NJPWグレーテストミュージック(総括編)
シリーズの概要
今回は、プロレスの入場テーマ曲を収録したアルバムレビューをお届けします。第一回目は『NJPW グレイテストミュージック』シリーズです。
このシリーズは基本的に全てオリジナル曲が収録されています。しかし、厳密に言えば「パート1」を除くと、新日本プロレスがオリジナル制作した楽曲のみで構成されています。
貴重な音源の数々
「パート1」には、『ワールドプロレスリング』のメインテーマであるエマーソン・レイク&パウエルの『The Score』や、真壁刀義選手のテーマ曲『移民の歌』(布袋寅泰バージョン)など、オリジナル制作ではない既成の楽曲も収録されています。
ただ、ファンとして惜しまれるのは、柴田勝頼選手のテーマ曲が2026年現在も依然として未収録である点です。
待ち望む未収録曲
版権の問題があるため容易ではないことは承知していますが、かつて発売元のキングレコードは、版権の枠を超えてあらゆる収録曲をオリジナル音源で網羅した『プロレスQ』シリーズを世に送り出していました。
それだけに、欲を言えば故・クラッシャー・バンバン・ビガロのテーマ曲なども収録してほしいと願って止みません。
ビガロのテーマは、現在もたまに新日本の会場内で耳にすることがあるため、音源自体は存在しているはずです。
ビガロ音源への執着
なお、WWF版のビガロのテーマ曲については2016年末に商品化されています。しかし、新日本プロレス参戦当時のテーマ曲こそ、プロレステーマ曲マニアとして長く商品化を待ち望んでいる音源のひとつなのです。
また、最新作まで一貫している特徴として、オカダ・カズチカ選手のテーマ曲『Rainmaker』のバージョン違いが、どのアルバムにもほぼ収録されていることが挙げられます。
オカダ曲の推察理由
これには、以下の理由があるのではないかと私は推察しています。
- オリジナルの『Rainmaker』が3分強しかないため。
- 花道の長いドーム大会用に、長尺のスペシャルバージョンが必要になるため。
- 人気絶頂のオカダ選手の楽曲が入っていれば、アルバムの売上が見込めるため。
原曲の完成度と悩み
1については、一見すると「ドーム大会を想定して最初から長めに作曲しておけば済む話」かもしれません。
しかし悩ましいのは、オリジナルサイズの『Rainmaker』は、あのサイズだからこそ完璧な構成で収まっているという事実です。
演出と楽曲の相性
とはいえ、2のロングバージョンが必要なのも理解できます。しかし、いかんせん原曲の完成度が高すぎると、どのような前奏を付け足しても「蛇足感」が拭えません。よほど原曲との相性が良くない限り、前奏が楽曲の勢いを邪魔してしまう場合があるのです。
かつて、故・橋本真也さんは自身のテーマ曲『爆勝宣言』の前奏(『WELCOME TO THE PLEASURE DOME (Into Battle Mix)』)を含め、バージョン違いを出すことを決して許さないほどの強いこだわりを持っていたそうです。
こだわりと使い捨て
たとえ元曲を変えていないとしても、あまりにも頻繁にイントロが差し替わるのは、ファンとして感心できるものではありません。
そもそもドーム大会と言っても、現在は東京ドームのみで開催されている状況です。一回限りで使い捨てられてしまう楽曲には、どうしても深い思い入れを持ちにくいものです。
そう考えると、3のように「オカダのテーマ曲はとりあえず入れておけ」という作り手側の意図があるのではないかと、つい邪推してしまっても仕方のないことかもしれません。
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