プロレス的音楽徒然草 Prefiero Ser Su Amante(NOSAWA論外のテーマ)
実は二曲合体
プロレス的音楽徒然草 Perros(ぺロス・デル・マルのテーマ)はこちらから
今回はプロレスリングNOAHでユニット「PERROS DEL MAL DE JAPON 」を結成し、ジュニア戦線をわかせている、NOSAWA論外選手が2019年から使用している「Prefiero Ser Su Amante」のご紹介です。
会場使用音源には冒頭に犬の鳴き声入りの音声がかぶせられていますが、正確には二曲合体で、冒頭の部分はカルテル・デ・サンタというラップグループの「perros」という楽曲です。
perrosはもともと
「perros」ということは当然「PERROS DEL MAL DE JAPON」とも関係性があります。もともと「perros」はオリジナルの「PERROS DEL MAL (ペロス・デルマール)」のテーマ曲になっています。
オリジナル「ペロス・デル・マール」は、2004年、CMLLでテクニコのユニット「ラ・フリア・デル・ノルテ(La Furia del Norte)」のメンバーとして活動していたペロ・アグアヨ・ジュニアが造反してルードのユニット「ロス・ペロス・デル・マール(Los Perros del Mal)」を結成したところからスタートしています。
団体となったが
当初はユニットでしたが、2008年11月、アグアヨ・ジュニアがCMLLを退団し、12月7日、メキシコのメキシコシティでペロス・デル・マール(Perros del Mal)の旗揚げ戦を開催し、団体化しました。
残念ながら、アグアヨジュニアは 2015年3月21日に試合中の事故で35歳という若さで亡くなってしまいます。
オリジナルに敬意を表しつつ
ちなみに「perros」とはスペイン語で犬を意味します。「perros」を聴くとわかりますが、あのSEはあとで足されたものではなく、もともと楽曲につけられていたものです。
つまりオリジナルのペロスに敬意を表しつつ、日本で「ペロス・デル・マール・デ・ハポン」をやっていくという気持ちの表れが「二曲合体」という形になっていると思われます。
あなたの恋人になりたい
さて、「Prefiero Ser Su Amante」というスペイン語を和訳すると「私はあなたの恋人になりたい」という意味になります。
せっかくなんで歌詞も翻訳アプリで見てみたんですが、なかなか情熱的なラテン系の恋愛をうたった内容になっているのも、ユニットとのミスマッチ感があっていいですね。
歌っているのはマリア・ホセ
歌っているマリア・ホセという歌手の方は、1972年生まれのメキシコの歌手、バレエ、フラメンコダンサーなんだそうです。
彼女は、90年代の有名なメキシコのバンド、カバにボーカリストとして15歳で参加。バンドを去った後、2006年に彼女はソロを続け、6枚のスタジオアルバムをリリースしているそうです。
海外派生ユニットの場合
海外でできたユニットの場合、nWoしかり、ロスインゴベルナブレスしかり、オリジナルテーマが日本で使われない傾向がみられました。
しかし、PERROS DEL MAL DE JAPON は、アグアヨジュニア選手のご家族に許可を得てはじめたこともあり、オリジナルリスペクトが伺えるように思えます。
またオリジナル「PERROS DEL MAL 」に存在していた日本人ユニット「Japones Del Mal (ハポネス・デル・マル=日本の悪)」との差別化という意味において、「perros」と「Prefiero Ser Su Amante」の二曲合体テーマ曲になったのではないか?と私は推察しています。