DDT Road to Budokan in Hakata ~ドラマティック・ドリーム・通りもん~
(2012年7月14日(土)於:さざんぴあ博多多目的ホール)
イントロダクション
記録的豪雨で、行きの列車がまともに動くかどうかがわからないため早めに家を出たけど思ったほどダイヤの乱れはなく、しかも天神についたら雨がやんでしまった!!やたら蒸し暑いし!たまらんので学校の福岡本校に挨拶にいってそこからすぐの天神駅からさざんぴあのある雑餉隈まで。
しかしさざんぴあっていつ以来だ?多分6年とはいわない時間がたってるはずだ。あの時は免許証を紛失したりかなりろくでもない目にあったりしたんだけど^^
オープニング
中に入るとほぼスシずめ状態。というか華☆激がやる分はちょうどいいスペースだけどDDTだとハコ小さくないか?おまけにリングはやたら近いし^^売店では男色先生がなぜか代わってドラマティックくじを引いてくれるサービスをしていてしかもバンバンDVDとかがでていく^^なんか気前よすぎない?
カード発表でセミのばってんのカードがコールされると舞台袖からばってん本人が拍手していた^^いや、しかしばってんセミって前回からずいぶん無謀なことするよなあ。レスラーとしての信頼度と芸人の実力がこれほど反比例してるっていうのに^^
まあメインをばってんが締めたらそれはそれで困るからセミでいいけど^^
第一試合▼オープニングマッチ 30分一本勝負
○石井慧介(5分15秒 片逆エビ固め)●遠藤哲哉
飯伏に憧れてレスラーを目指した世代が実際にレスラーとしてデビューする、もうそういう時代になったんだな。しかも新日にあがっていた飯伏を見てというから凄い話だ。つい最近じゃん、そんなの・・・
遠藤は見た目細いけど芯はしっかりしてそう。運動神経も飯伏めざすだけあってなかなかいいけど、やはり石井の厚みにはどうしても二枚オチくらいに見えてしまう。石井も最初からでかかったわけではないがそれでもやはり積み重ねてきたものが違いすぎる。やっぱレインメーカーになるにはそれなりの素養がいるんだなあ。身体のハンディを若さだけで克服できるほどプロレスは甘くない。博多でデビューした大崇も長期欠場中だし、やっぱ先輩に対して見劣りしない体つくりからスタートだな。あとはけがしないこと。本家飯伏も怪我が多い事を考えたらそれほど飯伏スタイルはリスキーでもあるんで。
第二試合:30分一本勝負
高尾蒼馬&●DJニラ(9分11秒ジャーマン・スープレックス・ホールド)○美月凛音&中澤マイケル
nWJなのにほもクロの(というかガチのももクロファン)ニラと組んだ高尾はすっかり反体制が板についてきた。「蒼馬さま」はキャラ的に失敗だった気がするけど反体制なのに「高尾くん」という独特な立ち位置を見つけていきいきしてる。
ところがニラはやはりそんな高尾くんを無視してリング下にもぐったかと思えばなんとマイケルを拉致るという強硬策にでた!おかげでリング上は美月と高尾くんのシングルマッチの様相を!しかもそのままゴングなっちゃうし!
ということで試合がはじまるなり美月が投げたバラを会場に取りにいって口にくわえてリングインした高尾くんと美月がしばらくシングルで戦ってると、ニラが拉致ったマイケルを伴って登場。しかもしばらく封印してた「ほてってきたぜ!!!」をいきなりやろうとしたら
ニラにとめらてマイケルはペースをつかめないままになってリング内はほぼニラワールドに・・・・
こうなるとなかなか他の選手が目立ちにくいんだが高尾くんはちゃんと飲まれないで試合してたのはさすが大社長効果というか、有形無形の財産を大社長からもらった効果をいかんなく発揮。本家中邑真輔よりクネクネしたボマイェなどで独自の世界観を作っていた。
試合はまけたけど結構高尾くんと美月は差が開いた感じがした・・・・
第三試合:30分一本勝負
○HARASHIMA(12分43秒 蒼魔刀→片エビ固め)●アズール・ドラゴン
今大会ベストバウトはこの試合で間違いないだろう。ヒールながら便利屋なアズールはどの相手とも試合のできる実力者。だからニラあたりと試合してるアズールはこっち的にはレアなんだけどたまにはDDTでも普段の実力者ぶりを見たい・・・と思っていたらこのカード!
相手がHARASHIMAならばアズールが全国区のレスラーである証明ができよう、とふんでいたが果たしてそれは見事に証明された。とにかく試合運びがうまい!うますぎる!
場外に誘ったアズールがHARASHIMAの重量級キックを鉄柱に誤爆させるとそこまで
計算していたかのように徹底的に理詰めで膝一点集中攻撃。各種関節技にも精通してるはずのHARASHIMAの三手四手先を読んで徹底的に膝破壊にでた。これほどシングルでHARASHIMAが悶絶するシーンはそう記憶にはない。
それほどアズールの関節攻撃はバリエーションもあってしかも的確。とにかく狙いは蒼魔刀封じだったのはいうまでもない。八分勝利を手中にしながら後一歩およばなかったのはやはりここぞという時に放つ必殺技への執念の差かもしれない。そこまでHARASHIMAが
この技に拘っていたことを知りながら負けたのはアズールにとっては痛恨の極みかもしれない。
しかし最後はUWFのようにお互いが健闘をたたえあったナイスファイトに。HARASHIMAも満足げな顔をしていた。本当素晴らしい試合だった!
第4試合:30分一本勝負
高木三四郎&○相島勇人(11分39秒 ダイビングエルボードロップ→片エビ固め)●マサ高梨&ヤス・ウラノ
なんと全日時代以来十数年ぶりに再会したチーム鋼鉄大社長!大社長が反体制ということもあって、討伐団の相島としては願ったり叶ったりなんだろう。いきなりマイクもった大社長は早速新勢力のモンスターアーミーをなじり出す。「お前らそんないい加減なペイントでモンスターとかふざけてるだろ、みろ!相島先輩もお怒りだ!」といきなり相島に矛先が向く^^大社長が全日時代の昔話をしようとしたら「シー」と口をふさごうとする相島「先輩」^^どうもこの人博多で過去や他団体の話されるのが嫌いみたい^^
「10数年ぶりに再会して呼ばれてきてみれば相手がこんなのですか?」というセンパイに「次回(まともなの)をお願いします」とちゃっかり次回の参戦要求をして試合はスタート。 「お前らAとBでいい!」と大社長にいわれたアーミー組は怒り心頭。しかし
大社長がヤスにA、高梨にはBコールを要求すると会場からは大「A」「B」コールががおきてしまい、耳をふさぐヤスと高梨。すっかり大社長のペースで試合が進んでしまう。しかも相島には「先輩」コールまで起きる始末^^
しかしただでは転ばぬ曲者タッグは普段相島が九プロでやってるような反則場外乱闘をこれ見よがしにやっていく。まさに普段の行いがものをいうというか、見事なまでにやられていた。でも実はこうした受けに回った時にこそ「鋼鉄」相島勇人は輝くのだ!たとえ、「先輩、先輩って夜遊びの先輩だろうが!」と限りなく事実に近い事をいわれても、だ^^
劣勢になりながらも10数年ぶりのタッグながら曲者チームの分断に成功した鋼鉄大社長はそのまま相島の鋼鉄ダイビングエルボーが炸裂して勝利!大社長との連携もそつなくこなし、終始上機嫌だった相島にまさかの不幸が訪れるとはこの時は想像もしてなかった
けど・・・
第5試合:セミファイナル 30分一本勝負
○男色ディーノ(11分2秒 ゴッチ式男色ドライバー→漢固め)●ばってん多摩川
休憩中にいつの間にかばってん後援会なる謎の組織が勝手に会場にばってん応援フラグをはったり、高校の先輩が花束贈呈で花束を渡しても「あんたも頑張ってね」と場の空気を一切よまないばってんはこれだけ地元でブーイングされてるのにあいかわらずマイペース^^「銀座で髪きってます」とどうでもいい情報を発して微妙に会場をいらつかせる^^
というか今回は相手が相手だけになんとか「男色」に染まるまいと必死な抵抗をしていたように見えたんだが果たしてマイクで「今日は初恋の人も見に来てるんだ!お前の男色殺法にははまらないぞ!」というと会場から「帰れコール」^^「いや、初恋の人にかえれっておかしいでしょ!」と会場に訴えるばってんに容赦ないブーイング^^もちろん男色先生は入場からノリノリでばってんワールドなどおかまいなし。狭いさざんぴあでは逃げ場もないんで次々と犠牲者が・・・・^^でもこっちは大声援なんだよなあ^^
でもどんな相手でも必ずやるばってん芸を冷めた目で見てた男色先生はいきなりナイトメアの洗礼!しかもあろうことかアイダホ、ミネソタ、ミシシッピをかわすとそこから脇固め!
ここからまさかの男色関節地獄へ移行!ちょっと想像外の展開にびっくり!でもひかるんの時もそうだったけど実は受けにまわったばってんはレスラーとしての意地を見せ必死に抵抗していく。でも感動はうんでも笑いはうまない^^プロレスラーとしては非常に正しい方向
なんだけど。だから男色先生はレスラーばってんは輝かせ、芸人ばってんの評価を地に落とす策略にでたのではないかと^^そう考えるとある意味営業妨害なんだがプロレス的には絶対こっちの方がいい。
ああみえて負けず嫌いなばってんがことごとくキックアウトしていくと男色先生も博多エルボーをカウント1で跳ね返し両者意地では一歩も引かない。しかし最後はやはり力つきて男色殺法の餌食になったばってんは半ケツ状態で男固め。半ケツのばってんはやっぱ半ケツの男色先生と健闘をたたえあうんだがなんか全然爽やかじゃない上に知ってる女性客を半ケツのまま襲おうとして松井レフェリーに蹴りいれられる始末^^いや~今回も十分ばってんだったよ^^楽しませてもらった!
メインイベント 30分一本勝負
○飯伏幸太&KUDO&大石真翔(13分24秒 シットダウン式ラストライド→エビ固め)火野裕士&●アントーニオ本多&佐々木大輔
この狭さでは飛べないだろうという予想はしていたんだがやっぱほもクロは一味違うというか絆の深さではやっぱ即席のアーミーには及ばないかなという感じ。KO-Dベルトを独占状態で目下向かうところ敵なしのほもクロはKUDOと大石がタッグ王者らしい連携で相手を翻弄。そこへ飯伏が普段やらないパワー殺法を空中戦にまぜてくるんだからかなり旗色が悪い。
しかしやっぱただでは転ばぬ曲者ぞろいだけあってアーミーもしたたか。特に火野軍曹を筆頭にパワー勝負ではやはり分があるのはアーミーの方になろう。それでも有効打に欠いたのはやっぱベルトをほもクロに渡してしまった当事者たちだからだろうか?
最後はタッグ王者に分断され時折飯伏がみせるシットダウン式ラストライドで試合はほもクロが完勝!12月の博多で揃って王者として戻ってくる事を約束して大会は終わりかけたが・・・・・
突然、FIREがかかって大社長二度目の登場!「この雨の中(会場にはきたけど前半の)試合みてない奴もいるだろ?どうだ?もう一試合?」となんと追加でバトルロイヤルを提案!
たとえこれが予定されていたものだとしても、場つなぎでやられるよりはこうしてお得感を出してもらった方が全然いい! ロードTO武道館といいながら地方大会のストーリーはすべてその日のうちに完結させるという意味でもよく考えた構成だと思う。悪天候がいいわけだとしてもこういう言い訳ならば大歓迎。 ということで
▼ボーナストラック 11人参加バトルロイヤル 時間無制限一本勝負
○HARASHIMA (6分8秒 蒼魔刀→体固め)中澤マイケル● ※HARASHIMAの優勝。
〈退場順〉 ①アズール・ドラゴン②マサ高梨③ヤス・ウラノ④高尾蒼馬⑤ばってん多摩川⑥高木三四郎⑦石井慧介⑧相島勇人⑨男色ディーノ
・・・がはじまったんだが、なぜかここで男色先生は相島先輩を標的にしてきた!普段九プロではわが物にふるまう場外をマジ顔で逃げまどう相島先輩を執拗につけねらう男色先生^^いやこれは次回絶対一騎うちだな^^しかし九プロで散々好き勝手やってる報いがこんな形で訪れようとは当の相島先輩が一番想像してなかったに違いない^^
ということで男色先生と先輩のからみが面白すぎて試合がほとんど追えないままHARASHIMAが本日二度目の蒼魔刀で勝ち、生観戦してからははじめてちゃんとした形で(大概誰かに邪魔されてたから)「鍛えてるからダー!」で締めた。いや~最後のバトルロイヤルは時間こそ短かったけど密度濃かったなあ^^全試合終了後観客から拍手がおこったことからも満足度の高さがうかがいしれよう。いいものを見せてもらった!冬もまたいきたいですね!!!
コメント