[プロレス用語辞典](ア行) Ask him!(アスクヒム)

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[プロレス用語辞典](ア行) Ask him!(アスクヒム)

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直訳すると

今回のプロレス用語辞典は、プロレスラーが試合中によく使う「Ask him!(アスクヒム)」を取り上げます。

Ask him!(アスクヒム)は直訳すると「彼に聞け」となります。

こいつに尋ねろ

これがプロレス用語になると、レフェリーに「ギブアップするかこいつに尋ねろ」という意味に変化します。

Ask him!(アスクヒム)を使う選手は世代によって違うようで、私が調べた範囲では圧倒的に蝶野正洋選手のフレーズとして記憶されているようです。

ハンセンのイメージ

私個人には「Ask him!(アスクヒム)」というフレーズをスタン・ハンセン選手が使っているイメージが強く、未だにハンセン選手=「Ask him!(アスクヒム)」だと思っています。

ただ、ハンセン選手が「Ask him!」を叫ぶ時は、大概、試合がグランドの展開で、お客さんが静かになっている時が多かったです。

ハンセン=ラリアット

スタン・ハンセン選手の代名詞といえば、やはりウエスタン・ラリアットですが、ラリアットは、そもそもギブアップをとる技ではありません。

仮にハンセン選手がラリアットを出す前に、対戦相手がもしギブアップしてしまったら、大ブーイングものでしょう。

理にかなっている

そこへ行くと、蝶野選手にはSTFというギブアップが取れる技があります。

ですから、蝶野選手が対戦相手に「Ask him!(アスクヒム)」と言うのは理にかなっているわけです。

ハンセンの得意技

スタン・ハンセン選手の場合、決め技=ウエスタン・ラリアットのイメージが強いです。

しかし、実はハンセン選手の得意技には逆エビ固めがあるのです。

逆エビで決めた試合

逆エビ固めは、地味な技ですが、ハンセン選手は、腰をしっかりと落として決めるため、時にはギブアップを奪うことがありました。

逆エビ固めで試合を決めた代表例は、1985年12月29日、ニュージャージー州イーストラザフォードでリック・マーテル選手を破りAWA世界ヘビー級王座を奪取したことです。

ちゃんとした実績

この試合の決め技は、ラリアットではなかったのです。

ですから、ラリアットとはイメージが異なるものの、ハンセン選手の場合、ちゃんとした実績があった上での「Ask him!(アスクヒム)」だったわけです。

馳の場合

ちなみに、2022年に石川県知事になった馳浩選手は、技をかけている時だけでなく、なぜかかけられている側なのに「Ask him!(アスクヒム)」と発することがありました。

単なる口癖と片付けるのは簡単ですが、「お前は今ギブアップしないと、後で痛い目に遭うぞ!」という感じで馳選手が「Ask him!(アスクヒム)」を使っていたのだとしたら、かなり面白かったと思います。

KOされたくなければ

馳選手の場合、KOにつながる必殺技(強いて言えばジャイアントスイング)がイメージしにくいですが、ハンセン選手の場合、逆エビを耐え切っても、ウエスタン・ラリアットが出れば、吹っ飛ばされて終わりになる確率は極めて高いわけです。

そう考えると、ハンセン選手の「Ask him!(アスクヒム)」は、「KOされたくなければ、今のうちにギブアップしたほうがお前のためだぞ」という感じに聞こえなくもないかな、と個人的には思っています。

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プロレスオタクで心理カウンセラーの資格を持ち、両親の介護をしながらガンサバイバーとして生きる著者が、自分の人生や仕事について赤裸々に語ります。プロレスやオタク文化に関する豊富な知識や経験、心理カウンセラーとしてのスキルや活動、介護やガンサバイバーシップに関する悩みや工夫など、興味深く感動的な内容が満載です。あなたも著者のストーリーに共感しませんか?







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