[プロレス観戦記]毛利道場 Presents FIGHT IN THE PARKⅡ観戦記

毛利道場 Presents FIGHT IN THE PARKⅡ観戦記

[大会名]毛利道場 Presents FIGHT IN THE PARKⅡ
[開催日]2016年7月30日(土)
[時間]18:30試合開始(19:40終了予定)
[場所]周南市 青空公園(野外特設リング)
[入場料]無料
[主催]第43回 徳山夏まつり実行委員会
[主管]徳山商工会議所青年部
[大会運営]MMA・フィットネスジム 毛利道場

結構急な告知でしかも会場は徳山。翌日はがむしゃらプロレスの一大イベントがある。その上30日は朝からかなりバタバタしていて余裕のない中、下関駅前まで格安チケットを購入しにいき、一旦小倉の秘密基地で仕事して、下関にUターンする青写真を、既に描いていた。プロレス観戦についてはあまり迷わないのだ。

結果的にだが、小倉の行きがけで大渋滞にはまりかなり疲れたので、どのみちあまり仕事にはならなかった。しかし有意義な打ち合わせが出来たので意気揚々と新下関に行き、新幹線に乗って一路徳山へ向かうことにした。

しかし、博多〜小倉間に比べて新下関〜徳山は間に2つ駅挟むし、各停のこだまじゃないと往復できないし、同じ県内移動なのに、格安チケットでも往復8,000円かかる(正規の値段だともっとかかる)。この移動格差に関しては正直、福岡が羨ましい。

その上各停こだまはは通貨車両待ちとかザラ。厚狭で9分、新山口で10分の待ち時間って…。
これで新幹線名乗るとかサギだよなあ。最初に乗り換えナビで調べたらやけに到着時間が遅いからおかしいな、とは思っていたが。

とはいえ自分で運転して行っても今回みたいに駐車場のない会場では慣れない駐車場探しで一苦労しそうだし、幸い駅から近い場所らしいので、ベストな選択したともいえる。

で、徳山へついてビックリ!そもそも下関の祭りすら出かけない私なんか『所詮徳山だし』などとなめていた。しかし、これが凄い人出!

徳山夏祭りがこんなに活況だとは想定外すぎた。しかし最初は物珍しさであちこちキョロキョロしていたものの、浴衣美人よりプロレスにしか目が行かない私は席について五分で祭りに飽き始めていた。

青空公園がナビ通りの場所にあり、迷わず行けたのはよかったのだが、プロレスがはじまるまでの数10分がめちゃくちゃ退屈。リング上では浴衣ファッションショーイベントをしていたのだが、はっきり言ってどうでもよかった。

でも、イベントみていて気がついたのだが、周南市出身の長州力はカープファンを公言している。

やはり周南市までくるとホークスではなくカープシンパが多くなるんだなあ。行動範囲も博多より広島の方が身近なんだろう。
カープファンを自称する人が結構いた。

そういう意味でも同じ県内ながら下関とはカラーがまるで違う。やはり往復8,000円かけて移動すると、山口県内といえど、全くアウェイになるのだ。

第一試合〜第三試合 九州対山口キッズキックボクシング対抗戦

前にもFREEDAMSでみた子達もいたけど、新しい子もいて、キッズの層もめちゃくちゃあつい!

なんかリングネームのつけ方も九州と山口の違いがあって面白かった。

彼らの素晴らしいところは負けず嫌いな点と失敗を恐れずガンガン向かっていく姿勢にあるので、へたなプロの試合よりよほど熱くなれる。

金井琥珀選手は春からかなり成長していた。特に相手をコーナーやロープ際に詰めるのがうまい。あれで小学生とか完全に年齢詐称だろう。

第三試合の女子選手、湊詩織選手は大向さんいわく「うちでもっとも男前な選手」ということだったが、気の強さよりむしろ場を冷静に読んでいる感じがした。技でははミドルがうまく、年齢の割に結構老獪な感じもしたのは意外だった。

しかし、真剣に闘うリング上とは裏腹に、実況でラウンドガールばかりみていたアーノルド西村選手は師匠大向さんを横において、度胸あるなあ。ファイターとしてたまにまじめなことを言ってもあまり説得力がないし、結構実況にも散々いじられていた。

第四試合 がむしゃらプロレス提供試合

×鉄生 対 ○トゥエルノ・ゲレーロ

実はタッグで過去2戦1勝1敗同士の間柄で、その決着戦のシングル!がまさか周南市で見られるとは!

最初に実況アナウンサーがプロレスに詳しくないとハードルをさげていたが、がむしゃらプロレスの設立年を間違えてアナウンスしていたし、微妙に技の名前も間違えていた。

ファッションショーの司会も実は商工会の人でタレントではないらしいが、その割に進行はうまい。やっぱその辺は手慣れているだけにもったいなかった。

プロレスファン的にはやっぱスインギングネックブリーカードロップくらいはわかってほしかったなあ。

さて、空中戦主体のマスクマン・ゲレーロには子どもたちから大きな声援が飛ぶ。ノリノリになるゲレーロは、パワーでも鉄生にひけをとるまいと必死のファイト。一方、地元ではややベビーよりになりつつある鉄生が、久々にガチでひかれていたのは面白かった。単純に怖がられるシチュエーションは本人的にも新鮮だっただろう。

山口市の時と違い、お笑いを排除した本来のスタイルでの試合に解説の大向さんもビックリしていた。まああの時はパンチくんがいたからなあ。

試合はパワーで鉄生が決定的ダメージを与えらない間にゲレーロが見事に丸め込んで勝利。10分一本勝負の時間配分もさることながら、丸め込みに弱い点を露呈したのは鉄生的には痛い感じがした。

さて、これをエゴイストのメンバーはどうみたかな?

第五試合:MMAスペシャルエキシビション
原猛司 対 摩嶋一整

両選手とも毛利道場の先生らしい。そしてどっちも強い。エキシにしたのは同門ゆえに手があいすぎるのと、先の試合が決まっているためでもある。

どっちかというとMMAの魅力をどうやって伝えようかという感じで試合をしていた気がした。

だからまあPRIDEなんかではまずでないであろう大技も出していたし、一方で基礎的な動きもちゃんとみせていた。大向さんいわく「道場のスパーリングみたい」ということだったが、これくらいわかりやすい指導されていたらそりゃ総合部門も強いはずだ。

メインイベント

○土屋クレイジー、モミチャンチン 対 ×ドラゴンウォリアー、NOGUCHI圏外

エゴイストプロレスのNOGUCHIは本日デビュー戦。身体は細いが、プロレス好きが伝わる好漢。新人らしくドロップキック主体の試合運びもいい。がむしゃらの美原あたりのよいライバルになりそう。

大向さんの解説によると、彼は入門時ヒョロヒョロでこれはもたない、と思ったらしいが「私よりプロレスに詳しい」というプロレスにかける熱い思いだけで、キツイ特訓に耐えてデビューにこぎ着けたという。

ちなみにNOGUCHIのリングネームについてはNOSAWA論外に大向さんが直々に許可をもらって付けたそうだ。しかし真似るのはプロレスがうまいところだけにしてほしいなあ。私生活まで真似たら…(以下自粛)

みていて脅威なのは、土屋クレイジーよりもドラゴンウォリアーとみた。上背はないが、筋肉に裏打ちされた技がどれも速い!中でもスインギングネックブリーカードロップは首を正確に決めて高速で回すので、首に弱点がある鉄生には警戒が必要だろう。さしずめあれはネックドラゴンスクリューといってもいいかもしれない。フォールをとれる技ではないが、油断していると命取りになりかねない種類の武器になっていた。

加えてスピーディーなスープレックスにも注意すべきだろう。かつてのダイナマイトキッドのようなカミソリ式の鋭さは一撃必殺になりかねない怖さがある。

一方全日本プロレス参戦が決定し、タッグながら青木、佐藤のアジアタッグ王者との対戦が決まってノリノリの土屋も放っておいてよい相手ではない。

中でも土屋のPKはかなり鋭さを増している。そして厄介なのが会場全体が彼には見えている点である。3月から比べると桁ちがいに成長しているのがわかる。お客さんがどこにいてどんな反応をしているのかを瞬時に見極める能力の高さは目を見張るものがある。

モミチャンチンは多少お笑いモードながら、土屋のキャラを立てつつ場外にNOGUCHIを孤立させるなど大活躍。インサイドワークに関してはただの巨漢選手ではない。彼もまたあなどれない選手である。見た目でだまされちゃダメな典型だろう。

大向さんが解説で「彼らは私が先に帰ってもいつも残って遅くまで練習している」といっていたが、たぶんそれにウソはない。実際春先に見た彼らの試合より恐ろしいほど成長の跡が見えたからだ。

試合は土屋が大向先生から直伝された裏投げ(それを大向さんに教えたのは馳浩大臣)で、ドラゴンから勝利。この裏投げにも注意がいるだろう。フォームも綺麗だし、受身もとりにくい。

試合後は恒例の土屋マイク。なんかマジで熱いヤツなんだな。来年の夏祭りもまた参加したいといっていた。周南市を山口をプロレスで盛り上げたいという熱意が痛いくらいに伝わってきた。

最後は全員で記念撮影。土屋と鉄生らがノーサイドで大会の成功を祝いながらねぎらう姿は好感がもてたが、明日はそうはいかない。

今回闘ったドラゴンウォーリアーと土屋が今度は組んで北九州に上陸する。これは油断ならない相手が出てきたものだ。

ただ、悪役としてのキャリアは鉄生に一日の長がある。その部分でどれだけエゴイストを苦しめらるか?

残念ながら帰りの新幹線が一時間に一本しかなく、お祭りの余韻を楽しむ暇もなく、ダッシュで駅へ。人ごみの中をかいくぐってどうにか間に合った。途中ぶつかった人ごめんなさい。でもなんとか無事に帰りつけました。

さてこれを踏まえて明日の赤煉瓦がどうなるか楽しみで仕方ない。

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