プロレス想い出回想録 ブルースブロディ氏との奇妙な縁⑦K団長と盛り上がった博多の夜
場を盛り上げるのが好きな人
ブルースブロディ氏は場を盛り上げるのが好きな人だったようで、あちこちの集まりに顔を出しては、盛り上げ役を買って出ていたらしい。
彼の早逝を惜しむSNSの投稿で、実に多彩な集まりに顔を出していたことを知った。
プレッシャー絡みでいうと、九州の名物会員にK団長という男がいて、中国で仕事をしている関係上、旧正月にあわせて帰国(中国では旧正月にお正月休みをとるのが一般的なんだそう)する彼を囲む会を毎年、催していた。
中国に行ってからは
そこにある時、ブルースブロディ氏が参戦表明をしてきたのだった。
SNSをやっていないK団長にそのことをメールで伝えると、大層喜んでいた。
私より先輩会員になるK団長とブルースブロディ氏の付き合いは長く、K団長が中国に行ってからはなかなか対面できる機会がなかったのだ。
既に閉店して
そして迎えた当日、我々は九州会員の集合場所である博多スターレーンのエレベーター横で落ち合い「囲む会」常用の博多の居酒屋へ。
ところが、御用達の居酒屋がすでに閉店して別な店に代わっていた。
とりあえず、その店で食事を済ませたあと、博多駅の反対側におでん屋さんをみつけ、そこで2次会。
趣味をよく理解してくれた
真冬の博多をウロウロして、すっかり冷え切った我々の身体に暖かいおでんは、非常に身に沁みた。
名残惜しい中、散開した後、ブルースブロディ氏が私にみやげを持ってきたというので、博多駅近くに宿泊しているホテルまでついて行った。
彼が荷物から渡してくれたのは、長野みやげのサマーウォーズグッズだった。長野に住んでいた彼らしい、また私の趣味をよく理解してくれたプレゼントだった。
音信不通に
余談になるが、国際情勢の変化によって、K団長と私の唯一の連絡手段だったYahoo!メールが、中国で使えなくなってしまった。
以降、2年くらいK団長とは音信不通になっている。この間にコロナ禍もあり、中国から簡単に買えることは難しいのかもしれない。
だから、昔を思い出してK団長が帰ってきそうな旧正月に、今年起きた出来事を記した手紙を送ってみようと思う。
出会いは一期一会
人間の出会いは一期一会。明日会えるかどうかは誰にもわからない。
スケジュール通りなら、旧正月の時期には入院しているはずなんで、私が博多に出向く事は叶わないが、せめて安否がわかれば、それに越した事はない。
いつかまた会える日がきたなら、また真冬にバカ話をして、盛り上がりたいものである。

