【プロレス観戦記】イベント試合|がむしゃらプロレス20th Anv.企画| 日本初の天守閣プロレス|小倉城 夏の陣(2023年8月27日)

がむしゃらプロレス観戦記

イベント試合|がむしゃらプロレス20th Anv.企画|日本初の天守閣プロレス|小倉城夏の陣

(2023年8月27日・日・小倉城5階天守閣)

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イントロダクション

おそらく日本初となるお城内、しかも天守閣で行われるマットプロレスが、今回行われる!

実はがむしゃらプロレスが小倉城で試合するのは、今回で二回目となる。

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しかし、前回は屋外であり、城の中で試合するのは、もちろん初めてである。

余談ではあるが、私が通っているヨガ教室が以前「お城ヨガ」を開催しており、そこで初めて小倉城天守閣に入った経験がある。

その時の記憶からいうと、プロレスができるほど広いわけではない。当たり前だが日本建築のお城の最上階である。

とはいえ、あのスペースでプロレスが行われる絵はやはり想像できない。

しかもカードは当日発表!どうなる?お城プロレス?

下関→小倉城

もうすぐ9月だというのに気温は36度。空には入道雲が出ているし、秋の気配は微塵も感じない。

約一時間をかけて小倉城前に着いたが、当然誰もいない。

しばらく木陰で涼んでいたら、次々と選手やお客さんが集まってきた。

今回はマットプロレスだし、そもそも午後6時から貸切になるため、それまでは一般のお客さんが中にいる。そのため早く来ても入場ができないのだ。

やがて時間が過ぎて開場となった。四階まで上がって定時まで待機。それから天守閣にあがる流れになっていた。

事前に発表になっていたのは、参加選手が東西に分かれることと、その区分け。ちなみに東西はこのような布陣となっていた。

東軍(鉄生、MIKIHISA、HIROYA、KENZO、リキ・ライタ、ダイナマイト九州)

西軍(陽樹、尾原、トゥルエノ・ゲレーロ、豪右衛門、HAGGAR、パンチ君)

見る限り、普段組まない選手同士が組んだり、戦ったりしそうなのだが、果たして・・・

オープニング

オープニングでは、SHIGEKICHI リングアナのほかに、小倉城で活躍している小倉武将隊のメンバーも登場。実はうっすら関わり合いがあるのだけど、ちゃんとみたのは初めてだった。

ちなみに、小倉城は4階よりも天守閣の5階が大きくなっている「唐造り」で造られているそうで、そのために普通の城より広いスペースがあってプロレスもできるらしい。

と、プロレス開始前に小倉城武将隊の細川忠興様が解説。なるほど!納得である!

その小倉武将隊の掛け声と共に大会はスタート。いよいよ、日本初の天守閣プロレスがはじまる!

第一試合:30分一本勝負

(西軍)尾原毅&×パンチ君&HAGGER 対 (東軍)○鉄生&MIKIHISA&リキ・ライタ

東軍と西軍の割り振りには深い意味はなさそう。強いて言えば普段組んでいる選手が、敵同士になっているくらい。

ただ、メンツをみたらかなり斬新なのは間違いない。

試合はいきなり東軍が西軍に襲いかかり、乱戦模様でスタート。しかしいつのまにかリキ・ライタがほかの5人+KENTAレフェリーからチョップの洗礼をうけまくる。

前半はリキ・ライタの独壇場だったが、鉄生と尾原が絡むと、タイトル戦のような緊張感に包まれる。

しかし、MIKIHISAが敵味方を間違えたり、どうしても普段のユニットとは勝手が違う。こうしたところもスペシャルイベントならではの光景だったと思う。

最後は、味方を土台にして鉄生がダイビングヘッドバットをパンチ君に決めてピンフォール勝ち。東軍がまず一勝をあげた。

第二試合:30分一本勝負

(西軍)トゥルエノ・ゲレーロ&〇豪右衛門 対 (東軍)HIROYA&×KENZO

こちらも普段組んでいる同志が敵味方に分かれて戦うスペシャルマッチ。

若いHIROYAとゲレーロが明らかに普段と違うシチュエーションにテンションが爆上がり。ゲレーロに至ってはピンク忍者のいでたちで、これはもう西日本の某忍者選手と対戦させたいと思ってしまったくらい似合っていた。

そして普段割と好き勝手やっている豪右衛門が若い連中を静止するという不思議な光景が随所に見られた。

お客さん的にも場外に戦場が移ると「小倉城大丈夫か?」とヒヤヒヤ。階段の欄干からゲレーロが飛んだ時もかなりキモを冷やしたものだった。

結果的に小倉城が何事もなく、傷もつかなかったのであれば問題ない。

実は大会前に北九州市長が視察に来ていたのだが、割と理解ある人だったようでほっとした。

プロレスはある意味全てが戦場になる自由な空間だけど、慣れてない人が見ると「とんでもないことをしている!」という風に映るかもしれないので、とりあえずひと。

この試合、乱闘ばかりが注目されがちだったが、注目ポイントはKENZOと豪右衛門のパワー対決。

先輩を前にしても、ガタイの頑丈さで一歩も引かないあたりは十分目を引いた。KENZOはいつの間にか敵にすると恐ろしい選手になっていたのだ。

最後はそれでもキャリアの差で、豪右衛門がKENZOを退けたが、いつの日か先輩超えする日もそう遠くないような気がしてきた。

第1試合とはまたテイストの違うスペシャル感いっぱいのタッグマッチだった。

メインイベント:60分一本勝負

初代キング・オブ・小倉キャッスル王座決定戦 ×(西軍)ダイナマイト九州 対 〇(東軍)陽樹

ダイナマイト九州が普段戦わない選手とシングルマッチをする時はだいたい自分のフィールドで勝負することが多い。

 

それでも最近は相手のフィールドで戦うこともあるので、どちらの九州で挑んでくるのか、そこが注目の的だった。試合が始まってみると明らかにシリアスモードのダイナマイト九州。

まさかKBCのTVカメラが入っているからではないと思うが、序盤からバックの取り合い、腕の取り合いなど基本に忠実な展開は、伊達にキャリア18年のベテランではないところを見せつけていく。

陽樹も途中で鉄生を介入させるなどして、なんとか自分のペースに持ち込もうとしていくので、試合は自然と白熱していった。

しかしあまりに試合がシリアスに行き過ぎたため、途中で我に帰ってしまった九州は観戦していた小倉武将隊の殿を巻き込んでいつもの「1.3.5.7九州!九州!ウー!ダイナマイト!」をやってしまう。

しかしもちろん陽樹が付き合うはずもなく、気がつけば背後からボコボコにされてしまう。

 

それでも必死に食い下がる九州はやはり普段とは違っていて、天守閣プロレスのトリを務めるメインイベンターとして十分頑張っていたと思う。

強烈なエルボーを食らって、最後は胸に陽樹の膝がガッツリ入って、九州は力尽きた。

 

しかし、実質この試合の主役はダイナマイト九州だったと思う。試合に巻き込まれた殿は、九州にエアロープをくぐらせたムーブを、終盤まで律儀に守り通していたし、なかなか「わかっている」ところも見せてくれた!

小倉武将隊の皆さんが心からプロレスを楽しんでいる様子が伝わってきて、こちらもほっこりした。

初代キングオブ小倉キャッスルの称号と共に兜をかぶる権利が与えられた陽樹は、さながら武将気分。試合後のツイート(ポスト)で陽樹が「殿と呼べ」といっていたら・・・

普段だと自分のマイクをサムソンに取られてしまうのだが、今回は誰も静止する人間がいなかったため最後まで喋り切ってしまった。

そのせいか?最後は「1.3.5.7キャッスル!キャッスル」で締めようと言い出したりした陽樹は、普段以上にボケ倒してしまい、美味しいところを全部持ってってしまった。

それをやるのは本来九州の役目なんだけれど、役割まで逆転していたのは面白かった。

あまりに陽樹のマイクがグダグダになってしまったため、ダイナマイト九州が途中からマイクを握り、KBCの取材が入るきっかけを作ってくれた、ポッドキャスト番組「ローリング・クレイドル」への感謝も述べた。

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最後は小倉武将隊を含めて全員が記念撮影をして勝ちどきを上げ大会は締めくくられた。

エンディング

試合後テレビカメラの前で、囲み取材に応じる九州。ラジオ出演が契機で、ディレクターさんに興味を持ってもらって、今回の取材につながったそうで、そういう意味では本大会の立役者・影の主役は間違いなく、この日誕生日でもあったダイナマイト九州だったと思う。

個人的には非常に満足のイベントだった。武将隊の皆さんも楽しんでいたみたいだったし、何より小倉城イベントがこうした形で北九州に認知されることは大変喜ばしい。

欲を言うなら、西軍対東軍という形を活かして「西軍〇勝、東軍〇勝で、〇軍の勝ち!」みたいな対抗戦形式もいいかなと思う。

もちろん、キングオブ小倉キャッスルはそのまま残してもらって全然構わないし、あの兜をかぶりたいと思ってがむしゃらプロレスに入団してくる人材がいれば、それはすごく儲けもんじゃないかなと思う。

まず第一歩としては大成功を収めたので、「小倉城夏の陣」が定番化してくれることを個人的には望んでいる。

後記

帰り道に見た、ライトアップされた小倉城を撮影していると、なんとなく観光客気分になれたのも良かったし、昼間あれだけ暑かった外気が心なしか少しひんやりしていたのも、秋を感じられた。

さて、次回は9月10日のGAM-1クライマックス!門司も熱くなることは間違いないだろう。

小倉城天守閣プロレス、とても楽しかったし、何よりちょっと前までならこの中でこんな密になる空間で、プロレスが開催されることなど夢のまた夢だったことを思えば、非常に感慨深い。第2回も是非やってほしいなと思う。

ありがとうございました!

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