[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 Wild Thing

[プロレス入場テーマ曲]プロレス的音楽徒然草
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大仁田のテーマでは?

今回はAEWでジョン・モクスリー選手が入場テーマ曲にしている、トロッグスの「恋はワイルドシング」(原題・「Wild Thing」)です。

「Wild Thing」といえば、日本ではもともとFMW以降の大仁田厚選手の入場テーマとしてあまりに有名ですし、そもそも映画「メジャーリーグ」の主題歌なわけです。

それだとメジャーすぎてつまらないので、今までスルーしてきましたが、モクスリー選手がトロッグスのこの曲を、入場テーマ曲にしていると知ってから、俄然興味がわいて調べて記事にしました!

カバーが全米チャート1位

もともと「恋はワイルドシング」とは、ニューヨークのナイトクラブのハウスバンド、ザ・ワイルド・ワンズ(日本の同名バンドとは別)が1965年11月に発表したバージョンがオリジナルです。

ただし、こちらはなぜかそれほど売れませんでした。それを英国のグループ、ザ・トロッグスが1966年にカバーし全米チャート1位を記録します。作詞作曲はシンガーソングライターのチップ・テイラー氏です。

「wild thing」の意味は・・・

「wild thing」は、ジミヘンドリックス、ジェフ・ベックなど多くのミュージシャンにカバーされています。

ザ・トロッグスのバージョンは、1966年7月30日から8月6日にかけてビルボード・Hot 100で2週連続1位を記録し、英国のチャートでも2位を記録したヒット曲です。

オリジナルのバージョンでは間奏で口笛が流れますが、トロッグスのバージョンでは、ミュージック・ディレクターのコリン・フレッチャーがそれをオカリナで再現しているます。

さて、原題の「wild thing」には、セックスという意味であり、曲の内容もそういったものなんですね。

また乱交パーティー的な意味合いもあるようです。そのような「wild thing」のオリジナルが売れなくて、トロッグスのバージョンがなぜヒットしたのか?

歌が「エロかったから」

その答えは、トロッグスのバージョンでは、ヴォ―カルのねっとり絡みつくような歌い方と、攻撃的なビートを繰り出しており、実はHな歌詞の世界観が十分に表現された結果だといわれています。

要は歌が「エロかったから」という身もふたもない理由だったのです(笑)

「wild thing」には「非常に魅力的な相手」という意味もあるようですね。そうすると、なぜこの曲が映画「メジャーリーグ」で使われたのか、非常に謎なんです。

日本人的な感覚だと、球場で「wild thing」と大声では叫びにくいものですが、これは、ロサンゼルスのバンド「X」が、更にカバーしたところ問題がありそうです。

人に使うと意味が変わる

実際、トロッグスとXでは、同じ曲とは思えないくらいアレンジが違いますし、「今から、さあいくぞ」という時に、映画では大々的にかかりますからね。

チャーリー・シーンが「Wild Thing」に乗って出てくる「メジャーリーグ」の場面は余裕で脳内再生できてしまいます。

「wild thing」は、人に使うと「荒くれ者」という意味だそうですが、実は良い意味で使われるらしいです。洗練されたヒーローではなく、男っぽいヒーローという事のようですね。

ただ、歌詞のイメージからすると、大仁田厚選手のどこかいかがわしいイメージ(そもそも大仁田選手がデスマッチを始めた時の扱いってそんな感じだったし)にはピッタリあっている気もします。

自分こそが「wild thing」!

さて、アメリカで電流爆破をやったモクスリー選手に、大仁田リスペクトがあるのは、たぶん間違いないでしょう。実際コロナ禍でかないませんでしたが、AEWは大仁田選手を招聘しようとしていたみたいですからね。

そこで、同じ曲だけど別バージョンの、ともすれば一番音楽シーンではメジャーと思われる、トロッグスの「恋はワイルドシング」をチョイスしたところに、単なる先人リスペクトだけでなく、ワールドワイドに活躍するモクスリー選手の「プライド」がちょっと見え隠れしているように、私には感じられました。

「もともとの意味」も含めて自分こそが「wild thing」である。そんなモクスリー選手の「メッセージ」が「恋はワイルドシング」なのかもしれません。

補足

2022年5月末現在、モクスリー選手は「X」の「wild thing」を使用しています。つまり大仁田リスペクトがすぎて?とうとう同じ曲で入場するようになったのかもしれません。

NJPW WORLDのAEW配信でモクスリー選手の入場時に確認できます。

ただ、日本では「X版wild thing」大は仁田選手のイメージが強く、新日本が用意した「Death Rider」を使用するのではないかなと思っています。

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プロレスオタクで心理カウンセラーの資格を持ち、両親の介護をしながらガンサバイバーとして生きる著者が、自分の人生や仕事について赤裸々に語ります。プロレスやオタク文化に関する豊富な知識や経験、心理カウンセラーとしてのスキルや活動、介護やガンサバイバーシップに関する悩みや工夫など、興味深く感動的な内容が満載です。あなたも著者のストーリーに共感しませんか?






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