プロレス的発想の転換のすすめ(129) 天職とプロレスの闘い
現実は甘くない
プロレスは、人と人の繋がりや関係性の中にある価値を見出し、その第一歩をサポートしてくれるジャンルです。
しかし、プロレスラーやプロレス関係者になるのは簡単ではありません。
「自分の好きなことだけで飯を食っていけたらいいな」という願望はあっても、現実はそう甘くありません。
そこで、この記事では「天職」とプロレスの関係について考えてみます。
天職とは自分にとって最適な仕事のことで、やりがいや生きがいを強く感じるものです。
天職はすぐに見つけられるものでもなく、知識や経験が必要な場合もあります。
天職探しのヒント
また、自分の性質に合うだけでなく、本当の意味で自分に向いているかどうか見極めることも重要です。
この記事では、私自身の体験をもとに、天職を探すために必要なことや、天職に出会えたと感じるまでに経験したことを紹介します。
私は元営業マンで、対人恐怖を克服するためにプロレスにのめり込みました。
そこに気づくまでには長い道のりがありました。私の話が、あなたの天職探しのヒントになれば幸いです。
天職思想の起源
天職という言葉は、もともと神学者マルティン・ルターが「自分の職業を天職と考えて、日々ひたむきに働くことで神の救いの道に通じる」という考えを示したところから始まっています。
この「天職思想」は、後の資本主義の精神へつながっていると考えられています。
この仕事のために生まれてきた
日本で天職というと「この仕事のために生まれてきた」というイメージが強いかもしれません。
ここでいう天職とは、自分の性質に合う仕事を指し、やりがいや生きがいを強く感じるものです。
一方、「適職」は自分にとって得意な仕事のことを意味します。
自分に「適しているか」「得意であるか」で判断するため、似ているようで意味は異なるわけですね。
経験が天職を作る
天職はすぐに見つけられるものでもなく、天職だと感じられるまでに知識や経験が必要な場合もあります。
知識や経験が蓄積していくうちに仕事の満足度が高まり、「この仕事が自分にとっての天職だったのか」と後から気づくこともあります。
実は、自分でも気づかないうちに天職に出会えている可能性もあるのです。
個人的には、格闘技志向が強い佐山サトル選手は、タイガーマスクという役割こそが天職だったような気がしてなりません。
適性を見極める道
天職は自分の性質に合うだけでなく、自分に向いているかどうかを見極めることも重要です。
苦手なことややりたくないことでも、少し苦手だと感じる程度なら、挑戦してみる価値はあるかもしれません。
最終的にその道を極められれば、そこが天職になる可能性も否定できないからです。
天職に出会える実感
私の場合、営業というまったく畑違いの世界に飛び込んで社会人生活をスタートさせました。
20代当時、ひどい対人恐怖を抱えていたのに営業職に就いたのですから、我ながら無茶をしたと思っています。
実際、日本の会社員のうち、熱意を持って働けている人はわずか6%という調査結果があるそうです。
これでは天職に出会えるという実感もわきにくいですし、自分が出会えるのかどうかも怪しくなってきます。
自己分析の重要性
天職を探すためには、徹底した自己分析の結果をもとに「好きなこと」を探る必要があります。
ところが、私はこの自己分析を怠ったためにブラックな働き方を自分に課してしまい、結果として心身ともに自分を壊してしまいました。
社会復帰へのモチベーション
そのため、天職を探すどころか、一時は仕事をすること自体が怖くなってしまった時期がありました。
しかし、その間にPCの資格取得やカウンセリングの勉強をしたことで、社会復帰へのモチベーションが少しずつ高まっていきました。
ここで役に立ったのが、営業職をはじめとする接客業で培ったコミュニケーション能力だったのです。
人との関係性が鍵
コミュニケーション能力は、プロレス会場や打ち上げで人と会話したり、円滑な人間関係を築いたりするにあたって、非常に役に立ちました。
それはプロレスというジャンルが、人と人の繋がりや関係性の中にある価値を見出し、その第一歩をサポートしてくれるものだったから、という点も大きいですね。
「一番向いていない」はず
確かに最初はプロレスファンを苦手にしていた時期もありましたが、「人や場が力を提供してくれる」という体験は、私にとってとてつもなく大きなものでした。
結果として、自分が一番恐れていた「人」との関係性が、最終的には自分自身を救ってくれたのです。
もちろん、そこにはカウンセリングで学んだ心理学の知識も大いに役立ちました。
このような体験から、「一番向いていない」はずのものが「天職」に一番近かったのかもしれない、と思えるようにまでなりました。
仕事を趣味のように
正直に言うと、今でも自分の好きなことだけで飯を食っていけたらいいなという願望はあります。
また、人生で残された時間が少なくなっている今になって「今さら自己分析や将来のビジョン設計を立てても……」という思いもあります。
と同時に、これからの人生くらいは仕事を趣味のように感じ、充実感を得ながら毎日楽しく働ける可能性を探ってもいいのではないか、とも思えるようになってきました。
未来を創るチャンス
「大きな変革は、困った状況にならないと起きない」とも言われます。
今、私自身が変わろうとしているのは、ひょっとするとチャンスが訪れているのかもしれません。
少なくとも、これまで歩んできた人生は確実に自分の強みであり、私だけの財産です。
だったらそれを使って、諦めかけていた自分の天職探しを再開してもいいのかな、と最近では思っています。
欠点を「強み」に変えるワーク
ここで、あなたの「苦手」や「欠点」を強みに変換するための具体的なワークをご紹介します。これをプロレス界では「キャラクター設定」と呼びます。
- 「ベビーフェイス(善玉)の限界」を知る 「誰からも好かれたい」「ミスをしたくない」という優等生的な思考は、時に個性を消してしまいます。まずは自分の「弱点(対人不安、優柔不断、頑固さなど)」を紙に書き出し、それを「今の自分」というレスラーの持ち味だと認めることから始めます。
- 「ヒール(悪役)への反転」を試みる 書き出した弱点に、ポジティブな「二つ名」をつけてみましょう。例えば「優柔不断」なら「慎重派の知略家」、「頑固」なら「信念を曲げない鉄人」といった具合です。
- 「必殺技(シグネチャー・ムーブ)」を定義する 苦手な営業経験から培った「聞き上手」を、単なる受け身ではなく「相手の本音を暴く洞察術」という武器へと昇華させます。
このように、心理学で言う「リフレーミング」をプロレス的な視点で行うことで、コンプレックスは唯一無二の個性に変わります。
天職とプロレス
ここまで天職とプロレスの関係について考えてきました。
天職は自分にとって最適な仕事であり、やりがいや生きがいを強く感じるものです。
しかし、それはすぐに見つかるものではなく、知識や経験、そして自分に向いているかを見極めるプロセスが必要です。
自分の強みや価値観を知る
私は元営業マンとして対人恐怖を抱えながらも、プロレスという「闘い」の世界に魅了され、救われました。
この記事で提案した「プロレス的発想の転換」は、他の分野でも自分の好きなことや興味があることを見つけるヒントになるはずです。
自分の強みや価値観を知ることで、人生の選択肢は広がります。
天職は探すものではなく、自ら創るもの。あなたが天職を創るために必要なことは何でしょうか?ぜひ考えてみてください。
自分の強みを活かして
仕事を楽しむための最大の秘訣は、自分の「欠点」や「コンプレックス」を、プロレスにおける「仕掛け」のように強みへと反転させる心理的工夫にあります。
かつてプロレス界では、1990年代に「冬木弘道選手」がファンから激しいブーイングを浴びていました。
しかし冬木選手は、その嫌われぶりを逆手に取り、徹底した「理不尽大王」という悪役キャラクターを確立。
結果としてファンを熱狂させ、自身の「闘い」を唯一無二のエンターテインメントへと昇華させたのです。
自分の成長を見せる舞台
人間心理において、弱みを見せることや嫌われることを恐れる本能がありますが、プロレス界の出来事は「マイナスをプラスに変える覚悟」が、個人の市場価値を爆発させることを教えてくれます。
自分の不器用さを「誠実さ」という武器に変え、苦手な環境を「自分の成長を見せる舞台」と捉え直す。
そうして自分なりの「キャラクター」を定義し直すことこそが、仕事という名の「闘い」を心から楽しみ、天職へと近づける唯一の方法なのです。
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