プロレス謎試合~自分はこうみた!~#2神取しのぶ(現・神取忍)vs.ジャッキー佐藤
不穏試合とは
不穏試合というのは何かといいますと、まずレスラーがルールを無視して、ガチンコの勝負を挑んだ試合、あるいは事故ともいえる内容になってしまった試合というのが定義されるんではないだろうかという風に思います
要するにお客さんを無視して勝手に試合を進めてしまった結果、つまらない試合になってしまったものを含めて不穏試合になるのではないかと私は考えています。
お客さんあっての
プロレスっていうのはお客さんあってのものでありますので個人的な感情が先走りすぎて相手しか見えていない、相手のことを潰してやろうというものが優先されてしまうとこれはもうプロレスではなくなってしまうわけなんですね。
そういった私怨が過ぎてしまう試合をお客さんの前で見せていいものかどうか?ということに関して言うと、疑問が残るわけですね。
ただ不穏試合というのは非常に謎が多いということもありまして、酒の肴にするのには非常にうってつけなのです。プロレスファン同士が酒場でワイワイ言いながら本当はああだった、こうだったと語り合うのが、一番ベストなんではないかと思います。
神取対ジャッキーの動画
で、今回取り上げてみたいのが女子プロレスで起こったシュートマッチの話です
それは、1987年7月18日、神奈川・大和車体工業体育館で行われた、神取しのぶ(現・神取忍)vs.ジャッキー佐藤の伝説のケンカマッチです。
これは、近年 YouTube に試合動画が残っているのを私が見つけまして、見ることができたんですね。
でこの戦いの経緯っていうのはギャランティーの点でジャパン女子プロレスと神取忍選手がもめていたという話を聞きつけたジャッキー佐藤さんが「新人のくせになまいきだ」ということで神取選手を制裁してやるみたいな感じになったんだそうですね
そこでプロレスのキャリアとしては上の、ジャッキー佐藤さんがシュートマッチをリングの上で仕掛けたんですが、神取忍選手がジャッキー選手を返り討ちにしてしまった、という試合だったというふうに私は記憶をしております。
プロレスで決着をつけろ!
この試合を見ていると、「プロレスで決着をつけろ!」というヤジが飛んでるんですよ。
そして、改めてプロレスの試合としてみるとこの試合もやっぱりつまらないんです。まだ力動山対木村政彦戦のほうがマシだったっていうぐらいつまらないですね。
最後は腕がらみ、木村政彦さんが得意としていたキムラロックで、神取忍選手が勝つんですけれど、この終わり方もいまいちすっきりしない終わり方なんですよ。後味は非常に悪かったというのが私の感想です。
事の真意は・・・
この試合を最後にしてジャッキー佐藤さんはプロレスから足を洗って引退をいたしまして、結果的にはお亡くなりになってしまいました。
ですので、事の真意というのは神取忍さんの胸の中にしまわれたままになっているということですよね。
実際のところ両方の言い分を聞くということはもう叶わない訳なんで、この試合も結局謎の多い試合ということでは、不穏試合としてカウントすることになっていくのかなという風に思います。