イベント試合:北九州からあげ王座決定戦’2019″令和元年8月九州北部豪雨災害支援イベント!!『GAMSHARA POWER PROJECT』~がんばろう佐賀~”
およそ9月とは思えぬ酷暑の中、天候に恵まれたからあげ選手権は大盛況。しかし、あまりに暑すぎてからあげ食いたいとはとても思えず、プロレスだけみたら帰る予定にしていた。今更だが夏バテきたみたいで、昨晩から珍しくダウン気味だったので、ギリギリまで眠り込んで出発。
ラーメンの時と同様、リングがある特設広場には日陰なんかない。リングも黒なんでブルーシートが敷いてあったが、会場のパイプ椅子も黒なんでたっぷり日差しを吸収した席は座った途端に火傷しそうなくらいに暑い。
こんな中、それでもプロレス教室に上がる人がいるんだから、ありがたいっちゃありがたい。今回の講師はゲレーロ&陽樹というチャンピオンコンビ。補助でKENTAもいるというなかなかカオスな顔合わせ。
そして暑い中、熱いパフォーマンスでアニソンパートが盛り上がり、いよいよ試合開始…、の前に、からあげ選手権と縁の深い故・下渡会長にむけて5カウントゴングがならされ、カード発表があっての第1部試合開始。
【1部】
KARAAGE BATTLE 1
オープニンングマッチ(20分1本勝負)
①×竹ちゃんマン vs ○トゥルエノ・ゲレーロ
(6分44秒)
いつも通りお客さんに愛想振りまきながら入ってきた竹ちゃんマンだが、一人のお子さんが竹ちゃんマンを見てギャン泣きしてしまう。
慌ててゲレーロが「俺がやっつけてやるから!」となだめるが、多分子どもにはどっちもマスクマンなんで、ドン引きしていた(笑)
あげくリングに上がれば竹ちゃんマンの声援の方が大きいもんだから、これはゲレーロ的には、明らかに面白くない。結局、子どもに「やっつける」といった手前、手抜きするわけにもいかず、全力ファイトで竹ちゃんマンを叩き潰しにでた。
が、久々のシングルで張り切る竹ちゃんマンは、ゲレーロをのらりくらりとかわしながら試合をしていくが、この炎天下にフルコスチュームでは流石にバテがきたらしい。ついにはゲレーロに捕まってピンフォール負け。
KARAAGE BATTLE 2
6人タッグマッチ(30分1本勝負)
②×リキ・ライタ & 豪右衛門 & 陽樹 vs ○TOSSHI & 鉄生 &KENTA
(11分57秒)
チャンピオンながら無所属の陽樹がナスティの豪右衛門にリキを加えて、LCRと対戦。以前なら流れ度外視で真っ先に突っかかっていた陽樹と鉄生がお互いをすかすようにして、あまり絡まなかったのは意外といえば意外。
普段から仲が悪いんで倦怠期という例えは当てはまらないだろうが、ほかの選手と絡んだ方がより新鮮な感じがするんではないか、と思う。どのみち組んだら2人ともストレスになるし、ぶつかるか、当たらないかしか選択肢がない以上やむを得まい。
試合は、いきなり場外戦でスタート。前半からリキが捕まりまくり、豪右衛門や陽樹の出番もあまりなかった。
もう少し見てみたかった気もしたけど、寄せ集めチームでは連携が取れないのも仕方ない。内紛状態とはいえ、もともとLCRは一つのユニットである以上、付け焼き刃のチームに負けるわけにはいかなかっただろう。
ところどころ「内紛」の影をちらつかせながら、それでもしっかり試合をものにしたのはさすがにLCRだった。チーム力という点ではやはり分が強いLCRだが、最大の問題点はユニットとしての敵がいないことになる。さて、このまま内紛を抱えたままチームは継続していけるのだろうか?
KARAAGE BATTLE 3
門司港レトロコミュカフェ PRESENTS!!(30分1本勝負)(○竹ちゃんマン×TOSSHI 竹ちゃんマンの勝ち残り)
前の試合の余韻もそのままに、サンダーストームにのって全選手が入場してきたかと思ったら、ゴングもそこそこに各所で乱闘開始。
コーナーでひとり高みの見物を決め込んでいる竹ちゃんマンをしり目に、チャンピオンの陽樹が真っ先に狙われ、続けて鉄生やKENTAらベルトをもっている選手が続々退場。気が付くとノンタイトルホルダーのメンバーが残っていた。
しかしタイトルをもっていないとはいえ、地力の点ではTOSSHIに勝るものはいない。このまま独走かと思いきや、いつの間にか最後まで残っていた竹ちゃんマンがまさに伏兵となって、TOSSHIからピンフォール勝ち。途中から追加された優勝賞金100万円に目がくらんだのか?異様な強さを発揮して優勝してしまった。
が、その100万円は「優勝者が募金する額」だったことが判明。あわれ竹ちゃんマンは勝って100万円を募金することになってしまった・・・・
【2部】
さて、あまりの暑さに特設広場から門司港駅前に避難。水分補給しつつ木陰で涼みながら観戦記を書く。あのまま炎天下にいたら確実に熱中症になる。幸い駅前広場には午後から木陰になるスペースがあるため、そういう意味ではありがたい。
時間ギリギリで戻ると、なぜか黄色い軍団がyoutuberの取材を受けていた。どうもプロレス教室にもあがるらしい。ただ、パイプ椅子も焼けていて座れないくらい。仕方なく後方の木製ベンチにさがって観戦することに・・・・
KARAAGE BATTLE 4
ビバ・メヒコデスマッチ(テキーラ&からあげ)(20分1本勝負)
①○リキ・ライタ vs ×豪右衛門
(13分10秒)
7月から3か月続けてやっているビバ・メヒコデスマッチ。ちょっと回数多すぎないかと思うのだが、8月にドラゴン・リブレに勝って勢いに乗るリキにとっては最早テキーラは恋人に等しいのだ。まあその割にはGAM1ではシャンパンをもってきていたが・・・・
序盤はやはりリキが飲まされ、からあげも食べて・・・という展開になったのだが、途中からなぜか俄然リキのエンジンがかかりだして、豪右衛門も飲まされる展開に。
しかし、試合前からビールを飲んでいた豪右衛門はテキーラとちゃんぽんになったせいか?悪酔いしてしまい、体格でもキャリアでも負ける要素がないはずなのに、ぐだぐだになってしまう。
結局、酒の力でノックアウトされた豪右衛門はリング外でのびてしまい、リキが何とキャリア初の2勝目という結末になった。が、サプライズはここから。
なんと豪右衛門が活動停止宣言をしてしまった。これは社会人だから仕方ないところ。マイクでは二年ということをいっていたが、これだけの選手がこの試合で消えてしまうのは惜しい。
ぜひとも戻ってきてくれる時は「強い豪右衛門」をまたみてみたいものである。
KARAAGE BATTLE 5
タッグマッチ(30分1本勝負)
②○鉄生 & TOSSHI vs 陽樹 & ×竹ちゃんマン
(9分24秒)
こっちも第一部同様ユニットとそうでない急造タッグとの対戦。ところが、バトルロイヤルで因縁が勃発してしまったTOSSHIはやたら竹ちゃんマンを目の敵にしてしまう。
陽樹と鉄生も6人タッグではすかしあっていたが、この試合ではバチバチしばきあう。しかし、年末の防衛戦の相手は既に鉄生ではないことが確定している陽樹はどこか心あらずな感じ。
そろそろ無所属でいる限界も出てきているのかもしれないし、今年一年防衛戦をしていないというのも気になるところである。
最後はLCRの連携につかまった竹ちゃんマンが、鉄生の鋼鉄ロケットランチャーで3カウント。まあなるべくしてなった結果に終わった。
KARAAGE BATTLE 6
GWAインターコンチネンタル選手権試合(60分1本勝負)
×【挑戦者】トゥルエノ・ゲレーロ vs ○【王者】KENTA
(14分08秒)
3月のラーメン選手権ではゲロQの相方ダイナマイト九州が挑戦し、惜しくも敗退したインターコンチに今度は相方のトゥルエノ・ゲレーロが挑戦。問題はラジオでドン・タッカーの許可なしに勝手に決めてしまった(GAM1 CLIMAXで正式に決定)ことなんだが、それはともかく自分から言いだした分入場からゲレーロはやる気満々。
しかし、あれだけ暑かった天気が一転俄かにかき曇り、ポツポツと雨が降り出したのだ。まさかの雨男KENTAが天気を味方につけるとは!
そもそも最初のからあげ選手権では当時GWAヘビー王座だったKENTAが林祥弘にベルトをとられた上に、歴代ジュニアとのシングルでは黒星先行していたKENTAが、ここへきて無類の強さを発揮しているので、過去の戦績は正直あてにはならないとは思っていたが、序盤の静かな立ち上がりから、 試合が動きだしてからも終始流れはKENTAにあったような気がした。
正直大事なところで取りこぼしていたKENTAの影はどこにもなかったし、フィニッシュになったスーパーノヴァも2発連続で決める念の入れよう。やはりKENTAは大いに変わっていたのだ。
試合後、ゲレーロの持つタッグベルトにも色気を見せつつ、雨男も褒め言葉と言い切ったKENTA。これで年末はいよいよ嵐弾次郎を迎えての防衛戦が控えている。さて、今までシングルベルトの流出がないがむしゃらプロレスで、初のケースになるか?それとも盤石王者が防衛を果たすか?楽しみになってきた。
しかし、雨男はいいのだが、門司港では少雨だったのが、駐車している門司駅前に戻ると土砂降り!ここまで徹底しなくても良かったんだが…。