【プロレス観戦記】 がむしゃらプロレスイベント試合 | 町上津役夏祭り盆踊り大会

がむしゃらプロレス観戦記

がむしゃらプロレスイベント試合 | 町上津役夏祭り盆踊り大会

(2024年8月13日・水:北九州市立八児市民センター)

イントロダクション

本来はこの大会も行くつもりはなかったが、盆前にあらかた要件を済ませ、盆休みで体力回復に努めた結果、急遽観戦を決めた。

ちなみに、1日前だと関門花火大会という大混雑必至のお祭りがあるため、バッティングしていたら、そもそも行く事は叶わなかったのだから、これもタイミングなのである。

下関→町上津役

とはいえ、町上津役までは自宅から片道約二時間みておかないといけない。炎天下の長時間運転は、正直体力勝負なところがある。

したがって、出かける前まではひたすら休憩に当てた。だが、外気は依然体温越えの酷暑。外出には一番条件が悪い。

下関から小倉までは比較的スムーズに行けたのだが、黒崎に入った途端に渋滞が始まり、結局片道二時間かけてようやく会場に到着。

ご厚意で時間まで八児市民センターロビーで待たせてもらう。冷房が効いているのは、この時期本当にありがたい!

18時開始のはずが結構出足が鈍く、私含めて10人程度しかいなかったが、ぼちぼち人が集まりだし、最終的には満員になった。赤煉瓦にいるメンバーは数名程度で、他はほぼ一見さん。

面白かったのは、K.Kレフェリーとリキ・ライタが話をしているのをみた年配の方が「(覆)面被りが2人おる!」といっていたこと。

マスクマンを「面被り」という表現にするところが斬新すぎて、心の中で感心してしまった。この発想は歴の長いマニアには絶対出来ない!

こういう表現は大歓迎なので、場違いでなければ基本OKなのである。

チョップ1グランプリ

そして、プロレス教室のかわりに今回はチョップ1グランプリと題して、実際に選手にチョップをたたき込み、審査員があげた点数で勝ち残りを決め、最後に残った人が優勝というシステム。

まず、KENZOと鉄生がチョップの見本を見せて、いよいよお客さんの挑戦が始まる。ところが結構皆上手い。

割と白熱した結果同点決選になったので、年の功で選ばれた男性がチャンピオンになった。

これは意外と盛り上がるし、プロレス教室と並んでイベントの柱にしても面白いと思った。

オープニング

今回はシングルマッチ二試合なんだが、なぜか運営部はほぼ全員集合。オープニングの挨拶もSMITH代表自らが出てきて、マットプロレスのルール説明。

このあたりも一見さんが多い割には、結構納得してもらえていたようで、イベント経験が豊富ながむしゃらプロレスの原点を見た思いがした。

第一試合

▼シングルマッチ
ダイナマイト九州 vs トゥルエノ・ゲレーロ(13分28秒 ダブルオクトパスホールド)

かつてはゲロQとして、名コンビとして名を馳せた2人が、袂を分かってから初のシングル対決。

当然Re:ZARD入りしたゲレーロには過去へのこだわりはないはずだが、片やダイナマイト九州もGWA6人タッグのチャンピオンである以上、こちらにも思うところがあるに違いない。

試合が始まるとやっぱりRe:ZARD寄りというより、九州ワールドが炸裂していく。まず握手を誘って、ゲレーロが応えようとしたところを九州が襲って試合はスタート。

ただ、そこはもと相方だけに、ゲレーロも九州の世界観を守りつつ、自分のスタイルを押し通して行く。

だが、途中までは弱々しくみえた九州が、急に鬼ごっこをはじめる。あまりに長いので、ジェロニモレフェリーが焦れてカウントを数えようとし始めたら、いきなり九州が2人に分裂!

「2対1じゃないか!」と抗議するゲレーロに対して、なぜか「認めます!」とレフェリーが分裂を承認してしまったため、二対一で九州軍が好き放題やりはじめてしまい、ゲレーロ大苦戦。

しかし、このまま黙ってやられるわけにもいかないので、この窮地を蹴りで脱出。

最後は大橋で自分が決められた2人まとめての卍固めで、ゲレーロが九州軍をまとめて粉砕!

ついでに九州二号のマスクを剥がして、意気揚々と去ろうとするゲレーロだったが、懲りない九州軍は、リングサイドのお子さんにマスクを被せて、勝手に勝ち名乗りをあげてしまう。

これには舞台上から「勝ったの、俺だろ!」とゲレーロも抗議。結局、お互いの持ち味が上手い具合にブレンドされた好勝負になった。

第二試合

▼シングルマッチ
KENZO vs 鉄生(11分00秒 鋼鉄ロケットランチャー)

三月の居酒屋がむしゃら初のマットプロレスと同一カード。自らマットプロレスは得意だと自認するKENZOと、三月に高い対応力で、場内の喝采を浴びた鉄生が、どういう対決をみせるか?

当たり前だが、前回より広いスペースで試合ができる分、内容は変わってくるのは当然。

近い将来シングルタイトルがかかったカードになるかもしれない顔合わせだけに期待して見ていこうと思う。

第一試合もそうだが、この日試合に出ているメンバーは全員タイトルホルダー。従ってテーブルの上には選手がもってきたベルトがずらり。

始まってみると、チョップ合戦の続きをやっているかのような大肉弾戦。

3月の時とは異なり、スペースは広いので、のびのびと試合を楽しんでいるように見えた。当然試合はマットだけでなく、場外にも飛び火。

観客席での椅子攻撃や、タックル合戦は迫力満点。人数が減ったとはいえ、ヘビー級の戦いをしっかり魅せられるのは、今のがむしゃらプロレスの強みである。

何より、町上津役の一見さんたちが心から楽しんでいるのがみてとれたのは、本当によかったと思う。

前半はパワーで押していたKENZOを鉄生がキャリアで巧みにいなし、ドロップキックやスリーパーなどで、スタミナを奪っていく。

KENZOは単純なパワー勝負ではなく、グラウンドでも魅せることができると、シングルベルトもそう遠くはないだろう。

もっとも鉄生世代は、SMITHやPTに散々苦しめられた世代なので、そう簡単に次世代の看板を渡すことはしないだろう。

結局、自らラダーを持ってきたKENZOはタッグベルトをとったフライングボディプレスで攻勢にでるが、鉄生はこれをキックアウト。

逆にラダーを利用した鉄生が鋼鉄ロケットランチャーでKENZOからカウント3!3月同様壁の高さを見せつけた。

エンディング

勝利者賞として日本酒を受け取った鉄生がマイクで締め。

鉄生のマイクは最近本隊ではあまりみかけなくなったが、この祭りの出し物としてトップバッターを務めて成功した安堵感が感じられた。

チョップ合戦で絡んだせいか、子どもたちも怖がっていなかったし、こういう体験を通じて、プロレスをやりたいという人材が出てきてくれるとありがたい。

後記

7月の本大会ではちょっと厳しめのことを書いたけど、町上津役のマットプロレスは、大成功のうちに終了。

何より、プロレスにはじめて触れるであろうお客さんたちが本当に生き生きとしていたのが、印象的だった。

個人的にはルールがあるのでモザイクをかけないといけないのだけど、写っているお客さんの顔が本当に生き生きしていて、これが「プロレスのチカラ」なんだよなと思わせる雄弁な画像になっていた。

イベント試合でのがむしゃらプロレスは、本戦とはまた異なった良さがある。企救丘に行けなかったのは残念だったが、可能な限りこれからも行ってみようと思う。

外に出ると、依然として気温は30度越え。やっぱり冷房が効いてないと暑い。祭りはこれからが本番だったが、残念ながら遠距離だし、食事もしていないので、私はここで退散することに。

行きほど時間はかからなかったが、帰りはそれでも1時間30分。結構な移動になったけど、楽しかった。皆さん、ありがとうございました。

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