前回予告した通り、世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所(WWCG)がお届けする2016年のHall of Fameの発表をしたいと思います。表彰部門は
①テーマ曲部門
②試合部門
③選手部門
の三つに絞りました。Hall of Fameは日本語にして「殿堂入り」ということになるため、同一部門で2年連続受賞とかはありません。ただし同一人物が複数受賞するケースはアリにしてます。
また、本家WWE Hall of Fameでも引退した選手やレジェンドが受賞するイメージが私にもありますけど、こちらのHall of Fameは、キャリアは一切関係ありません。もちろん年齢、性別、国籍も問いません。そして大事なことですが、賞金もトロフィーも勿論ありません!
以上のルールで第一回のHall of Fameを選出しました。ではまずテーマ曲部門から。
Hall of Fame2016 テーマ曲部門
これはわりとあっさり決まりました。今年はかなり最初から飛ばしてきたつもりでしたが、ブログの核として、プロレス的音楽徒然草をスタートして一番書いていてシックリきたのが、Comin’ Homeでした。もちろん名曲は数多くあるのですが、オリジナルをここまで改変してしまう大胆さと、冒頭の「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイヘイヘイ!」という掛け声が印象的過ぎるという点で選出しました。いうまでもなく、この掛け声はオリジナルには入っていません。
実をいうとこの入場バージョンをカバーしたComin’ Homeが90年代に発売されたことがあるのですが、カバーであるにも関わらず「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイヘイヘイ!」の掛け声が入っておらず、がっかりしたことがあります。正直当時はネットで、限りなくオリジナルに近い音源を聴ける時代が来ようとは想像だにしてませんでしたから、カバーとはいえ、オリジナルに近ければそれでよかったのです。
実はレンタル屋にいくと、この名曲が収録されたアルバム「カム・テイスト・ザ・バンド」は、北九州でも下関でも置いているのを見かけたことはありません。Comin’ Homeは「カム・テイスト・ザ・バンド」のトップを飾る、新生ディープパープルを代表する顔となる曲です。いわばパープルの第四期黄金期と呼ばれる時代の象徴的な曲なのではないかと私は思っています。
リッチー・ブラックモアが脱退し、代わりにトミー・ボーリンが加入して作られたアルバム、「カム・テイスト・ザ・バンド」に対して、リッチー・ファンの方やパープルの黄金の二期を知る方は「こんなのパープルじゃない!」という声が今もなお多いそうです。リッチーの大ファンにしてみれば、あの速弾きソロが聴けないこのパープルはパープルとは認められないということなんでしょうね。
このアルバムのライナー・ノーツには「本作はハード・ロック・ファンは拒絶し、そうでないファンが肯定した」といったことが書いてあるそうです。ギラギラしたハード・ロックを求めて聴くとガッカリするのかもしれませんね。リッチー・ファンの方は「パープルではない他のバンドの名盤」と思って聴くのがよいのかもしれません。
こんな感じでパープルファンにも若干疎まれ気味なComin’ Home。谷津嘉章選手も入場テーマ曲として使用していた期間は非常に短いので、あまり本人的にも印象は強くないのかもしれません。しかし、私としたらいくら改変されているとはいえ、オリジナルも入場版も不当に低く評価されすぎなのではないかと思うのです。このまま時代の流れに埋もれさせていくのはあまりに忍びないという気持ちが強かったのも選出理由の一つになっています。
やはり日本初となる新日本系(ジャパンプロレス)と全日本系の激突に胸を熱くしていた私にしてみたら、Comin’ Homeは、はずせない名曲なんですよね。
ということでテーマ曲だけで長々書いてしまいました。やはり「思い入れ」があるとどうしても長文になりますよね。次回は試合部門をお届けできたらと思います。
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