[プロレス観戦記] がむしゃらプロレス ファン感謝デー 2018

イントロダクション

つい数日前までは、気温が25度の夏日を記録した、と思ったら週末はいきなり気温 一桁。しかも雪混じりの「いかにもな冬」。先週の全日本は急遽キャンセルして、この日のがむしゃら&DDTのダブルヘッダーに備えた。先月末の体調不良を考慮したら、これは致し方ない。

さて、今回のマッチメイクは去る11月25日に開催されたマニアのロビーで投票されていた「ファンが見たい対戦カード」を参考にして決められた。が…

発表されたカードを聞いて唖然とした。第1試合と第2試合はともかく、メインは…誰がこんな組み合わせに投票したんだ?私なんかはなまじ鉄生と陽樹の関係性をイヤというほど体験しているだけに、この組み合わせだけは避けて投票したんだが…

まあ、リング上の彼らしか知らないファンだって当然たくさんいるわけで、こうしたマッチメイクが実現しえないわけではない。とはいえ、よりによって陽樹がGWAヘビーを戴冠してから、最初の試合が鉄生とのタッグになるとは…

これはもはや陰謀に近いものを感じるが、よくよく考えてみると、ファン投票でもなければ、実現不可能とも言える。はてさて、ファン感謝デーと言いつつ、血の雨が降る惨劇だけはごめんこうむりたいが…。

オープニング

さて、本日のイベントは二部構成。一部はファンと選手によるゲーム大会。二部が試合。やはり予想通り一部のイベントは2時間ごえ。でも面白かったから問題なし…といいたいとこだけど、このあとDDT博多スターレーンに行く身としては終わりがいつになるのかハラハラはしていた(笑)

まあ、掛け持ち観戦だから仕方ないんだけどね。でもどのゲームも笑わせてもらったし、めちゃくちゃ楽しかった。やはりこれは観なければ観ないで後悔しただろう。

▽ファンが選ぶ対戦カードpart1

タッグマッチ(30分1本勝負)
①〇TOSSHI&尾原 毅vs×ジェロニモ&KENTA(10分29秒)

まじめに投票するなら、ユニットのシャッフルはあるだろうと思っていたが、見事なくらいに、観た記憶のない顔合わせになっていて、びっくり。見所としては、先のマニアで因縁ができたジェロニモが後輩のTOSSHIに一矢報いられるかどうか。

KENTAにしても、対角線上にデビュー線の相手だった尾原がいるし、その尾原が巻いていたインターコンチのベルトを現在保持しているのが、他ならぬKENTAとあれば、自然に因縁が交差してみえるのも無理はないということになる。

とりあえずKENTAとジェロニモが気をつけないといけないのは、TOSSHIと尾原の蹴り。それぞれタイプが違う。TOSSHIのキックは全盛期の鋭さを取り戻しているし、春先にインターコンチ決定戦で敗れた尾原のキックも、重さを増している。受けて耐えるだけでは、ダメージが蓄積されるだけ。このあたりの攻防は勝敗を分けそうだ。

先発はTOSSHI対KENTA、そして尾原対ジェロニモと同門同士の顔合わせが続く。ここで、意地をみせたいジェロニモは自ら尾原に打撃戦を挑むが、これは寝た子を起こしたか?案の定TOSSHIと尾原からキックのサンドバッグ状態にされてしまう。

途中危機を脱したものの、元々ユニット違いで信頼関係がないジェロニモ&KENTAは一人一人がバラバラに戦い出す。逆に階級が違えど同じ蹴りの使い手というシンパシーからか?尾原とTOSSHIの連携は逆によくなっていく。

終盤にジェロニモが出したジェロバスターは真っ逆さまに落とせていたが、そこまでに尾原やTOSSHIに十分なダメージをあたえきれていないのと、身体を絞った事で技に体重が乗り切らず決めてに欠いた。努力しているのはわかるんだが、気持ちが空回りして結果がついてこないのは、なんとももどかしい。

結局、ジェロニモはマニアの借りを返すどころか、返り討ちに遭い、相方のKENTAからも、敵陣の尾原&TOSSHIからも見放され、1人リングに取り残される羽目になってしまった。

▽ファンが選ぶ対戦カードpart2 4wayマッチ(30分1本勝負)

②ダイナマイト九州vs力 雷汰vs〇HIROYAvs×パンチくん
(18分08秒)

足原夏祭りではじめての3wayを体験した力 雷汰にとって、またしても未知の試合形式の登場。言うまでもなく、3wayも4wayもプロレス頭がよくないとできない試合形式だし、勝負論よりゲーム性が高い。

いわゆる泥くさい試合スタイルの力には難易度が高い。HIROYAは若いからこうしたスタイルにも比較的順応しやすいし、どんな試合形式でも、結局自分の見せ場が最優先のパンチくんや吸収はこういう試合形式では、他の追随を許さない。

力にもHIROYAにも試練なこのカードで2人がどれくらい存在感を打ち出せるか?

序盤は4人が4人ともに様子伺いで、ぐるぐる回り出すという奇妙奇天烈な立ち上がり。そして、身長では群を抜くHIROYAに対して、力と九州とパンチくんが結託するが、手四つにしようにも届かない。そこで、リング下のKKレフェリーを呼び込んで、騎馬を作るが最初はバランスが悪くて、転倒。

今度は KKレフェリーを騎手にするが、レスラーではないので、これもあっけなく崩され、三度目は同じく KKレフェリーを騎手にして、騎馬が勝手に攻撃を仕掛けるというやりたい放題。

この後もパンチくんと九州は力とHIROYAがパチパチやりあうのを横目で眺めながら休んだり、今度はHIROYAに加担して、力を3人がかりで攻撃したりやりたい放題。力もパンチくんに雪崩式ブレンバスターや、4の字固めで見せ場を作るが、全員の見せ場を作ったせいで、試合時間が20分超えに!

結局、最初から最後まで頑張ったHIROYAがほかの3人を纏めて仕留める形で仕留めて何とか収まったが、正直どうなるか、とヒヤヒヤした試合だった。

▽ファンが選ぶ対戦カードpart3 タッグマッチ(30分1本勝負)

③ドラゴン・ウォーリアー&×トゥルエノ・ゲレーロ vs 〇鉄生&陽樹(10分34秒)

そもそも誰がこんな投票したのか知らないが、危険きわまりないタッグチームの登場である。ただでさえ、マニアで陽樹がGWAヘビーを奪取したばかりのタイミング。これを内心鉄生が喜んでいるはずがない。

奇跡的に対戦が成り立っているのは、陽樹も鉄生もプロレスが好きだというところで、プロレスから逸脱してまで勝っても価値がない、という事が本人たち同士、骨身にしみて理解しているからである。

だからといって同じチームで試合が成り立つわけではない。このチームで勝つならそれこそ、がむしゃらなら、全盛期のスミス&マスクドPT組くらいが出てこないといけないかもしれない。そのくらいこの2人が共通の利害を持つ事は考えにくいことなのだ。

他方、ドラゴンとゲレーロの接点は、一度ジュニアのタイトルをかけた戦いとGAM1のトーナメントでぶつかったくらい。確かにジュニア代表としてヘビー級にいっぱい食わせるにはふさわしい組み合わせではあるが、ユニットが違う分、意思疎通に関しては未知数の部分が多い。果たして試合として成り立つのか否か?

入場は第一試合同様、四者四様で入ってきたが、予想以上に鉄生と陽樹はギスギスしていて、同じコーナーにすら立とうとしない。かたやユニットは違えど、同じジュニアを盛り上げようとしているゲレーロとドラゴンは初タッグとは思えない連携で、もめている鉄生&陽樹に奇襲の先制攻撃!最も陽樹と鉄生が酷すぎるため、ジュニアタッグがまともに見えただけかもしれないけど。

その陽樹がロープに押し込まれると、背中をパチーンと叩いて鉄生がでてくるし、陽樹も負けじと鉄生を叩いてでてくる。おまけにお互いのピンチは見て見ぬふり。まあ、チームとして機能しないだろうとは思っていたが、ここまで酷いとは想像だにしていなかった。

ジュニアチームの付け入る隙は身体の硬さでは定評のある鉄生に狙いを絞っていくのがベストと思われたが、こちらが思うほどローンバトルにはならなかったため、決定的なダメージを与えるまでには至らず。逆に鉄生憎しの陽樹が矛先をゲレーロに向けてきたため、とんだとばっちりを食らうことに。

最後はGWAヘビー王者の貫禄をみせつけた陽樹がゲレーロからピンフォール勝ち。試合後、当然のように乱闘に入る陽樹と鉄生を必死で分けるセコンド陣。これはまともな終わり方は無理かな、と思っていたら、締めのマイクで陽樹が28日大阪で行われる、くいしんぼう仮面自己満足興行で、マグニチュード岸和田とシングルで対戦する鉄生に、まさかの憎まれ口混じりのエールを送ると、全選手を再びリングにあげて、「3.2.1がむしゃらー!」で締めた。

後記

いやあ、乱闘の時はこれはもうダメかと思っていたが、奇跡的にハッピーエンドで収まってよかった。とりあえず、DDTは確実に間に合わないけど、少しでも試合見たいので、早急にお暇して私は冬空の中、博多へ向かった。

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