[プロレス観戦記復刻版] DDT Presents 唐人町商店街プロレス(2010年7月3日)

DDTプロレス観戦記

DDT Presents 唐人町商店街プロレス(2010年7月3日(土)福岡・唐人町商店街アーケード内特設:観衆300人くらい)*USTREAM観戦

CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合:ストリートエニウェアフォール「買物」マッチ(時間無制限一本勝負)

[王者] 高木三四郎&○澤宗紀(33分23秒 やりすぎドラゴン・スープレックスホールドon the かけぶとん on the しきぶとん)[挑戦者] ●中澤マイケル&HARASHIMA 

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イントロダクション

ああ、これ知ったときものすごく迷った。現地に行こうと思えばいけたが、今日は土曜、金をおろすとお金とられる。それだけの理由でUSTREM観戦にしてしまった。

まあ体力的な問題もあるけど、これは現地で観ていても面白かったけど、ツイッターの書き込み観ながらの観戦が意外な効果を生んだのだ!!

まずは展開をフォローしていこう。もうメモ代わりに使っているノートが一冊なくなりかかっている。昨日のおんな巌流島とこの試合のせいだ^^

試合開始前から234人。これはかなりの数だ。そして商店街は黒山の人だかり。凄い人だ。唐人町の一角のビルの二階が選手控え室でそこから映像は始まっていた。

ただ、実況は完全素人しゃべり。まあ素人がやっているんだから仕方ない。もともとはプロレス中継するためのものではなくて、商店街アピールのための放送なんだから。

ここで三田キャスターもツィート参戦。サバイバル飛田もいるし、あろうことか途中さくらえみまでいた。あんた試合前だろ!!

オープニング

オープニング曲が流れはじめて気分は高揚。で、リングアナがまもなく試合開始しますで、わっーとなる。いいね、福岡熱いよ!!

ところがにわか仕込みの悲しさで一人ずつテーマに乗って入場のはずがマイケルのテーマが流れない。ところかここは機転を利かせてマイケルがマイケルコールを自分で叫びながら入場。

...した途端にテーマ曲がなり出す、が...これはハラシマのテーマだ。どうやらメインの選手のテーマしか用意していないみたい。

で、ここはしょうがないので王者組がまとめて出てくるのだが、ここでもテーマが流れず、高木何と自分ののテーマを自分で口ずさみながら入場して「1.2.3ファイヤー!!」を決める。テーマ曲を自分で鼻歌で歌いながら入ってくる選手ははじめて見た^^

ここでカメラも一緒に一階に下りてくるのだがリングがない。そう、ここで初めてこれがストリートファイトマッチということを知ったのだ。

しかしこんなぐたくだな無料中継、しかもリングなしでやる試合にタイトルかけるというのは遠回しにJWPにイヤミ言っていないか?

唐人町の商店街のど真ん中で大勢に囲まれている半裸の男が4人いる図...なんかこれだけでシュールすぎるぞ^^しかもレフェリーだけはいるし。

マイクでまず高木がアピール。「唐人町のみなさん、こんにちはーっ、今日はここでKOーDタイトルマッチを行います!こころよく場所を提供してくださった唐人町商店街の皆さんに感謝します。ところが...」

よく考えたら、商店街は場所かしただけで何のメリットもないという。そりゃそうだ。そこで「特別ルールを提案したい。両チーム5000円ずつもっています。これで買い物したモノを公認凶器とします。ただ、これでも10000円しか売り上げになりません。なので皆さんも何買ってもいいです。皆さんが買った物も公認凶器ととしたいと思います。ただし、飛び散ったり、迷惑のかかるようなモノはダメです。皆さんのプロレス頭が問われます」と高木、なにげに客のハードルあげにかかる。

しかし凄いアイディアだ。お買い物付きストリートエニウェアマッチなんてはじめてだ。飯伏が観ていたら泣いて悔しがりそうな試合形式だ。

試合開始

試合開始はゴングではなくホイッスル。で、先発はマイケルと高木。マイケルいきなり足滑らす。そうアーケード下とはいえ、この日は実をいうと福岡地方雨だったのだ。だから路面が濡れている。ところが試合開始と同時くらいから映像がとまり出す。

なんとなく追っている展開では、手四つからオーソドックスに腕の取り合いをしているようだが、はっきりはわからない。

そして寝技に移行。いきなり高木がマイケルに路上で腕ひしぎ!これはマイケル返すが首根っこを高木にひっつかまれて、「コーナーはどこ?」と探し出す高木。これはマジボケなのか、わざとなのか...そんなものないのに....

とりあえず控えの澤にタッチするとマイケルもHARASHIMAにタッチ。この両者ということになると手四つと見せかけて蹴撃戦ということになる。そしてバックの取り合い。しかし投げはいかんだろう。こんなところで投げたら即死だ。そしてハンマーロックの攻防に移行。

そうそうこういう地味なところからいってほしかったのよ。一見すると色物な試合のようでキチンとしたものを見せる。これが大事。

で、ロープないのに、なぜかエスケープがあるという画面で見ていると良く
わかんないルール(どうも本当にロープがあったみたいなのだが)で、澤に七夕飾りめがけて振られそうになるのをらえるHARASHIMA。「みんなの願い事が書いてあるンだからダメだろ」と澤に注意。ナイスコメントだ。

再び高木対マイケルの攻防に。ここから二派に別れて戦線開始。高木の「買い物するぞー」の声に大歓声。と思ったらここでとぎれた。さっきのテーマ曲の時といいマイケルがうつると不具合が発生するのでツイッターでは「マイケルの譜のオーラのせいだ」「マイケルが悪い」と散々悪者にされているマイケル。「マイケル妨害電波説」まで飛び出す。いいぞ、視聴者のプロレス頭もなかなかだ。

画像がとまっていても想像力で試合が続いていく、これがプロレスなんだよね。改めて教えられた。

長い間の間、マイケルが一方的に知らないところで攻められ続けていると突然画面が戻って澤がチャリにのってHARASHIMAを引いている。あれ、そんな高いモノ買ったの??公認凶器なのか?

まあ前後の事情がわかんないのだが画面が妙に青っぽい。これもなんかシュールだ。そして澤がHARASHIMAにコブラ。驚く通行人が「何やっているの」と訪ねると「試合、試合やってんの」って...そりゃはじめて通りかかってこんな光景観たらカルチャーショックだよ^^

そしてどうもなんかマイケルがどさくさに女性にセクハラしたとかでビンタされていた。あしかし、書き込み見ていると「松本浩代」だとの声。実は調べてみたら久留米で昼間ふるさとプロレスに出ていた女子レスラー松本浩代がそのまま駆けつけていたらしいのだ。で、当然のように乱闘やセコンド業務に強制参加。でも後でツイート見たらその足で飛行機乗って東京に帰らないといけなかったらしいのに...いいのか?こんなことしていて。

バックにある「しっかり昼ご飯」の文字に反応する視聴者。ここでさくらさんが参加していることが判明。

で、画面が戻って今度はHARASHIMAが高木をストンピング。で、フォール。初フォール?松本もどさくさに紛れて高木を踏んでいた。どうもHARASHIMA側についたらしい。

しかし高木も逆転。「お買い物、お買い物」といいながら目にとまった和菓子屋?で「ミニ水ようかんちょうだい」といってマイケルの口に押し込める。公認凶器が水ようかんって??

どんどん想像外のことが起きていく。「実はただ食べたかっただけ」と高木もようかんをほおばる。しっかのCMまでしている。まだ4000円あるぞーといって再び試合再開。またチャリ攻撃だ。今度は高木がHARASHIMAを轢いたみたい。「もうちょっと買おう」といってHARASHIMAを固い店舗の壁に激突させる高木。ものすごくいたそうだ。力加減してないし。

そしてそこいらの子供を引っ張ってきて子供にHARASHMAを攻撃させる澤。え、子供も凶器なの?

だがHARASHIMAも黙っていない。なんと澤を路上でロメロスペシャル。しかし、かけている方も背中が痛い。自ら解き放つと寝っ転がったままキック合戦し始めるHARASHIMAと澤。こんな攻防もアリか。

これに対してエルボー連発で反撃に出る澤。「まだ(使った額が)1200円ダー」とHARASHIMA&マイケル。ここで高木がHARASHIMAを羽交い締めにして澤に「花道ラリアット」を要求。当然花道はないのでそのままアーケード下を走ってラリアット...は見事誤爆^^

すかさずフォールされるもカウントは2。バケツかぶせられる。たぶんこれはマイケル?高木「買い物しよう、買い物」といつて引きずり回す。

バケツで殴り合いになる。これはマジでいたそうだ。しかし誰が差し入れたのかな?そしてレフェリーの松井さんが両チームに「買い物しろ、買い物」と注意。そんな審判はじめて見たぞ^^

通行人も巻き込んで乱闘は続く。バケツの転がる音が面白い。途中で高木突然隅にいた子供にインタビューし始める。「プロレスってはじめて?おもしろい?プロレスとK-1どっちが面白い」ってこの状況でそう聞かれても....しかし人生初のプロレス観戦がこれとはこの子にとって幸運だったのか不幸だったのか^^

まさか試合中の選手に一般子供がインタビューされるとは...さくらさんとは違った意味で自由すぎだ、高木!!

で、カメラが足下のバナナの皮発見。これはもしかして...と思ったらお約束通り滑ってみせる。誰が投げ入れたのか、しかしそれをとっさに凶器にする方もそうだが滑る方も滑る方だ(この辺カメラが追い切れていないので
どっちがどっちかわかんない)。

あ、そこから逆さ押さえ込みだ。澤だな、こりゃ。で、バックスライドから
ラ.マヒストラル。腕十字から再びマヒストラルしかしカウント2。

HARASHIMAが今度はマイケルを誤爆したらしい。で、そのすきにいつの間にか高木がスイカを買ってきて、HARASHIMAと早食い競争。ただ、下になっているHARASHIMAに高木の食っているスイカの汁がこぼれる。こういう使い方をしたか。まさかのスイカの汁攻撃。汁レスラーとの書き込みも^^

なおも早食いは続き、先に食った高木がHARASHIMAをフォール。当然カウント2。でも結局「おいしいけどさ」と完食するHARASHIMA。そこへ「いつまでくってんだ」と無茶を言って攻撃する高木。あんたがもってきたんじゃないか...スイカ。

とここで再び画像がおちる。画面がとぎれた最初はまた「マイケル」が攻められていたが、突然ブルーになるとなぜかいっせいに新日本の「永田裕二」の名前が。「青義軍だ」「ブルージャスティス」「永田さんやめてください」などの書き込みが続々。放送事故も試合の一部にしてしまったファンのプロレス頭もすごいっ!!

しかし永田本人は全然知らないんだろうなあ^^こんなところで名前出されていたとは^^ほぼ画面が青いというだけで、永田が一躍試合に「参加」。本人登場していないのに。もうすごいね。大喜利状態。

途中で画面がブラックになると今度は「黒の総帥」がでてくるし、もうここまでくると放送事故も試合の一部になってしまった。これははっきりいって現場で見ていなくて良かったかも。確かに後追いできないのはつらいが、それを想像力で補って試合以上に面白くしようとするここのプロレスファンのセンスの良さにはいたみいった。これはもう参加者全員がプロレスしているのだ。こんな現場にいられた幸運を神に感謝したい。

試合は結局画像寸断中に31分過ぎ、澤のドラゴンスープレックスでマイケル
からフォール勝ち。で、勝った途端に画像が戻る。どうもノートパソとIーPHONE4でダブル追跡していたら両方とも電池切れになったとか。

試合終了後

まあプロレス実況なんてはじめてだろうし、こんな自由すぎる闘いについて行っただけでもよしとしよう。スタッフせめる声はなくむしろ「お疲れ様」と労をねぎらう視聴者。どこまでも温かい。すばらしいね、この観客達と一緒に同じ時間を過ごせたことを誇りに思うよ。

途中店のおばちゃんにベルトを持たせる高木。これはアイアンマンではないはずだが^^おばちゃんチャンプになったら明日以降困るし^^

勝ったぞーと勝ちどきあげる高木と澤。あれ、澤がネグリジェきている。いつの間に...まあネグリジェにベルト姿...ほとんど変態である^^
これでドラゴンやったのか、みたかったなー^^

三四郎集会

で、恒例の三四郎集会はじまり。「みんな今日はありがとー」と言い出すと
突然雨が...そう「ボクは雨男なんです」と高木激白?そして澤に礼を言うと、マイケルとHARASHIMAを呼んで「こんな試合につきあってくれてありがとう」それに対してマイケルも「商店街のために闘ったんだ」とかえして大歓声。

で、しっかりと「今日は無料でしたが明日はスターレーンですこしお金が発生しますが大会やります」とちゃっかりPR。

で、しめにファイヤーをやるというのでまた鼻歌歌い出す社長。英語詞はいい加減に歌って「1.2.3ファイヤー」で締め。

エンディング

ここで試合自体は終わるのだが、なんとこの後路上でチケット販売を始めたDDTをカメラはなおも追う。そこまで撮るんなら試合見せて欲しかったなあ。

でも路上でいきなり闘っていた者同士が物販(チケット.グッズ.パンフ)を売り出すというのはシュールな絵面だ。しかも画像中途半端に青いままだし。

松本もサインしている。そこからミニインタビュー。「東京からきた女子プロレスラーの松本浩代さんです」と紹介。「九州熱い」が第一声。なんでも路上試合に憧れがあったとかで、いつか自分もやりたいといっていた。なんか凄い楽しそうだった。

商店街アナウンスでDDTチケット販売の告知までしている。いいぞ、唐人町。ここまでしてくれるとは、凄い商店街だ。

マイケル、ヒモパンでうつっている。これは事故扱いにならないのか。HARASHIMAもにこにこ。カメラに向かって「明日は勝ちます」とアピール。そして控えめに「なぜなら、鍛えているからダー」をやってくれた。で、集合写真を撮るという。週プロが取材にきていたらしい。お客さんも混じっての撮影。いいなあ。このときはちょっと後悔した。

後記

ありがとう。DDT。ありがとう唐人町。ありがとう視聴者の皆さん。私はこのときこの瞬間に立ち会えたことを一生忘れません!!4日はいよいよ本番だ「いくぞーっ」!!まってろスターレーン。待ってろDDT!!

結局放送は長い中断含めて一時間あまり。でもとぎれた画面にブーイングをとばすことなく自らの想像力をつないで試合を作っていたのは観客達なのだ。これはプロレスファンとして大いに誇っていい。なぜならばみんな...「考えているからダーーーーっ!!」

プロレス観戦記
プロレス観戦記についてプロレス観戦記の魅力とは?プロレスファンにとって、生で観戦した大会の記録は貴重なものです。しかし、その記録をブログに公開するというのは、なかなか勇気がいることではないでしょうか?私は、ブログ「せかぷろ」を運営しているプ






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