蝶野正洋が北九州に登場!AED体験とツーショット撮影会を実施
私的プロレスイベントレポート | 蝶野正洋さんとAED・防災を学ぼう | (2023年10月1日・日・リバーウォーク北九州)
イントロダクション
アントニオ猪木一周忌にあたるこの日に、かつての付き人である蝶野正洋が北九州にやってきた!
これは行かずにはいられない。しかし、前日にコロナワクチン接種が決まってしまった。
前回、初めて発熱した体験から、事前に解熱薬の申し込みもしていたが、服薬して安静にしていたものの、土曜日はずっと倦怠感があったため、1日大人しくしていた。
下関→リバーウォーク
そして迎えた当日。だいぶ体調も良くなってきたので、少し遅めに家を出て、ギリギリ会場に着こうという魂胆で家を出たら、関門トンネルがまさかの通行止め!
これはいかん、と思い早めに切り替えて関門橋にまわり、余裕でリバーウォークに到着!
イベントは無料なんだが、撮影会は何か買わないといけない。悩んだ末に一番安いフィギュア(5500円)を購入して撮影券を手にした。
やはり私の世代で闘魂三銃士には特別な思いがある。サインだと橋本真也だけ、写真だと武藤敬司だけしか手元にない。
それゆえにこのチャンスは逃したくなかったのだ。
トークショー
司会の女性が、蝶野さんの経歴を紹介したあと、オリジナル「CRUSH」に乗って黒の総帥が登壇。
まずは、先月還暦を迎えた蝶野さんに花束贈呈。照れながらも「長州さんや藤波さんみたいに70になってくると、何言ってるかわからなくなるから、喋れるうちに(トークショーは)やっておきたい」とまずは滑らかなひとつかみ。
本当かどうかは知らないが、司会の方はプロレスファンらしく、2月の武藤引退試合の話を振って、トークショーはスタート。
なんでも試合前に同じ控え室にいた武藤さんが、蝶野さんの杖を触っていたそうで「(その時点で)最後の試合のことを考えていたかもしれない」と蝶野さんは証言。
まあ、武藤さんならやりかねないだろうというエピソードだった(笑)
このあと、本題であるAED体験を、小倉消防署の方々が説明。蝶野さんが間にコメント挟んでいくのだが、印象に残ったのは「自助の大切さ」と「119番する前に、#7からの119番を使うといい」という情報だった。
AED体験
この後、実際にAEDを使って、実演体験をさせてもらえることになっていた。
参加すると蝶野さんのサインがもらえるので、皆張り切って手を上げたが、黒の総帥は「男ばかりが手をあげる」のでまず女性から、そして次は子供という順番で、若い世代を中心にAEDというものを伝えようとしているように見えた。
ちなみに蝶野さんは「髪の毛のある時代の武藤さんは、イベントをやっても女性ファンが多かったけど、自分がこういうイベントをやると、男ばっかり来てしまう」とやや愚痴をこぼしていた。
正直AEDと言っても普段見ることもないし、触ったこともない。
実際体験したかったのは事実だし、自分も2年前に生死の境をさまよい、今年の頭には母のことで何度となく救急車にもお世話になった。
サインは確かに欲しかったけれど、それ以上に身の回りに切実な問題があったからこそ、AED体験はしてみたかったというのも本音である。
体験していった少年少女や女性たちには、にこやかに話しかけながらサイン色紙を渡していく黒の総帥。
そこではリング上で見せる怖い蝶野正洋ではなくて、優しくて強い1人のプロレスラーがいたような気がする。
小倉消防署の皆さんの説明もすごく分かりやすくて、こうした地道な活動がいざという時に役に立つようなことがあれば、助かる命もあるんじゃないかなと思わされた。
ツーショット撮影会
トークショーが終わった後、グッズ購入者対象にツーショット撮影会が開催された。
本来こうしたものにはあまり参加しないようにしているのだが、生の蝶野さんを見たのが2011年のIGF以来ということを考えると、このチャンスを逃すわけにはいかなかった。
とはいえ、以前武藤さんと写真を撮ってもらった経験がありながら、橋本真也さんとは結局写真が撮れずじまいだった。
今回蝶野さんとツーショットが実現したことは、非常に嬉しかったが、反面自分の中に眠っていた後悔が顔を出してしまい、何とも複雑な気分になってしまったことをここで告白しておきたい。
当初50名限定という話だったのだが、列は長々と続いており、その一人一人に握手してきちんと対応していた蝶野さんは、やっぱり素晴らしい人だなと思った。
ただアリストトリストのグッズは非常に高いので、普段なら買うのは躊躇してしまうところだったけれど、今回を逃すと次いつ来るかわからないわけだから、今となっては後悔はしていない。
本当は隣に座った時に北九州プリンスアイススケートアリーナで、闘魂三銃士が組んだ試合を生で見たことを伝えたかったのだが、いざ座ってみると緊張のあまり何も口にすることができず「ありがとうございました」と伝えるのが精一杯だった。
新日本プロレス「エクスプロージョンツアー’90」第四戦
(福岡・北九州プリンスホテル・アイススケートアリーナ:観衆2420人=超満員)メインイベント:○橋本真也&武藤敬司&蝶野正洋(11分22秒ニールキック→片エビ固め)ビッグバン・ベイダー&コキーナ&×ワイルド・サモアン
そこだけ後悔が残ったかなという感じがする。大勢並んでいた撮影会も終盤に差し掛かり、中には2回、3回と参加券を手にしている強者たちもいた。
さすがにそこまでお金はないので羨ましいなと思う反面、熱心なファンが出向いてくれることは嬉しいな、と思った。
エンディング
いよいよ蝶野さんとはお別れの時間が来た。どうもリバーウォーク前に車を待たせているらしく、蝶野さんは惜しまれつつ去っていった。
欲を言うならばこの日命日だった、師匠・アントニオ猪木さんについても、もう少し触れて欲しかったかな、と思った。
ただ、アントニオ猪木という存在自体がもはや過去の人になっている現実を考えると、トークショーの中で猪木祭りについてチラッと触れたくらいで済ませたのは、バランスとしてはちょうど良かったのかなとも思う。
きっと蝶野さんも心の中では何か思うところはあっただろうと思うし、それを想像しながら私は帰路に着くことにした。
後記
行きは大変だったけれど、帰りは高揚感に包まれてとても楽しく運転ができた。
いつかまた機会があるならば今度は、今回話せなかったことを話してみたいなと思っている。もっとも緊張してまた話せないかもしれないが(笑)
こんな機会を設けていただいたリバーウォークの皆さん、蝶野さん、ありがとうございました。