[プロレス観戦記] がむしゃらプロレスイベント試合『紫川リバーサイドフェスタ 2014』KING OF RIVER 紫川頂上決戦!3月29 日分(於:勝山公園大芝生広場)

がむしゃらプロレスイベント試合『紫川リバーサイドフェスタ 2014』KING OF RIVER 紫川頂上決戦!3月29日分観戦記 (於:勝山公園大芝生広場)

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イントロダクション

3月29日と30日の両日に渡って西日本最大級のマーケット、紫川リバーサイドフェスタが開催され、その出し物の一つとしてがむしゃらプロレスが呼ばれたのが本大会。

しかし前日まで晴天だった空はお昼を境に雨模様。

しかも試合が迫るにつれてどんどん雨脚が強くなってきている有様。
他の出し物や売店は屋根付きだけど、リングは当然入りきらないので、ビニールシートを上にかぶせて少しでもマットがぬれないよう工夫をしていた。

オープニング

イベント時間は全体の進行上13時からの一時間と決まっているため、晴れ待ちということができないのだ。中止か決行か?難しい判断を迫られた中、一旦は一試合だけして、雨中プロレス教室に切り替えようとしていたが、選手の総意は「それでもやる」だった。

今回は生でみたものをあえてUSTのアーカイブでもう一回見直して書いてみようと思った。30日の分はアーカイブしか見られないので、現場で感じたものともう一回みて思ったことで何か新しい発見があるのではないかなと思ったのだ。

オープンニングリバーサイド!!(世代対抗戦タッグマッチ(30分1本勝負)

○ジェロニモ & ニコラス今中ジョリー vs ●タシロショウスケ & TOSSHI

この試合は半ば見切り発車気味に開催したので、当然雨中の闘いになった。なんでアーカイブで通してみると4人全員がどこかで滑っているのがわかる。誰しもが変なところで我慢してけがしたくないのでそれは仕方ないかなあと思う。幸いけが人は出なかったけど生で見てると何度かちょっとヒヤッとはした場面もあった。

実は5年前の小倉北でジェロニモのヒールターンの踏み台にされたニコラスではあったが、心配したタッグワークは杞憂に終わったというか、むしろ奇妙なくらいかみ合ってみえた。

やってることは四人ともいつも通りのムーブなんだけど、逆に新世代の方がぎくしゃくしてみえたのは面白い所である。やっぱ若さと勢いだけではどうにもならない部分というのはあるもんだなあというのが全体を通した感想。

お客も勝って欲しいのは新世代だけど、なんか勝てそうにないよなあという感じでみていたのが面白かった。

タシロのムーブは以前に比べるとどたばたした感じがなくなったし、TOSSHIは雨の中でも闘える術と頭脳をもちあわせてるんでかみ合えば面白いチームにはなるとは思うんだけど。

で、用心しすぎたせいか、皆が意地を張り過ぎたせいか?

この試合だけやたら長くなってしまった。屋外試合で15分超えはそんなにないと思うんだけど、このイベントみたいに時間枠が決まってるようなタイプだと第一試合が押してしまうと後が影響を受ける。

そういう意味では後の方にもってきてもよかったかな?

ただ、彼らの頑張りと意気込みでこの後の奇跡の雨上がりを呼び込んだのは、素晴らしいことだなあと思う。プロレスの熱気はそれくらいすごいんだってことを、プロレスをよく知らない人にも伝えられたという点ではこの試合意味があったと思う。

ちなみに30日タイトルマッチをするスミスはこの日しっかり後ろで傘さして敵状観戦していた。どこまでも目ざとい王者は用意周到だった。おそらくリングコンディションとかももうすでに計算の中に入っているのだろう。

セカンドリバーサイド!!タッグマッチ(30分1本勝負)

ダイナマイト九州 & ○小倉発祥パンチくん vs ●ブラック☆スティック & 阿蘇山

この試合からリングサイドに移動して観戦した。

入場前にマスターがマイクで「これから登場するダイナマイト九州はケーキ屋です」といっていたので九州が入ってきたときに「ケーキ屋!」っていったら軽く睨まれた^^・・・・

一方の阿蘇山は屋外試合ということもあって噴火モードで登場。

このカードの時点が一番リングコンディションのよかった状態だったので全体的にクオリティーの高い試合(といっても危険度は低いんだけど^^)になった。

パンチくんは昨年雨で酒瓶がすべって割れたのを教訓にしてか、前回からもってきている赤い三角コーンをもって登場したんだが、酒なしで大丈夫なんだろうか?^^;

こういう顔ぶれだからお笑いにシフトするのかなと思っていたら意外と皆ガンガンやりあっていたのが印象的だった。

しいて言うなら黒棒の棒でパンチくんを物干し状態にしてロープにガムテープで固定したあたりが、お笑い的には一番見せ場だったような気もするけど、パンチくんは上着だけ脱いでカットプレーもしていたし、阿蘇山にコーンかぶせてシャイニングウィザードやったりで、結構好き放題暴れていた。

けがで長く休んでいた九州の動きもだいぶん往年のものに戻り始めていたし(阿蘇山をブレンバスターで投げ切ったし!)、気が付けばお笑いよりマジバトルの様相(ちょっと笑いも入れつつの)になりかけたが、最後は分断した黒棒からパンチくんが珍しくピンをとった。

屋外試合では戦績悪くてパンチくんのテーマを試合後聞くことはほとんどなかったんでなんか新鮮だった。

メインリバーサイド!!(60分1本勝負)

●鉄生 vs ○マスクド・PT

さて紫川頂上決戦とでかく謳ったそのタイトルに相応しいカードがこれ。若さと勢いで大きく分があり、成長めざましい鉄生はやはり次世代エース候補の筆頭の一人といっていい。
昨年の道場開きマッチでPT自身にも成長を認めさせたという点では、このカードがここで組まれた意味は大きい。

しかし、厳しいことをいうようだけど、成長したなあ、だけでは時代をかえることはできない。今鉄生に求められているのはその程度のことではないからだ。

鉄生はかなりの善戦をしたと思う。それは認める。実際生でみて本当によかったと思える試合だったし、記憶にも残る試合だった。だが、結果からいうと8割の力で余力を残して勝つか、それとも100%の力を出し切って負けるかでは天と地ほどの差があるだろう。

この日前者をやったのがPTで後者が鉄生だった。必然的に見てる側の印象は余力を残したPTが鉄生のすべてを受け止めた上で勝ったという、典型的な横綱相撲だったなあという形になる。これでは時代が変わるどころか、逆に時計の針を戻されたといってもいい。

クロスオーバーという新世代の名前よりヤングマンという現世代のユニット名にインパクトが強い点ですでに出負けしてる新世代は鉄生が勝利してこそ、勢いづけたはず。でも結果は二試合で0勝2敗。イベント試合とはいえ、初のUST中継で記録にも残ってしまったのはクロスオーバー的にも大きく後退したといっていいだろう。

鉄生に関して言えば、自分も休むのではなく、リング下で場外乱闘になってでもPTをおうべきだったと思う。

ヒールなんだし積極的に場外乱闘もしかけていよかった場面が何度もあったんだけどなぜかこの日の鉄生は真正面から行き過ぎていた。

真っ向勝負は勝ったら格好いいけど負けたら「やっぱPTとは力の差があるんだな」という印象を、みる側に強く植え付けかねない。

8割で受け止めていた(ようにみえた)PTは最後まで足元もふらついていなかったし、要所要所では間合いもはずしていた。

そのうえ、リングコンディションのこともあってPTコースターすら温存していた。対する鉄生は自分にもダメージが跳ね返る頭突きに固執しすぎて後半すこし足元がよれていた。

たぶんフィニッシュ時には軽い脳震盪状態になっていたのではなかったか?鋼鉄のど輪も辛抱たらなくて途中で出してしまったため、後に出せる技がなくなってしまった。

そこも見透かされてたPTに畳み掛けられて寄り切られたなあ、というのがこの試合の感想。

もっと悪いのは負けて悔しいならPTの手は払いのけるべきだっただろう。試合後PTに差し出された手を鉄生が拒絶するくらいでないと、本当に天下がとりたいのかが疑わしくなってさえくる。

クロスオーバーにとぶ声援は決して少なくなかっただけになんとも勿体ないことをしたなあというのがこの試合のすべてだと思う。

後記

試合後また雨脚が強くなってきた。

雨中の中急いで撤収にかかる選手の皆さんのは本当に頭が下がる思いでいっぱいである。

でもそれとは別に思った以上にヤングマンは手ごわいよ、ということでクロスオーバーの巻き返しにも期待したい。

30日は授業があってみられないけど、アーカイブで観戦記を書く予定なんで明日も楽しみにしています^^

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