[プロレス観戦記復刻版] 19時女子プロレス12(2010年6月25日)

19時女子プロレス12(2010年6月25日:埼玉アイスリボン道場)

19時女子プロレスについて
19時女子プロレスについて 解説 19時女子プロレスは、かつて動画共有サービス「USTREAM」に乗せて無料配信で生中継されていた女子プロレス中継番組です。 2010年5月28日、アイスリボンの別ブランドとして設立され、当時アイスリボン所属
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イントロダクション

前日に古いビデオテープを発掘していたら、たまたまテレビつけたときに録画していたと思うが、いきなり元川恵美選手(とあえて書く)がうつった番組
を発掘。

番組タイトルは「興味しんしん丸」ドキュメントらしい。19歳の時で、千葉の進学高校を卒業後、大学に行く目的で単身上京。しかし本当はプロレスラーになりたくて実家を飛び出したのだ。

そういう風にでていったので、当然両親は猛反対。お母さんは「一所懸命に打ち込みすぎるから心配して」反対したのだとか。

その気持ちを知ってか知らずか、連戦連敗、泣き虫レスラーと呼ばれながら
毎日リングに立つ元川選手。

体もほそっこいし、新宿の四畳半一間から毎日出掛けていく、当然トレーニングと合わせて生活のためにバイトもかかせない。基礎から教えてくれる人もいないので男子レスラーに混じって練習。

ひとので道場に居残りしてイメージトレーニング。そして巡業。

で、ここで驚きなのはIジャの当時の勢い。広い会場がイスで埋め尽くされているし、専用のバスで移動しているし、道場まであるし....

で、故郷千葉への凱旋が決まり、今度こそ勝ちたいと、猛特訓。一人居残りでイメージトレーニングまでして試合に臨む。

会場でスタッフの男性に「リングサイド2つあけておいたから」と告げられる。って...この男性というか、はっきり写っていないんだけど、浅野社長??

ってか男言葉でしゃべっているしっ!!

で、残念ながら試合途中でテープが切れて次のテープに録画したモノを見ると...やっぱまけていた。

両親がきてくれるかもしれない。チケット買って見てくれるかもしれない。
そう思ってリングサイドが気になって試合に集中できなかったと嘆く
元川.....

リングサイドは空席のまま。両親が劇的に見に来れば番組的には盛り上がっただろう。でもそうじゃなかったから、かえってリアリティーが増したと思う。

それにしても市来のえげつなさは凄いね。片足で踏ん付けてフォールとった後、後頭部をコーンとつま先で蹴っていく。憎々しげな感じがいい。

この頃自分になかったモノ、足りなかったモノ、欲しかったモノ、全てを今、若い子に同じ事をさせるのではなく、自分が通った茨の道をと通させないようにしているんだなあ....と書くと「独裁者」としてはイメージダウンで「営業妨害」になりかねないけど(笑)

今の姿を見ていると、やっぱ泣き虫なところは変わっていないなあ。でも悔し泣きじゃなくてうれし泣きになっている。

やっぱ人間は変わっていくんだ。

[対戦カード] 15分一本勝負

○さくらえみ(13分43秒 ミサイルキック→KO)●帯広さやか

で、ここから19時女子の話。先週の金曜と同じカードで、W杯の裏。ツイート数も伸び悩んでいたみたい。まあでも数字はともかくとして、サッカーよりプロレス、それも19時を選んで見に来る人がまだ350人はいるというのは心強い限り。

今回のMCは真琴。で、レフェリーがマッドマックスならぬギブアップ都宮。なぜレフェリーの時だけこういう名前になるのかは「?」。

で、また真琴が今度はその都宮ちぃと一緒に雑誌「るるぶ」の取材を受けたという話も。戻ってきたMC.GENTAROが「ちぃと一緒ならグラビアじゃないな」と暴言??

で、本来はちぃが相手するところを、取材が入ったという事でちぃよりヒマなさくらさんがかりだされた、と。ちぃよりヒマなんだ....とはいえ、昼間、高橋奈苗の練習につきあわされて全身筋肉痛だったらしいけど。

で、GENTROが前回の特訓に関して批判していた須山さんに反論。マスコミ向け特訓とか一夜漬け特訓は身にならないというものだが、GENTAROにいわせるとああいう理不尽な、不合理な特訓というのは鍛えれば鍛えるほど、見ている側にも伝わるし、本人にも身になるという。確かに非科学的かも
しれないが、GEN自身が「今なら山本小鉄さんのいっている事が分かる」とも。そういうスポ根な特訓をしてきた選手が実は全員頑丈で長持ちしている。まあ小鹿さんと対戦した後だけにこちらにも理がある。それがGENTAROの特訓の根拠だったらしい。

だからというわけではないが、前回対戦したMC真琴が「スタルヒンチョップはききました」と発言。言葉数は少ないが、ちぃよりは実感がこもっているかも^^

言葉数も増えてきたといわれていたけど、19の時の元川なんて真琴よりぼそぼそしゃべっていたし、たぶんあの頃の元川と対戦したらアイスの全員勝てるぞ。

帯広含めて。以前、エースの試合で「(今日のエース)の中身は藤本(つかさ)?」って書き込みがあったけど、たぶん今のさくらさんの中身はちがう人が入っていると思う。そのくらい増量....
おっと。失言^^

で、インタビューではメガネ壊したとかで黒縁メガネで帯広だけ登場。
「以前は憧れだったけど、今は敵」とさくらさんを挑発。そのさくらさんは
ノーメイクということで拒否られたらしい。

しかし実況席があまりノーメイクを強調するモノで試合前に人にらみする独裁者。こわい....

試合はロックアップからスタート。しかし、どっしりしているさくらさんに
強引にロープに押し込まれてブレイク。再びロックアップするが、さくらさんの腰は重い。

体重以上に腰がおちている状態で力だけ入れていても消耗するだけなのだが、ここもさくらさんが押し勝って、帯広をひとにらみ。これが怖い....

さくらさんがヘッドロックにきたところをヘッドロックで取り返すが、再びロックアップ。だがここもさくらさんのフライングメイヤーから首四の字。

特訓で筋肉痛という割りにさくらさんの動きがやたらいい。ただ、みんな「肥えている」「ウェイトオーバー」と容赦ない突っ込み。グラウンドのデスロックを切り返して、いつも自分がやられているキャメルクラッチへ移行する帯広。しかし体重が乗っていない。

結局さくらさんにあっさり逃げられるとここで早くもスタルヒンチョップ。
ただ、連戦の疲れからか勢いがない。逆に体重の乗ったさくらさんのチョップ一発、エルボー一発が天龍並みの重さで帯広にのしかかる。

真琴も認めるスタルヒンの威力だが、この日は手打ちになっていた。まあ本人が覚えていないものを必殺技にしてしまおうというのが無理あるんだけど、まあ、それはいい。

問題は明らかに帯広の動きが悪い。

ストンピングから体重の乗ったチョップ一発で帯広をマットに這わすさくらさん。GENTAROが「体重+キャリアののった、いや何より体重の乗ったチョップ」と。まあ増量しているのは事実だけど。

「昼間の高橋奈苗特訓で筋肉痛になった腹いせか」とも。実はちょっとさくらさんには別なねらいがあって、しかも腹立てている箇所は「そこ」だけではなかったのだが、それでも帯広が残した爪痕は、さくらさんの胸元をコスチュームと同じ紫色にしている。

ただ、攻撃箇所に迷いがあるというのか体重の乗ったさくらさんに下半身(膝)を攻めるのはよいのだが、すぐにあきらめて胸元に攻撃したり、とにかく組み立てがちぐはぐ。

ここで5分経過のコール。真琴は忘れずにアナウンス。

中盤からさくらさんの攻めはさらに厳しく、しかもフロントキックとチョップのみになっていく。これがまたえぐい角度で決まっていく。GENTARO曰く「今日のさくらえみは天龍に見える」は名言^^本当にああいう感じの容赦なさなのだ(あえて市来的ではないと付け加えておこう^^)

ただ、この日もコーナーに登るときもたもたしているのと相手をよく見ていない事で、散々失敗しながらもなんとかドロップキックで反撃...としようとすると今度は場外。しかも帯広のキメ台詞をさくらが先に言い放って、19発連続チョップ。

カメラにアピールする余裕も。しかし不格好ながらエプロンからダイブを決める帯広。しかしダメージがあるはずのさくらさんが先にリングインしてしまう。ちぃのカウントもちょっと怪しかったけど、なんとかリングイン。

ちぃのカウントが聞こえていないのか、ただ、ここから帯広も頑張る。串刺しドロップキックからボディスラム2発でこの試合初のフォールに。だが余裕で返されてしまう。

やはりというかミサイルねらいでもたもたしているところを今度はチョップで撃ち落とされると、さくらさんの串刺しドロップキック3連発。帯広ががくっと崩れる。

しかし、カウントは2でギリギリ肩を上げる。MC真琴の応援が届いたのか回転エビ(帯広パック)で押さえ込むがスタミナをロスしすぎているのは
明らか。そしてさくらえみ70キロ??のヒップアタックで追い詰めるが帯広もカウンターでドロップキック。

ところがまたしてもコーナーに登ろうとするので、完全にさくらさんに先を読まれてしまい、ここでドラゴンスリーパーの洗礼を受けてしまう。中盤で既に息が上がっていた帯広にはきつい技。だがこれもロープエスケープ。

ボディスラムからリバーススプラッシュをかえして反撃に出ようとしてまたコーナーに行くとまたしてもチョップ一発で撃ち落とされる。

それも帯広の体勢が崩れたので鼻の頭にチョップが入ってしまった。ここいらでもう顔があがらなくなっている帯広。相手を見る余裕もなくなっている。ミサイルキックを浴びて、ダブルアームバックブリーカー からボストングラブ。さくらえみフルコースに耐える帯広。

ならばとダブルアームスープレックスにいくがこれもカウント2で肩を上げる帯広。しかし、誰が見てももう限界だ。のど元にミサイルキック貰ってそれでも肩を上げるが、ここでもう余裕のさくらえみ、コーナーポストでくいしんぼう仮面状態で寝そべってダウンカウントを取らせる。無情にもカウントは進む。

ついにカウント10.帯広立てずに13分34秒屈辱のKO負け...

地元凱旋を前にみやげどころか最悪の形での惨敗。しかし、さくらさんにいわせると意図があったそうで、やはりみんなが指摘していたコーナーに登りすぎというところを突いて「今日は帯広にミサイルキックを決めさせない」つもりだったと告白。

途中から技をチョップとキックに絞ったのも作戦の内だったようで、「プロレスは肩を上げ続ければいいというものではない。我慢しすぎれば怪我してしまう。

なぜ、肩を上げるのか、なぜ、かえすのか、そこまで帯広には考えて欲しい」と、正論すぎる正論。

しかし、キャリア数ヶ月の人間にここまでの要求をしてしまうのは親心なのか、本当に独裁者からなのか。そして今度は「独裁者」の顔になって帯広が遠征で留守にする来週の19時女子を乗っ取ると発表。「敵がいなければ滅びる」と一件まともそうな事をいっていたが、実はポスターに描かれている自分の姿より帯広の方がでかいことに不満たらたらだったようで、それが気に入らないと、独裁者節炸裂。

ここで6月29日.7月1日、7月2日のカードが発表になったが、なんと7月2日はさくらえみ対高橋奈苗。しかも女.巌流島決戦とさくらさんうそぶく。そうきたか。しかし、ここで高橋奈苗戦というのは凄い。帯広の存在
を完全に消しにかかっている。しかもタイトルマッチになる可能性もあるとの事。

しかし30分しかない19時女子で、巌流島をやったら収拾つかないぞ。いっそ本当に巌流島まできてくれたら、見に行くのに^^

いいたいことだけいってさっさと引き上げるさくらさんに「冬木譲りの理不尽大王」とのコメントも。

一方の帯広も胸元は真っ赤。ふたりとも結構ハードマッチしていたのが分かる。ただ、帯広の不用意な「間」に関してはGENTAROの方からも指摘があった。

いつもどおり締めようとするモノのさすがに疲労困憊はありあり。声が出ていなかった。まああれだけの試合すれば当然か。しかし、こうして培われたものは絶対無駄にはならないから。元川恵美の昔を知るものにとって今のさくらえみとはどうしても同一人物とは思えない。増量した分は差し引いても。

人間は変わることができるんだから。外見だけでなく中身も含めてね。

しかし、7月2日のさくらえみ×高橋奈苗戦というのは、間接的試練としては厳しいところをもってきたなあ。さくらさん自身も自分のハードルをあげてきたのだから、この試合に勝るモノを残さないと、一週間の穴埋めは
厳しいモノになるかも、ね。

ツイート数が少なかったのは対さくら戦が二週続いたというのもあるだろうけど、たぶんカードとしての魅力が疲弊しているからだろう。それを承知でたぶんさくらさんは組んだんだと思う。ちぃが忙しかった事は本当だとしても。

その事実を重く受け止めて、遠征から帰ってきてからが真の仕切り直し。ここまでついてきたファンを裏切るわけにはいかないし、新人ではなく代表だからこそみんな厳しくなるわけで、それに対して一つでも二つでも答えを出していかないといけない。

今回は全ての面で惨敗だったけど、これを乗り越えたらまたひとまわり大きくなれるのは事実だと思う。

後記

とりあえず帯広のいない19時女子が自分なしで回っているのを自分の目で見なくてはならないわけだが、それも試練。

独裁者の乗っ取りをただ指くわえてみているわけにはいくまい。どうする?どうする?
どうするばかりだ!!^^

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プロレス観戦記についてプロレス観戦記の魅力とは?プロレスファンにとって、生で観戦した大会の記録は貴重なものです。しかし、その記録をブログに公開するというのは、なかなか勇気がいることではないでしょうか?私は、ブログ「せかぷろ」を運営しているプ






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