[プロレス観戦記] 3・11を忘れない『わかちあい』 ~市民のチャリティーフェア INがむしゃらプロレス観戦記 (2013年6月9日・日:西港自動車学校)

311を忘れない『わかちあい』~市民のチャリティーフェアINがむしゃらプロレス(2013年6月9日・日:西港自動車学校)

写真はこちらからどうぞ^^

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イントロダクション

3.11のチャリティイベントで毎年やってるイベントにがむしゃらプロレスが呼ばれたのが今回のイベント。

なんかお祭り自体は学祭っぽい感じのする(まあ自動車学校だし^^)いい感じのお祭り。しかし外はまたしても雨・・・・

でも小倉につくと奇跡的に小降りに。一応試合の時間帯だけは聞いていたんでぎりぎりでも大丈夫かなと思っていたけど、先のりしたメディコさんからプロレス教室をやってるとメールが^^

オープニング

一応時間的に余裕はもってでたんだけど教室は間に合わず。でも晴れたしいっかと思ってとまりんさんと会場入りしたら、なんとアニソンライブからまたしても雨・・・・

しかしそんな中びしょ濡れになりながら必死で歌うシンガーの皆さん。マイクの故障も気合いで吹き飛ばすエネルギーに感化されたのか?プロレスも熱くなった。

チャチャタウンでもアニソンシンガーが火をつけたけどやっぱ彼らとの相乗効果でイベントが盛り上がるのはでかいと思う。もともと違うものとしてプロレスとアニメに線を引くのではなく異文化がこうしてともに盛り上がるのはどっちも愛してやまない自分にとってはこの上ない喜びでもある。

がむプロ教習1時間目(20分1本勝負)第1試合

●TOSSHI&陽樹 vsYASU&○林 祥弘

山口県人同士のタッグなんで維新の名を使いたいんだけど昨今維新がいろんなところで大安売りされてるんであまりそう呼称するのはよくないかな?

でもオーバー・ザ・リミットではジャンケンタッグ(ジャンボ原&七海健大)が正式タッグなんで必然的にこの二人が組むことが多いのはしかたない。

そもそもOTLといいつつ本来は七海を押しのけてでもメインでSMITHに挑戦すべきではないかと当のSMITHに言われてた林がどうするのかなと思ってはいたんだけど、いかんせんこの嵐まがいのコンディションでは普段通りの戦いを望むのは酷かな?と思っていた
ら、ライバルのYASUとTOSSHIがいきなりエンジン全開のバトルをはじめてしまったからさあ大変!

実際リングの上には水たまりができて立つことすらままならぬ状況下で普段以上に飛び、普段以上に走り、たとえ足元とられても委細構わずファイトする彼らに熱いものを感じねば人ではないとすらいえよう。

それほど彼らの試合は熱かった!一方ヘビー級のからみも負けじと熱い。陽樹は林と並んでも見劣りしない体格でしかも意地の張り合いでも負けてない。チョップ合戦では何度も林を追いこんでみせた。

打撃系ではもともといいものをもっていた陽樹だけど今回みたいに体格差をいかしたコブラツイストとかは有効だろう。今後シングル戦線で闘う際には有効な武器になりそう。

ここに策士ジェロニモの乱入を挟むクレージークレバー。しかし今回ばかりはみんながクレージーだったとしか言いようがない。あのつるつるのコーナーからダイブするたびに本当冷や冷やした。

最後OTLは分断されかかったものの林がTOSSHIを変形のファルコン(足元がすべったので技自体が変化してしまい普段とは違う落ち方をしたため)で林が仕留め、潮風市場での借りをかえした恰好になったが、いやそれにしても本当みんなよくやったよ・・・

実はお祭り自体16時に終了する予定だったんだけど、1試合目からすでに10分超のハードな試合になってしまい・・・・後をどうするんだろう???

がむプロ教習&実習2時間目(30分1本勝負)第二試合

パンチくん&●KAG大塚&NIKKY&阿蘇山 vsL.O.C.キッド&鉄生&○マスクド・PT&藤田ミノル

プロアマ混合マッチで普段だと疲れん程度になりかねないんだけど、お笑いマッチになりようがない要素が一つ。それは4月に陽樹とのシングルで熱くなった鉄生をビンタでKOしてしまった師匠・阿蘇山がLOCの対角線上に敵としていること。要するに鉄生と阿蘇山には
「遺恨」があるのだ。プロ同士だとリベンジの機会到来といっていいんだけど、プロアマの線を厳しく引いているがむしゃらではたして阿蘇山にリベンジを狙うんだろうか?とおもっていたらなんと鉄生はゴングと同時に阿蘇山を奇襲。そのまま壮絶な場外戦を展開!

いや、あれだけのことをされておいて黙っていたんじゃ沽券にかかわろうとは思ったものの今の阿蘇山は九州プロレスの王者でもある。久々に頭から煙を出して登場した阿蘇山はプロ同士でも手に追えぬ活火山なのだ。

そこへ火中の栗を拾いにいってしかも一歩も引かない鉄生の気合いの入りっぷりは本当にすさまじい。

それにのっかるように先輩諸氏も大張り切り!

しかし会場人気をかっさらっていったのはやはりパンチくんだった!後ろでみてた人がはじめてパンチくんを見たらしく虜になっていたのが面白かった。

いまや万人が見ても面白いと断言できるレスラーに成長したパンチくんの勢いはとどまることがない。

今回は雨中でも大事な酒瓶が割れず(セコンドのニコラスが大事そうに瓶を守っていたのには笑ったけど^^)途中で「ガソリン補給」(普段はこの行為でリングがびしょびしょになるんだけど今回はもうすでに水たまり状態^^)ですっかり元気回復したパンチくんはお
得意の一升瓶攻撃で大歓声を集める。

見所はまだある。4月のジュニアトーナメントでベストバウト候補になったKAGとキッドの絡みはまた別次元に進化していたし、最近試合数も増えた藤田も要所要所でいい仕事をしていた。

KAGの頑張りも素晴らしかったので欲をいえばこんなコンディションでない時にやらせてあげたかったけど必殺PTコースターを返したあたりはもはや新人のレッテルで見てはいけないレベルにきてるなと思った。

二発目のPTコースターはさすがにかえせなかったけど、今後のジュニア戦線にKAGの存在はますます大きくなってきたんではないかなと思う。

この試合は本当どの選手にも見所があって書きたいことが山ほどあるんだけど、本当悪天の野外試合でありがちな「顔見世ファイト」ではなかった事がもうすべて。

プロもアマも全力で打ち全力で受けたそんなすげえ試合だったのだ。

がむプロ教習3時間目GWAヘビー級選手権試合(60分1本勝負)第3試合

[挑戦者]●七海 健大 vs○SMITH[王者]

そもそも今だからいえるんだけどこの試合自体が予定になく完全に七海健大マイクが発端で決まってしまったカード。だからこの時点ですでにイベント終了時刻を30分すぎていたためまわりは撤収中。

しかしお客は誰も帰ろうとしない。その熱もさめやらない。ふつう屋外では声や音は響かないし、この雨天では余計伝わらないんだけどあの熱気は屋外ではありえないものだったといっても過言ではなかろう。

その熱気にこたえようと選手も必死になった。ただ試合自体は完全にSMITHの術中にはまってしまった感がバリバリ。そもそもいつもの「supernova」で入場してこなかった七海が必要以上にコーナーからのスーパーノヴァに固執しすきて何度も自爆したあたりからSMITH優勢が動かなくなってしまった。特にエプロンサイドでブレンバスター合戦になった時は本当肝がひえた。普段プロでも1級危険度な攻防を雨中の屋外でやるか?

確かに雨足は全試合中一番小降りだったんだけど、それでも十分危険なレベルでやめた方がいいのにと思って冷や冷やしていたが、SMITHにしてみればいつものファイトに固執してくれた七海はむしろくみしやすしだったのかもしれない。そもそも同じユニットにいたわけだし手数もしってるもの同士となればどれだけ隠し手をもってるかが勝敗の分かれ目。そこを抜け目なく何個ももってるのがSMITHだとわかってるはずなのに術にはまっていく七海の心情は察するにあまりある。だからこそ必殺技に固執したんだろうし、あえて危険なこともしたと思う。

しかしそれすらSMITHは読んでいた。後で試合後両者に話をきいたんだけどもうSMITHの計算づくははじめから伏線をちゃんと引いて、ラストにむけて周到に準備されたものだったのだ。昨夏七海からギブアップを奪ったテキサスクローバーを要所で決め、途中「公約」のジャイアントスイングをやるときにわざわざセコンドにタオルをもってくるよう指示してそれをを受け取ると濡れたリングを一回丁寧にふいてから4回回すという念のいれよう。(公約は最低5回だったんだけどまあ大目にみましょう^^)

しかもエクスプロイダ―をかえされてなお、変形のフルネルソンバスター(これも実は流れてしまったんだけどおかげで七海が右肩から落ちてしまい万事休すとなった)を出すあたりどんだけ引き出しあるんだ?と思わずにはいられなかった。

はっきりいうとSMITHの完全試合といっていい内容だった。

「試合途中で濡れたマットをふける。それがお前と俺の差だよ」とリング上でいわれちゃ返す言葉もあるまい。もともと打倒SMITHを旗頭に正規軍を脱退したOTLはこれで一気に風向きが怪しくなってしまった。それもSMITHひとりにいいようにされちゃ、なんのために反旗をひるがえしたのかわからない。

試合前の前説も、試合後もマイクもベルトももっていたのはSMITH。あれだけ望んでやまなかったがむしゃらの新しい風景は今回もお預けになった。

後記

正直雨天野外のプロの試合は怪我を恐れて、だいたいどこの団体・選手も7割程度の力でしか試合をやらないもので我々もついついその固定概念で今回も大会みてたけど、悪条件下ほど燃えるがむしゃらな男たちはその程度ではよしとしなかった。

この雨天下でのここまでの全力ファイトには本当心から敬意を表したいのと同時に全員けがなく終わることができてほっとしたというか、本当全員が知り合いになってしまった今となっては心から無事終わってくれよと祈るような気持ちで試合をみていた。

最後に誰も搬送されずに撤収作業をしてるのをみてはじめて安心して帰る事ができ
た。

みなさん本当に熱いファイトをありがとうございました!でも本当複雑だよなあ。いい試合はみたい。でも無理はさせたくないし・・・・

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