[プロレス観戦記復刻版] 新日本プロレス・G1 TAG LEAGUE 2003第五戦:下関大会

せかぷろ

新日本プロレス・G1 TAG LEAGUE 2003第五戦:下関大会

(2003年10月20日 MON 於.山口県海峡メッセ下関展示見本市会場:観衆:1600人)

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イントロダクション

最近体調絶不調で、体をいたわるとストレスが溜まり、発散させようとすると体に無理がかかる悪循環。そんな中平均睡眠時間4時間で意識朦朧とする中、観戦へ。

下関は上井さんの地元でありながら日程上、広島と福岡の間に挟まれるため、どうしても一枚落ちになりがち。おまけに近くの下関市民会館でなにやらコンサートがあったらしく一見さんも期待できない。

オープニング

ダフ屋がリングサイド席をめちゃめちゃダンピングして売っているし。これも今までなら腐っても新日本ではあり得なかったこと。そして会場はガラガラ...

パンフを買うと売店でサインペンを走らせている田中リングアナを目撃。涙ぐましいファンサービス...といいたい所だがなんかベクトルが違う。

引退したビッグネームがフロントにうじゃうじゃいるんだから、グッズには現役組(一応総裁も含む)がいれるとしてパンフには往年のビッグネームがサイン入れるとかして欲しい。

何のためにうろうろしていたんだ!健悟!ちなみに蝶野は前日怪我で欠場。中邑も...

第1試合:15分一本勝負

○山本尚文(6分47秒 テキサス四ツ葉固め)×安沢明也

意識がもうろうとしていてどっちがどっちか分からない。1つ上の人達は黒タイツでも個性がはっきりしていたのだが...

第2試合:15分一本勝負

○井上亘&金本浩二(13分46秒 スタガリンブロー→体固め)×後藤洋央紀&田口隆祐

この試合は先輩組が試合を試合にしすぎようとした点が一番の失敗。

叩きつぶして終わりでも良かった。もしくは金本と若手の1対2とか。闘いを魅せるのに間延びはいらない。

井上のマスクは生で見ると違和感バリバリ。

第3試合:20分一本勝負

○真壁伸也(8分29秒 原爆固め)×矢野通

パンフ見てちょっと期待した試合。でもライバルというには釣り合わず、先輩後輩対決という図式ではややとらえずらい。格で押しつぶすでなし、新星が力見せつけるでナシ。これはメインのカードでも思ったことですが...

第4試合:20分一本勝負

竹村豪氏&○邪道&外道(9分56秒 邪道式顔面絞め)                ×垣原賢人&ヒート&タイガーマスク

竹村はたたずまいが非常にいい。邪外道もいきいきしている。

ゼロワンあたりでからんだらいい試合しそう。でもこれが新日本ジュニア対象のムーブだけだとコップの中の嵐でしかない。勿体ない。

勝ってなおマスクはぎにでてタイガーのマスクを頭にかぶってアピールする竹村のたたずまいはそれですましてしまうには惜しい。

休憩

休憩中席で当日発売(下関では)のドーム増刊号を読んでいると横をフィリオに似た人が通っていった。あれは湯沢さん?なんかにらまれたと思ったのは気のせい?手に持ったぼろぼろのノートが記者らしいなあとは思った。

第5試合:20分一本勝負

獣神サンダー・ライガー&○西村修(13分45秒 コブラツイスト)
×スペル・クレイジー&ブルー・ウルフ

蝶野欠場の余波で急遽決まったタッグ。そこで西村組に用意されたのは合体テーマ!西村のテーマをライガーのテーマのイントロにくっつけただけだが、はじめてみていて送り手とこちらの気持ちとのクラッチがかみ合った瞬間に思えた。

こうなってくると見ているノリも違ってくる。天才クレージーと無我西村の絡みは終盤のみだったが、非常に魅力的。シングルでも見たい。

ウルフも流れを壊さずに見事にとけ込んでいた。それにしてもこの日でていた、いわゆる三銃士世代はライガーのみ。風景が変わって見えるわけだ...

第6試合:20分一本勝負

エンセン井上&○天山広吉(11分34秒 TTD→片エビ固め)×魔界1号&安田忠夫

ベビーとヒールの色の別れた非常にはっきりした試合。仕事をしない安田はこの日は天山とはプロレスモード、エンセンとは格闘モードをさりげなく織り交ぜるサービスぶり。

それにしても天山のベビー人気はすさまじい。エンセンは格闘色を崩さずにプロレスに対応。それがいい感じでこの日は個性になっていた。

第7試合▽G1タッグリーグ公式戦:30分一本勝負

TOA&○高山善広=2点(13分11秒 膝蹴り→体固め)ジム・スティール&×マイク・バートン=4点

この顔合わせともっさり感は全日本テイスト。新日本で見ていると違和感バリバリ。いきなTOAがロックアップ。

この日はカットプレーもプロレス技もそつなくこなす。ある程度プロレスの修行はしていたのだろうが、これでは格闘技にでていって何もできなかった中西の立場がない。

普通は思ったよりできるのなら拾いものといっていいところなんだろうが、なまじそこそこやってしまうが故になんだかなあ、といった感じ。

もっと格闘色強くして何するかわかんない危険さみたいなものがTOAには一切感じられなかった。

第8試合▽G1タッグリーグ公式戦:30分一本勝負

中西学&永田裕志=3点(30分 時間切れ引き分け)棚橋弘至&吉江豊=3点

第3試合の所でも書いたけど焦点の絞りにくい試合。メッセではかつて橋本組が格の差全開で中西、小島組をつぶしにかかった好試合があってそれの再現を期待していたのだが、前半はどっちつかず。

王者には風格がまるで感じられないし、もと王者組には格の違いというより妙なのんきさが漂っていて、潰すというより実力査定しているような感じさえした。

唯一リングカウントを稼いで自身とコーナーの中西との両方を休ませて、後半の怒濤の展開につないだ永田のクレバーさが光った程度。

正直途中でかえろうかと思ったくらい。しかし本当の見せ場はここからだった。後半これではやばいと思ったか、永田組が全力で後輩をつぶしにかかってから俄然ヒート。

王者組もその程度では潰されないと逆襲。現王者組がもと王者組を青息吐息に追い込むと永田.中西が更に三倍返し。これぞ闘い!なんだやればできるじゃないか!新日本!

終盤の永田、中西のダブルの野人ダンスからハイキック、ナガタロック+アルゼンチンの共演をしのぎきった棚橋が吉江の怒濤の反撃をよんで何度もあわやのシーンを作る。

少ない会場も大ヒート。結果吉江と中西が攻め手を欠いて時間切れ。文句ナシの好勝負!間違いないっ!

後記

帰り、自宅パソコンが壊れてしまったというメディコさんと遭遇。やはり帰りはメインの話し。久々その日の試合の話しができた。それがあるべき姿でしょう。本来の。

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