九州プロレスチャチャタウン大会観戦記(2015年10月25日 チャチャタウン小倉)
イントロダクション
皿倉山があまりに寒くて早々に下山したため、行く予定にしてなかった九州プロレスチャチャタウン大会に行くことにした。
藤波さんの一件を許したわけではないけど、それでも行こうと思ったのは佐々木日田丸が出るからだった。日田丸が出場した、前日の華☆激日田大会に行けずじまいだったし、日田丸が来るならみたいな、と思ったのだ。
しかし、残念ながら日田丸は第一試合でばってんとシングルマッチを終えていた。九州プロレスのやることだから、気の利かないことはするだろうな、と思っていたら案の定だった。
で、もはやテンプレート化したばってんのプロレス教室があって試合開始。
[対戦カード]
筑前りょう太&○めんたい☆キッド対 玄海&×桜島なおき
まあ、この組み合わせを見るだけで、誰が誰にどんなフィニッシュホールドで勝つか丸わかりなところが萎えるのだが、予想外な点が1つ。ハロウィンを意識した?メイクにマント姿で現れた桜島があらわれたのだ。これはびっくり!
まさかキャラチェンジしたわけではあるまいが、奇声をあげて出てくるあたりなかなか怪奇派悪役としてはハマっている感じがした。ファイトスタイルはいつも通りだが、イベント試合ではこのくらい振り切ってくれた方が面白い。
そこでいくとほかの3人はむしろ普段のキャラクターが足かせになっている気がしてきた。よくいえば崩しようがないくらい絶対的なんだが悪くいえば柔軟性がない。
以前は軽量のめんたいが悪につかまってピンチになり、それをヘビー級の筑前が蹴散らして溜飲を下げるというパターンも使えたのだが、めんたいがチャンピオンになってしまったため、その汚れ役ができる人がいなくなってしまった。いや、今まで通りめんたいが汚れ役でもいいのだが、チャンピオンの価値を変なところで守りたがるであろう九プロが、今まで通りの使い方をめんたいに強いることはないだろう。もちろん筑前が率先してやられ役をやるはずもない。頭の固さは別にしてもヘビー級の筑前のピンチをジュニアのめんたいが助ける図はどっか不自然だし。
だから、無理やりにでもばってんを介入させ、ばってんが悪役にぼこられているところを、ヒーロー役のめんたいと筑前が救出に入るという絵を作らないと、試合が成り立たないのだ。そもそも人数的に2対2で成立してなくてはならないタッグマッが3対2にしないと試合が成立しないといういびつな構造になってしまう。それがわかっているから、入場時に玄海がすでにばってんに絡んでいた。もうこの時点でどういう試合になるのかがまるわかりである。
いびつならいびつでそれを売りにしてもいいと思うのだが、九プロの場合これを普通のタッグマッチに見せようとするから綻びが目立つ。たぶんハロウィンなんだろうけど、桜島と玄海が用意したおもちゃのへびをばってんの口にねじこむあたりはその最たるもので、これは絶対筑前やめんたいはやりたがらないだろうなあと思える攻撃だった。
しかし、これやって損してるのは明らかに攻撃を仕掛けている玄海なんだよなあ。いくら本戦とイベントではキャラが違うといっても、武闘派で売っている玄海がこうした弱い者いじめをしてる?チープな悪役に身をやつしていいものかどうか?少なくとも秀吉時代にはこんなことはしてなかっただろう。玄海自体が劣化してみえるのはこういうところにもあるのではないか?
さりとて筑前やめんたいのようにキャラをかたくなに守りすぎるとプロレスそのものが硬直化してしまう。今までのやり方だともはやどの選手も息詰まるのは目に見えているのだが、こういう試合でもいいというファン以外は離れていくだろうなあ。
試合はそのばってんの乱入に助けられて?桜島をとらえためんたいがめんたいスプラッシュを決めて勝利。試合後ばってんを交えて3人が九州ば元気にするバイ!で締め。
テンプレートならテンプレートでもいいんだけど、もう少し柔軟性がないとあまりに硬すぎて面白みに欠ける。まあ今更何を言っても無駄なのは承知で書いているんだが、何か何を書いても届かないから虚しくなってくる。
後記
試合後は足早に会場を後にした。やっぱ今の九プロはとりあえず時間が空いてたまたま無料イベントをやっていたら見に行ってもいいかな程度の扱いしかできない。有料イベントにいくことは当分なさそうである。残念だけど・・・・
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