[プロレス観戦記] プロレスリング華☆激第13回ふれ愛地域フェスタ2015

プロレスリング華☆激第13回ふれ愛地域フェスタ2015観戦記(15.11.3 姪浜ドライビングスクール特設リング)

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イントロダクション

華☆激毎年恒例のイベントが、春のみなと祭りと秋の姪浜。今までなかなかイベントが定着しない華☆激がここ最近連続して開催できているのも隔世の感がある。

今までが計画的というより場当たり的なアステカが、一見さんから本気で常連さんを生み出そうとしているのもなかなか興味深い。もちろん後援してくれる企業や行政も大事だけど、実は長くお金をおとすのは、見に来ている子どもたちである。

その子どもたちは、普段プロレス教室がある(この日はなし)もんだから、試合前に勝手にリングに上がって大はしゃぎ。しかしちゃんと全員くつを脱いでいるから面白い。

オープニング

やはり九州一円でいじめ撲滅とプロレス教室を地道にやってきた成果なんだろう。こういうところが一番大事なのだ。最初はゼロワンのパクリとか言われていたけど、今や本家よりよほど面白くなってしまった。

まあ、時間に余裕があればプロレス教室もあったほうが良かったかもしれないが、すぐ袖では別なステージも同時進行でイベントをしていたので、スケジュール的に難しかったかもしれない。

第一試合:スペシャルタッグマッチ:30分一本勝負

○KING&ゼファー対×新泉浩司&小川聡志(12分52秒ジャックハマ-→片エビ固め)

今回は全試合の勝者に勝利者賞が贈られるということで、入場してくるやいなや小川が「よっしゃ!とるぞ!」とまるでフラグを立てたかのように気合いを入れていた。まあ、フラグ通り必ずしも負けるとは限らないのだが、割とありがちなパターンである。

さて、既に年間試合数では既に師匠越えを果たしているゼファーだが、やはり安定感にかける。前よりは少しずつマシにはなっているが、ほかの三人がかなり気を遣って試合しているのがわかる。

ゼファーに関しては受け身に難がある技は使ってこないのだ。とはいえそのままでは試合にならないので、新泉が打撃(キックよりチョップ主体)でどうにかゼファーに声援が集まるようにしていた。

見た目の親しみやすさもあるのか、KING組には子どもたちの大きな声援が集まる。体格的に劣るゼファーがつかまり苦戦しながら、巨漢のKINGにつないで逆転を図る、というベタベタな展開ではあるが、非常にわかりやすい。

そして結果は大声援を背にしたKINGが新泉組を撃破。やはりフラグ通り?小川は勝利者賞を受け取れなかった(笑)

<第二試合:男女ミックスドタッグマッチ:30分一本勝負

○アステカ&神田愛美対×ヴァンヴェール・ネグロ&日向小春(12分9秒卍固め)

本当はベビー対ヒールの試合なんだが、何をしても憎めないネグロと小春は、ヒール軍のわりにかなりほのぼのしている。ダークサイドFTOが巨悪なら、このコンビは小悪党臭がする。小悪党でないならいたずらっ子かな?

だからか?子どもたちからは両軍に声援が飛ぶ。特に試合のスタートが小春対アステカで始まったため、若干ヒールとベビーのねじれ現象がおきていたが、まだヒール修行中のネグロが神田をいじめてブーイングをもらう役割を担うには少し無理があるかもしれない。

祭日のイベント試合らしく緩すぎず激し過ぎずという感じで試合は進んでいくが、子どもたちからは大声援。アステカの近々の目標に「子どもたちが花道に群がる大会」というのがあるが、それは既に達成されつつあるようにみえる。

そして子どもだけでなく、やはりプロレスの黄金期を知らないお父さん、お母さんにもしっかり届いているのがまた良い感じがした。小悪党といいつつ、マスク剥ぎにでたネグロにはしっかりブーイングも飛んでいた。しかし窮地を脱したアステカはネグロを卍固め。神田も小春を釘付けにして、そのままギブアップ勝ち。

勝った2人には新米20キロがプレゼント。ところがちょっとした隙をついてネグロと小春が米袋を強奪。そのまま袋を抱えて逃走。控え室代わりになっていた教習所のバンの前で記念撮影会を始めてしまった。コメどろぼうと一緒に喜々として写真に収まる家族連れというのは、なかなかシュールな絵面だった。

後記

しばらく選手と子どもたちの交流をみていたが、神田も小春もなじみになったせいか、たくさんの子どもたちに囲まれていた。試合だけでなく、どこかで愛嬌を感じるあたりが田舎受けするのかもしれないし、やはり地方巡業を体験してきているので、若さと相まってここ半年あまりで確実に進化してきている。

2人とも四方の視線がちゃんと意識に入って試合しているから、不自然さがない。たった1日のイベントのためだけに、わざわざ遠方から呼ばれるはずである。そもそも華☆激にこれだけ連続して女子レスラーが参戦した例は稀有である。

彼女たちには都会の洗練された感じはなく、選手としても泥臭いがそれがまたいい。まだ若いからこうしてキャリアを積めば、いずれ頭角をあらわしてくるだろう。

そういう意味ではとても楽しみにしていられるのだ。姪浜ははじめてきたけどいい雰囲気の街だった。また来年も見に行きたいなあ。

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