プロレス的発想の転換のすすめ#56 がんとプロレス
決して舐めてない
今回はがんとプロレスの話です。少し自分語りが過ぎるかもしれませんが、お付き合いください。
まず前提として、私はがん自体を決して舐めているわけではありません。
また、抗がん剤治療の副作用は、私にとって、想像以上に大変で厄介だったという事はお話しておきます。
どちらがきついか
その上で…
私は精神疾患も体験していますが、極論がんと精神疾患、どちらがきついかというと、圧倒的に精神疾患だと私は思っています。
なぜなら
①精神疾患はゴールがない
②精神疾患は保険がおりない
③精神疾患は同情されない
からです。
3つの理由
①に関していうと、私の場合「血液のガン」であるため、寛解がわかりにくいというのはありますが、それでも治療スケジュールは半年と区切られています。しかし、精神疾患はそうではありません。
②については、私が加入している生命保険系は皆そうです。公的な障害年金も申請はしましたが、はねられました。
③については、がんだと入院しようが何しようが、誰しもが認めてくれますが、精神疾患は身内にすら理解されないため「サボり」であるとすらみなされます。
変化していく過程
更にいうなら、がんになった事は、私自身の身体が変化していく過程ではないか、とも考えています。
二人のうちひとりはがんになる時代です。確率は50%。そりゃならないに越した事はないですが、保険が降りた事で長年手に入れられなかった「生活の安定」を昨年ついに手に入れられました。
もちろん抗がん剤治療には、ゴールがある以上、収入も永遠ではありません。でも、がんによってできた「元手」を、新しい年にどう活かしていくか?は、新年の課題となるでしょう。
闘病生活者の希望
年末年始はテレビみないので、RIZINの猪木さん登場はネットニュースで知りました。
猪木さんは生登場したわけではないようですが、今でもがんよりタチが悪い「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」と闘われています。
ゴールの見えない中、それでも「元気」を発信する猪木さんの姿は、闘病生活者の希望でもあります。
今までは決して猪木信者というわけではありませんでしたが、難病と格闘する猪木さんの姿には胸打たれるものがありました。
現実にしなくてはならない
私は決してガンを軽く見てはおりませんが、ガンと向き合い、ガンと戦っております。
そして必ず復帰するという強い意志のもとで、日々を過ごしてます。
当たり前にあった日常を取り戻して、当たり前を掴み直す!それが私の希望であり、強い願いです。
そして、それは現実にしなくてはならないミッションでもあるのです。