうしたプロレスに憧れて、自分たちもはじめたに違いないと私は推察して見ていた。

ただ、それをやるには確かな技量が必要になってくる。

プロレスはいかにしてお客さんの想像を超えていくかが鍵になるので、基本的な部分がグダつくと、せっかく積み重ねてきたものが台無しになる。

終盤やんちゃマンが繰り出したサイドスープレックスがすっぽ抜けてしまい、MGAが肩から叩きつけられた時はヒヤッとした。

その後もMGKは肩を押さえていたので、そこからはほぼ強引に試合を終わらせてしまった。

アクシデントはアクシデントで仕方ないのだが、そこをうまく試合に活かすのも選手の技量のうち。

だとすると、岩国プロレスの4人にはまだまだ課題がたくさんあるかな、と思わされた試合だった。

第二試合・がむしゃらプロレス提供試合

20分一本勝負
○鉄生 & YASU 対●KENZO&HAGGAR

こちらはお馴染みがむしゃらプロレス提供試合。既にベテランの域にいる鉄生とYASUは、組んでよし戦ってよしの間柄。

意外とタッグとしても機能している強力なチームである。

ここに新人タッグのKENZOとHAGGARがどれだけ爪痕を残せるか?注目して見てみたい。

がむしゃらプロレスに関しては、長年みてきていただけに、安心感と信頼がある。よほどの事がない限り、この4人が外すことはまずない。

キャリア10年越えの鉄生とYASUの安定感に、新人コンビが遮二無二ぶつかっていくだけでも試合は成り立つカードだった。

前半ではKENZOが捕まる場面があり、HAGGARがなかなか入れずにいたが、このあたりはやはりキャリアを積まないと、練習だけではどうにもしがたい部分である。

しかし、KENZOもHAGGARも自力で窮地を脱するスキルをいつのまにか身につけてきていた。

特に他団体参戦が増えてきたKENZOの安定感は、鉄生を前にしてもなんら劣らないところまできている。

あとはインサイドワークに対応できるようになれば、割と早くに一線級になれそうな気がしてきた。

とはいいながらも、新人にいいとこどりさせないのも先輩チームの力量。特に「微笑みの悪魔」という二つ名が、いつのまにかついていたYASUは、対ヘビー級相手でも全然苦にしない。

結局、先輩チームの牙城を崩すまでには至らなかったが、試合後お客さんがパンフの写真みながら「今の、がむしゃらプロレスってとこの選手だったんだって」「すごかったねえ」と話していたのを確かに聞いた。

北九州から遥か遠い防府の地に爪痕を残した点で、4人はしっかりがむしゃらプロレス代表の役割を果たしていたと私は思う。

第三試合・鶏庵8周年記念特別試合

イジメ撲滅チャリティーマッチ公式戦30分一本勝負
二代目上田馬之助 & ○アズールドラゴン 対岡田剛史 & ●トゥルエノ·ゲレーロ

がむしゃらプロレスの中では、単独参戦も含めて、華☆激に最も多く参戦しているのが、トゥエルノ・ゲレーロである。

タッグを組むのは、前回のさざんぴあで、華☆激初参戦を果たした広島の強豪・岡田剛史。

対戦相手がいわゆる仕事人タイプの馬之助&アズールである以上、苦戦は避けられないだろうが、鳥庵8周年記念試合とも銘打たれている以上、当たって砕ける以上の内容が問われる試合になりそうだ。

試合はやはりダークサイドFTOでもタッグを組む馬之助とアズールが先制。場外戦でお株を奪うと、ゲレーロにターゲットを絞って、反則を折り混ぜた巧みな悪役殺法でペースをつかんでいく。

なかなかリングにはいれない岡田は、コーナーでカリカリするばかりだが、これは馬之助&アズールの思う壺。

やはり、組み慣れている上に、巧みなインサイドワークで揺さぶりをかけていく中、ゲレーロも岡田も今ひとつ自分のリズムに持っていけず、もどかしい展開が続いていった。

声出し応援が可能ならば、こういう試合は一番盛り上がるのだろうが、ご時世がご時世だけに、致し方ない。

それでもなんとか乱戦から自分達のペースを取り戻した岡田は、アズールをゲレーロに託す。

しかし、ラ・マヒストラルの攻防をアズールが三回目でひっくり返しカウント3!

結局、鳥庵の副賞はダークサイドの手に渡る羽目になってしまった。

セミファイナル・博多ライトヘビー級選手権試合

30分一本勝負
[王者]○小川聡志対●新泉浩司[挑戦者]

長らく防衛戦がなかった博多ライトヘビー級だが、結局前チャンピオンの新泉浩司のリマッチという形に落ち着いた。

王者側は戴冠からずっと、安定した試合運びが見られるようになり、チャンピオンらしさも出てきたところで、前王者に取り返させるわけにはいかないだろう。

しかし、新泉にしても再びベルトを巻いて、色々闘いたい相手もいるだろうし、安易な連敗は許されまい。

今回地元防府市のアストロZがいる関係でセミに下がっているが、本来はタイトルマッチがメインでもおかしくない。

それだけにメインを食ってしまうような闘いを2人には見せてほしい。

前の試合もそうだったが、新泉とぶつかる時の小川の試合は、気持ちゴツゴツ度があがる感じがする。

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年齢的に考えたら、その選択は厳しいはずで、思いっきりいってる分、ダメージも思いっきりかえってくる。

小川がたまらずダウンしてしまうくらい、この日の新泉の攻撃は強烈だった。

しかし、声出し禁止のはずの会場から、大声で両者を煽る声が。声の主は客席にいつのまにか座ってみていた馬之助だった。

これでペースを乱されたのか、押せ押せだった新泉の攻めに一瞬の隙が生まれ、そこに小川がすかさず腕をカチ上げて、そのまま覆いかぶさり、ピンフォール勝ち。

辛くも小川聡志が王座防衛に成功した。確かにいい試合だったんだが、次に誰が挑戦してくるのか見当がつかない。

団体内では一周してしまったし、ライトヘビー級という性格上、ヘビー級の馬之助とかは対象外になるから、扱いが難しい。

さて、次のタイトルマッチはいつになるだろうか。

メインイベント・交通遺児支援チャリティーマッチ公式戦

60分一本勝負
アステカ & タコス☆キッド & ○アストロZ 対 HANZO & 竹村豪氏 & ●神崎ユウキ

広島のレッスルゲートよりHANZOが久々の飛来。一体いつ以来ぶりなのか思い出せないのだが、同じコーナーに立つ竹村も神崎もなかなか頼もしいメンバーなので、やりがいはありそうに思える。

一方、アステカ組には地元防府市を拠点にするアストロZがアステカ&タコス☆キッドと組んでのトリオ。

やはりこのメンバーの中でメインイベントにふさわしい内容にできるかどうかは、アストロZと神崎ユウキの双肩にかかっているといっていいだろう。

この6人の中で、ほぼフルタイムで試合しているのは、意外にもアステカとタコス☆キッドの2人になる。

竹村はパートタイムだし、HANZOは以前ほどの試合数はこなしていない。神崎とアストロZはブランク明けになる。

とはいえ、この日主役にならないといけないのは、アストロZで間違いない。地元凱旋だし、他の五選手もなんとか錦を飾らせてやろうという配慮がみえた。

ただ、外でアストロZがへばっている間に、用意されたエストレージャが作られていた。

あとはアストロZが竹村を、中央でウラカンラナに決めれば完成する、という場面でアストロZがそれに気づかず、竹村に大声で呼ばれて慌ててリングインした時は正直ヒヤッとした。

とはいえ、そこから立て直して、自力勝利まで持っていけたのは、間違いなくアストロZの修正スキルと、対応能力によるもの。

お膳立てされた中で見事に試合を終わらせ、メインをマイクでしめることができて本当によかった。

最後はアステカが好きだという「しあわせまーす」で大会を締めて無事終了。

リング上でアストロZが言っていたように、まだまだ空席もあったし、これが防府にプロレスが根付くための一歩かもしれないが、大会を重ねていくうちに、きっといいものに仕上がっていくだろう。

後記

大会終了後、がむしゃらの皆さんとアステカ&タコス☆キッド両選手に挨拶して会場をあとにした。

帰りの電車は行きと違い、新山口駅では5分停車で済んだため、行きよりは遥かに早い時間で帰宅できた。

開始待ち時間で声を掛けてくれたMC Shujiさんにしても、みなさんが私の体調に気遣っていただき、逆に恐縮してしまった。

今回のMVPをひとりあげるとしたらOPGの翼レフェリーかな?結構キビキビした裁きっぷりで、試合のアクセントをつけていた。

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本当にアットホームで素敵な空間だった。皆さん暑い中本当にありがとうございました!

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