[プロレスコラム] プロレス想い出回想録 さよなら博多スターレーン プロレス観戦記編

[プロレスコラム]プロレス想い出回想録
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前書きにかえて

今回は復刻観戦記として、2004年に博多スターレーンで開催された「インディオールスター」の模様をお届けします。これはフロッピーの中に入っていた観戦記データを掘り起こして、校正したものです。

通常ですと、観戦記枠でご紹介するんですが、スターレーンが最後ということで、印象に残る大会として後世に残しておきたくて掲載しました。もちろんネットでは初公開になります。

この大会には交通事故後の初代上田馬之助さんが車いすで来場され、また私の席の近くでは、インディの追っかけとして福岡では有名な「世界の獣神」夫人がお子さんづれで観戦してました。確か、同日に旦那さんが試合していたと記憶していたのですが、あまりにブレてなくて笑っちゃった想いでがあります。

イントロダクション

また、かつてナスティ・ブラックパンサーとして、華☆激をホームに九州で試合していたGENTARO選手が、九州では、はじめて素顔で試合した大会でもありました。

写真はありませんが、カードを見ているだけでも色々楽しめると思います。では、どうぞご覧ください!(ここで使用している写真は後日撮ったものです)

観戦記本編

PWC7.10インディーオールスターチャリティー大会博多どすこい祭り(04.7.10 SAT 於.博多スターレーン)

一雨来て思ったより涼しい博多。早くからこられていたNさんによると、もうお昼頃には華☆激勢がリング組んで選手も三々五々会場入りしていたそうな。会場にはNさん、F君と後遅れてT氏が登場。こちらもオールスター?(笑)

第1試合 ○太刀光 対 ●タニグーチWITHミスアメリカーナ

当初もらったチラシではただの谷口だったのに、ボーンインザUSAにのって黄色いTシャツにバギーパンツというアメリカンな?出で立ちの谷口とペアルックのミスモンゴルが入場...アメリカ違うやん(笑)

いきなりゆる~い雰囲気で始まった試合はうやむやのうちにハンディーキャップマッチに。でも試合は全く谷口とミスモンゴルのままでアメリカのかけらもない。水道工事(本業)に精を出ししすぎたせいか太刀光はやたら細くなっていてしかも部分焼けしているもののお約束通り二人まとめてダブルフォールで、この辺は元力士の片鱗を見せました。

第2試合

戸井克成&○GENTARO 対 アステカ&●KAZE

九州でナスティーブラックパンサーとして来ることがほとんどなので、GENTAROとしての対華☆激勢の試合は、何げにプレミアもの。パンサーの時は技より先に口がでるのに素顔だと逆。そのギャップも面白かった。戸井がやたらゴツゴツしたファイトを仕掛けてきたせいか、アステカさんにしては珍しい腕回し式ラリアット(まあ形だけはリキラリアットなんですが)を多用していました(普通はネックブリーカー)。タッグワークでは華☆激勢に一日の長があるように思われましたが 、意外にも戸井組の連携はスムーズで最後は師弟コンビが分断されてKAZEがとられました。試合後アステカさんがGENに再戦アピール。引き上げていく時 KAZEがなぜかやたらたくさんの子供に囲まれていました。野郎にはぞんざいなKAZEもこのときばかりは丁寧に応対していました。

第3試合ミックスドタッグマッチ

○ボリショイキッド&えべっさん 対 アジアンクーガー &●baby M

これもこちらではめずらしくて見られない顔合わせ。ボリショイなんていつ以来だか記憶にない。あめだま配るのはそういえばこの人の方が古いんだよなあ、と久々にもらってしみじみ。baby Mははじめて見た。小柄ながら動き良し。華☆激準レギュラーのクーガーも久しぶり。今年はいってみたのはえべっさんくらいか。試合はこれはもう純度100%のこてこてプロレス。ボリショイもコマンドの時よりいきいきしていて、動きもいい。くいしんぼうといれかわっても違和感ないかも。最後に切れのいいタイガースープレックスで baby Mをきってとったのは初代タイガーへのオマージュ?今日一番のベストバウト。

第4試合

MEN’Sテイオー&斗猛也&はやて 対 黒田哲広&ディック東郷&マッチョ★パンプ

(○はやて-●マッチョ)

一人一人が入場テーマに乗ってでてくるとオールスターの雰囲気十分。

マッチョの長いパフォーマンスさえ気にならない(笑)。これはもう黒田が参加決定した時点でこの試合の成功は約束されたものと期待していまして、実際その通りになったのです。途中までは。とにかく芸達者なメンツがめまぐるしく動き回る素晴らしい展開にがらがらの会場は沸きっぱなし(くどいようですが旧.闘龍門ですら最近まで躊躇していたスターレーン全面仕様はどう考えても無茶)。しかし落とし穴は忘れた頃に...みちのくで仲間割れした2人が同じコーナーにいることがおかしいとは

思っていたのですが、違和感なく試合を進行させていて、特に東郷など技の仕掛けのミスが納得行かないともう一度フォームをやり直すこだわりまで見せていたのに、マッチョの裏切りであっさり空中分解。しかもそれをしかけたマッチョがはやてにフォールされるという熱戦の割にあっけない幕切れ。東郷は試合中にリング降りてしまうし、ベストバウトになりうる内容がぶちこわし。試合の体はなしていたのでそれほどおかしな空気にはならなかったけど、勿体ない事したなあ。空気読んで欲しかったなあ。みちプロのストーリーをこんな形で引きずらなくても...

休憩

前の席にライガー夫人ととジュニアがいました。ジュニアが結構大きくなっていたのにはびっくり。ご主人は同時刻にノアのドームでタイトル戦。博多に残した家族はインディーオールスター観戦(笑)

この間を利用してのチャリティーオークション。でもほとんどが売店で売っているグッズばかりで先ほどの沸きようはどこへやら。低調なオークション。いっそ維新力がはいていたSWSのロゴ入りシューズを出していてくれていたら物凄く盛り上がったろうに(笑)。これに続いて維新力がマイクでゲストの上田馬之助さんを呼び込む。事前告知にあったとおり本当に熊本からいらっしゃっててビックリ。お世辞にも元気そうとは言い難かったけど、しっかりとマイクで挨拶。包丁がとりもつ因縁の二人が10数年経っての和解というのも感動でしたね。

第5試合

○藤原喜明&栗栖正伸 対 ターザン後藤&●リッキーフジ

全員FMW参戦経験者。というわけで試合もラフ中心。まず栗栖さんがイス大王の異名よろしくリング上の鬼神にイスをぶん投げる。小倉で暴れ回った後藤を見たばっかりだったので「あの後藤を格下扱いか」と思っていたら組長も「デブ」扱いするし、リッキーに至っては小僧扱い。こちらも小倉では威風堂々の王者ぶりだっのに所変われば何とやらで、10数年前の格がリング上で成立してしまった。世直し鬼神がベテラン二人に翻弄される様はある意味物凄かった。タイムスリップしたかのような光景。最後も当然のように組長がリッキーをワキ固めで料理。納得いかぬ鬼神は暴れたりない様子の栗栖さんとイスチャンバラ。でも数回でやめてしまった。試合が終われば現実の年並みが押し寄せたか...

第6試合

●維新力浩司&折原昌夫 対 ○マスクオブタイガー&ザコブラ

黒田や戸井がPWCのリングにいるのも感動ものでしたが、もっと凄いのはジョージが、しかもコブラとしてここにいるという事実。しかも対戦相手が現PWCのエース、維新力。新旧Pエース対決、SWS同窓会(道場.檄.パライストラ.レボリューション.シューティング...?あれ?)ジュニア伝説タッグ等々見所も多種多彩。ここにはさすがにタイムスリップの余地はなく、タイガー組は二人とも現テーマでの入場。体型も存分に現在をみせつけんばかりのはちきれぶり。タイガーのドロップキックはさすがに打点が高くそれだけで沸いていましたが、コブラの打点の低いニールキックはさすがに淋しいものが..。

それでもトップ.セカンドロープからのタイガー.コブラの殿様フロッグスブラッシュの共演(お世辞にもファィブスターとは言い難い)の連打からタイガースープレックスでタイガーが維新力をピン。それにしても佐山さんは墨入れた人が本当にきらいみたいで、試合後も礼を尽くして初代タイガーへの思いを熱く語っていた折原を、試合中は容赦なく蹴り倒し、試合後はさっさとひきあげていく冷徹の虎ぶりをいかんなく発揮。

それでも締めは本興業で最後の活動となる団体のラストを飾るべくエース維新力が挨拶。「PWCとしては今日で終わりですがまた違った形で博多に来たいと思っています」...って次はネオSWSでもはじめるつもりなんですか?(笑)最後は好例の「ひー.ふー.みー.どすこい」でどすこい祭りは無事閉幕。

小倉に続きまたしても大当たり。ちょっとプライベートのくらい影(詳しくは書けないけど)を忘れることが出来ました。何といってもチャリティー来場予定の「有名芸能人」以外は事前告知通り来て、カードの変更もほとんどないという点が以前のPと比べるとびっくりするくらいちゃんとしていたのがまずびっくり。高野兄弟に主催を任せていたら絶対にあり得ない興業でした。勿体ないから何らかの形で続けて欲しいと思いました。それにしても九州初上陸って散々謳っていたのですが高野兄弟がいたときの北九州大会はなかったことになっているのかな?(笑)

あとがき

いかがだったでしょうか?濃いメンバーが集まってますよねえ(笑)

このあと、維新力が博多で試合するのは、アジアンプロレスのさざんぴあ大会(2015年)になります(笑)

ですから、いまのところ、私が知る限り維新力のスターレーンラストマッチは、この大会になるわけです。2019年現在、こんなメンツは集められないですからね。つくづく観に行ってよかったと思ってます。

(プロレス想い出回想録さよなら博多スターレーンはこちらから)

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