- 「GAMSHARA OLYMPIC ‘2013」歴史的瞬間を見逃すな!!
- イントロダクション
- オープニング
- 第一試合:オープンニングマッチ!!ユニット対抗戦(30分1本勝負)
- 第二試合:がむプロおまけ試合!!ド素人だらけの8人タッグマッチ??(ケガせん程度1本勝負)
- 第三試合:がむしゃらプロレスvsなにわ愚連隊RX 全面戦争!! HANZO SASAKI1夜限りの復帰戦(30分1本勝負)
- 第四試合:豪右衛門デビュー戦&尾原毅、SEIJIROH復帰戦(30分1本勝負)
- 第五試合:GWA無差別級タッグ選手権試合(60分1本勝負)
- 第六試合:声優 清水愛プロレスデビュー戦!!6人タッグマッチ(30分1本勝負)
- 第七試合:祝10周年記念スペシャルプレゼントマッチpart1(30分1本勝負)
- 第八試合:祝10周年記念スペシャルプレゼントマッチpart2(30分1本勝負)
- 夢☆勝ちます!!チャレンジマッチ(45分1本勝負)
- 第十試合:GWA Jrヘビー級選手権試合(45分1本勝負 3WAY)
- 第十一試合:GWAヘビー級選手権試合(無制限1本勝負)
- 後記
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「GAMSHARA OLYMPIC ‘2013」歴史的瞬間を見逃すな!!
(2013年12月1日(日) 北九州芸術劇場 中ホール:700人フルハウス)
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イントロダクション
声優清水愛がプロレスデビューするということでそっちばかりがやたら注目された本大会だが、もともとはがむしゃらプロレスの10周年記念がメインである。
アニメもプロレスも愛する私としては、どっちかをけなしたり落としたくはないのだが、人気声優起用という話題性に頼って、がむしゃらが集客をはかったわけではないことだけはいっておきたい。
清水愛デビューの話は、吉本ヲタク芸人で、がむしゃらと親交がある、はりけ~んず前田が10周年祝のプロジェクトとして進めていたもので、いわば花を添える格好になったもので、主役はいつものがむしゃらのメンバーたちなのだ。
とはいえ、はからずも全国に名を売るきっかけにはなったわけだし、結果的にヲタクの街北九州からプロレスとアニメがコラボして全国に発信される大会になったことは興味深い。今回はプロレスファンでない層が遠征までして、全国各地から集結してきているのがレギュラーの大会とは異なる特徴でもあった。
しかもこの日は大相撲巡業が北九州に来ていて、西日本総合展示場もフルハウスだったらしい。まさに興業戦争!とはいっても客層は被らないんだけど、いつもとめてる安料金の駐車場が西展の前なんで、駐車場所確保のために11時半に小倉入り。
それでもギリギリで駐車できるくらい、満車になっていた。当然だが12時過ぎについて会場前で3時間まつことになった^^
オープニング
開場して中に入ると、なんとアリーナ前列をつぶしてステージ上に特リン席が用意されていた。
これはナイスアイディア。ステージ上にリングを組むとグラウンドの展開になったときに前の席は非常に見づらい。
以前この中ホールでやった九プロではステージ上に席は作らず、二階も開放してなかった。
今回は前列をつぶしたかわりに二階席を解放。より観客にとって見やすい工夫がなされていたことはさすがだなと思った。おかげで満席の会場を見下ろしながら、スクリーンも見ながらという贅沢な観戦ができた。
で、前座と言っては失礼だが、下渡後援会長の後輩にあたる物まね女王、なかじままりさんのライブからショーはスタート。
なかじまさんが早着替えをするため、リング上でのパフォーマンスではなくステージを使うため、我々はいったん階下のアリーナ最前列におりてショーを観劇。
いや、さすが日本ものまね大賞から出た人はクオリティーが違う。歌はうまいし、演技力もある(もともと俳優でもあったけど)。
これだけで正直チケット代のもとがとれたといってもいい内容だったんだが、これがなんと前座^^なんというクオリティーの高さ。
そしてJamの影山さん、きただにさん、遠藤さんのお祝いコメントが流れた後はアニスピガールズのダンス&歌、そして、ダイナマイト九州&レフェリー陣の前説、さらに全選手入場式に、SHIGEKICHIリングアナとはりけ~んず前田による前説・・・・長い!!!!
がむしゃらを初観戦した4年前の小倉北大会を思わせるボリュームぶり。もっとも今回の方がより内容は洗練はされていたんだけど、それでも本編突入まで軽く1時間以上使ってしまった。大丈夫か?また4年前の再現にならねばいいが・・・・と余計な心配(というより現実になったんだけど)をしつつ大会はスタートした。
第一試合:オープンニングマッチ!!ユニット対抗戦(30分1本勝負)
ブルート健介 &○ KAG大塚 vs ●ジェロニモ & DIEZEL(13分40秒)
なかなかフルメンバーが登場しないがむしゃらクローバーZ(以下がむクロ)と今勢いに乗るクレージー・クレバー(以下CC)の対抗戦。
CCのボス、Cluminは実を言うと同日市内の別イベントからかけつけての参戦。まあ正直あの長い(でも面白かった)前座がなかったらどっちかが出られないところだったんだが、この結果は正直本人が一番ほっとしていただろう。
さて、本題はリング上。意外と息があってるのかどうなのかがいまいちよくわからない者同士が組んで試合するというのは、見てるこっちとしては、息の合ったもの同士で試合するより、計算が立たない分面白いと思う。
バランス的には一人スーパーヘビー級のブル健がいるので一見すると悪いようだが、人数で勝るCCは総勢で入場してきて全員でやる気満々。数ではCC、パワー&スピードではがむクロというなかなか面白い顔合わせになった。
しいて心配な点を挙げるとしたらブル健自体試合が久々という点と、彼のスタミナ持続時間が短いことになるだろうか?
だいたい常套手段としてはCCがKAGを狙い撃ちするのが手ではあるのだが、実戦の勘がいまいち戻りきれてないブル健を途中から一点集中で攻撃し始めた。
KAGを除けば古株同士、しかももともと同じユニットにいたため、その辺の弱点も御見通しというところなんだろう。ロープを使っての腕折りでブル健の動きが止まると、そのパワー頼みのがむクロは一転旗色が悪くなった。チーム力ではCCが勝るのでどうしても単発な攻撃になってしまい、逆に総出で乱入、攻撃してくるCCには個々でしか太刀打ちできないがむクロ。
しかし、腕を痛めながらも粘ったブル健がKAGにすべてを託して試合を任せたあたりでがむクロに勝機が訪れた。
DEIZELの毒霧がJERONIMOを誤爆。その隙をついてKAGが逆転勝利!TOP OF THA SUPER がむしゃらで一躍ジュニア戦線はおろか、ヘビー相手でも通用する選手になったKAGの急成長ぶりがここでも爆発。まさに今年の総決算的な試合になった。
第二試合:がむプロおまけ試合!!ド素人だらけの8人タッグマッチ??(ケガせん程度1本勝負)
●小倉発祥パンチくん &蝶野GAM洋&銀G &門司港戦隊レトロンガーvs & ブラック☆スティック & タシロショウスケ&○恋乃魅&竹ちゃんマン(11分02秒)
結局このカードも二転三転して最終的にこうなった。
がむしゃらではよくあることだけど^^まあケガせん程度なんであまり細かいことはいいますまい。
この試合に関しては見る前から一つだけ決めていたことがあって、この試合でデビューする2人は知り合いなんだけど、知り合いとしてはみないということだった。要するにロープをまたいだ時点で素人扱いはしないよ、ということ。
そんな厳しい目で見ようときめた試合ではあったけど、やっぱパンチくんがこの中に混じっていると安心感が違う。
久々登場のレトロンガーもシングルをやらせると微妙だけど、この中に混じる分は問題ないかな。
門司港戦隊と言いながらいつも一人しかいないのはあれだけど^^この戦隊は増やしても得はなさそうだし^^
黒棒もベテランだし、手書きのひげがかなり微妙な蝶野の妙なクオリティーの高さ(恰好だけ黒の総帥なんだけどSTFもケンカキックもしない^^)と温度の低さがちょうどこの試合むきになっていて面白かった。当初はここに清水「選手」を入れるのかと思っていたんだけど、やっぱこの試合はこの試合で意味があったわけだし、入れなくてよかったと思う。
銀Gも恋乃魅も普段とは全く違うがちがちに緊張した中、しかも大観衆の見守る大舞台でよくぞリングにあがってくることが出来たと思う。
そこはほめておきたい。心配した銀Gの足もけがを感じさせない印象だったので一安心。重心が安定しており、もともとぶちかましが似合う体形でもあるし、あのファイトスタイルはいいと思う。あとはより万全にするには足をなおしてからかな?実力を測るには出番が少なすぎたが、これは仕方ない。
一方の恋乃魅だが、キックのバリエーションの豊富さに比べ、チョップがやや貧弱に映る。
彼女自身の売りは無類のスタミナであり、グラウンドに磨きをかけて、少々の長丁場でもけろっとしているくらいの方がより彼女らしい。
パワーファイトで売るよりは、そっちの方が特性を生かしやすいと思う。いいものをもっているし、本人が見た目と違いデスマッチ嗜好がある線も、今より生かしやすいと思う(まあこの枠にいてデスマッチをどう生かすのかは別な問題だけど)。まあでもグラウンドを磨くのは一朝一夕ではできないけど、今後も続けていく意思があればぜひ試してほしい。二人とも頑張って!
第三試合:がむしゃらプロレスvsなにわ愚連隊RX 全面戦争!! HANZO SASAKI1夜限りの復帰戦(30分1本勝負)
若鷹ジェット信介 & ●富来男X & HANZO SASAKI & アリマティwith X vs なにわ1号 & ○なにわ2号 & なにわ3号 & ベボちゃんwith Boss原(8分45秒)
この枠には当初、炎!修一が入る予定だったが、欠場ということで結婚したばかりで今が一番旬な男、若鷹ジェットが急きょ凱旋。
お店も忙しかろうによく来てくれたなというのがあるけど、やっぱこの中に急きょ混ぜられたHANZOはちょっと気の毒だった。
本人の意思で現役続行を断念(?)したと聞いていたのだが、そもそもその現役時代の試合が3試合しかこなしてない。今みたいに道場があって、イベント試合も慰問も数多くこなしているわけではない頃の事なんで致し方ないが、そう考えると同日デビューした鉄生ってやっぱすごいんだなあとつくづく思う。
そして、CCとは結託関係にある愚連隊にはCCのメンバーもセコンドに加わっていたので、なんか増殖したみたいに見えた^^
ただこっちは久々の登場にもかかわらずコンディションは抜群。本業の忙しさとか兼ね合いもあって難しいんだろうけど、できたらなにわ軍も積極的に試合に絡んでほしいなあと思う。面白いメンツだし、やっぱCCにない個性をもってるので、対抗戦という意味合いは薄いものの、また見たいなと思わせるファイト内容だったし、できることならいつもでなくてもいいけど継続参戦はしていって欲しい。
試合内容は悪い愚連隊といいもののがむプロ軍、実は博多とWヘッダーだったらしいベボちゃんと若鷹の絡みなど見応えはあったけど、全面戦争というわりに次回以降の引きがなかったのは仕方ないか。なぜならこの時点ですでに時間は押し気味だったから・・・
第四試合:豪右衛門デビュー戦&尾原毅、SEIJIROH復帰戦(30分1本勝負)
七海健大 & ジャンボ原 & ●豪右衛門 vs ○マスクド・PT & 尾原毅 & SEIJIROH(10分26秒)
ここもどこを見ていいのか迷うところ。SEIJIROHはもともとLOCなんで立ち位置は最初から決まっているんだけど、尾原と並び現在無所属。
しかも尾原は根っからの生真面目なベビーフェイスである。一方の今回デビューも豪右衛門も無所属。誰かがどっかに所属するドラマが生まれるのかなと思ったけど、ここまでの試合が全部約平均15分近く費やしており、どう考えてもスキットでそこを説明していける余裕がない。
となると試合の中だけで各選手が現在のモチベーションや意志を表現するしかない。そう考えるといくら規格外の新人とはいえ、豪右衛門にはやや荷の重いデビュー戦になったか。
ブランクありとはいえ、もともとが練習の虫みたいな尾原のキックはとても休んでいたようにはみえない威力だったし、その尾原と同郷のSEIJIROHとのコンビネーションもこれまた久々とは思えぬほど息があっていた。まあ当然といえば当然か。よって二人の実力をよく知るマスクドPTは手綱さえ握っておけばいい。
秋にけがした腕は完治していなかったけど、この二人に任せておけばそんな変なことにもならないというのもあっただろう。
一方オーバーザリミット(以下OTL)はタッグのベルトも失い、豪右衛門を勧誘するでもなく、とはいいながら、役割的には先輩だからある程度新人を立てて、フォローもしないといけない。OTLというのはもともと正規軍の新人枠みたいなものだったけど、今や鉄生や陽樹といった下の世代が存在感を増す中において、いつの間にかユニットの人数は増えないわ、戦績もふるわないわで結果が残せてない中堅軍団になってしまった。
まあその意味で一年の締めが結局、復帰戦の相手と新人のデビュー戦に花を添える役処に落ち着いたわけだが、やっぱきつい言い方をすれば華々しいスタートをきったOTLの後半の失速感は半端なかった。
確かに七海のデビュー戦の相手である尾原を今度は七海が受けて立つ側になったのはすごいことではあるんだけど、ね。4年前とは確かに違う成長を見せられた点は唯一の収穫といっていい。
で試合全体の印象からするとこのメンツならもっといい試合になったと思うのだが、今思い返してみてもSEIJIROHのコンディションのよさと尾原の変わらぬけりの鋭さ(しかし椅子を持ち出すあたりのタイミングがもともと悪役なれしてないせいかややぎこちなかった)、そして新人にも全く容赦しないPTのボストンクラブの洗礼しか脳裏に出てこない。
やっぱOTLにはメンバー増やして勢力図を変える気があるならもっと何か変わっていこうという強烈な意思表示をしてほしかった。
そこが一番物足りなかったかな。豪右衛門の判断については次回以降に持ち越したい。この試合だけでは彼がどれほどすごいのかはわからずじまいだったからだ。
第五試合:GWA無差別級タッグ選手権試合(60分1本勝負)
【挑戦者】●NIKKY &ニコラス今中ジョリー vs TA-KI &○ 陽樹【王者】(13分40秒)
先に書いておくと年末のビッグマッチでは澤宗紀GWA最高顧問が来場して認定宣言をやるのだが、今年はなんと客席から同じく引退したはずのランジェリー武藤がいきなり登場!
これは度胆を抜かれた。まさかのランジェリー復活に会場大興奮!しっかり認定書読むときに「レッスル1代表武藤敬司」と名乗っていたが、本当の武藤は同日同じ福岡県は博多スターレーンでW-1自主興行の真っ最中。オリジナルとランジェリーが同日の同じ県内の興業に現れるというのはかなり面白かった^^
で、三大タイトルのうち、問題だったのは挑戦者が決まらないこのカードだった。
結局陽樹の希望でニコラスに白羽の矢が立ったおかげでこういう組み合わせになったが、がむクロ自体、ユニットとしては機能してるけど正式なタッグチームは一つも存在していない。
だからといって誰と誰が組んでも勝てるよ、というほどタッグは甘いものではない。
そこでがむクロに勝つ目があるとしたら、頭脳労働をNIKKYが、肉体労働をニコラスが担当すれば、CCにとっては嫌な相手になりうる。しかし、生もののプロレスはなかなかうまくはいかないもの。よりによってがむクロの2人はそろって大会前に大風邪をひいてしまう。
これは大誤算だったろう。詰めの段階で十分な摺合せがないまま、当日を迎えたのではないだろうか?
こうなると、意外と鉄壁なTA-KIと陽樹の壁は崩せない。なぜなら頭脳労働もできて肉体労働もできる二人が王者でいるのだから、付け焼刃では崩しようがない。よって王者組は終始安定していた。まず挑戦者の分断を図るとニコラスの膝を徹底的に破壊にかかる。
もともとパターンを読まれて自爆するニコラスの弱点を終始つつきまくったCCのやり方はこれまでにないクレバーなものだったし、そこの部分でキャラが被るNIKKYをも凌駕もしていた。終盤がむクロはムーンサルトの競演で盛り上げはしたが、前半の二コラスのダメージがデカすぎた。
正直、ニコラスがこれを機にファイトスタイルを組み立てなおすか、あるいは今のまま貫き通すかは本人次第だけど、技出して喜んでいるだけなのであれば、今後はタイトル戦線にはからめないだろう。
もし、お笑い系のベルトができたらそっちはありかもしれないけど、ベルトの乱立は本来あるべきプロレスの姿ではない。そこはやっぱシビアにジュニアとタッグとヘビーの三本のみでいいと思うのだ。
ただ問題が一つあって、強すぎるタッグ王者の次の対戦相手がみつからないのが現状。
となると、総帥スミスが誰かを連れてきて、今回のリベンジを狙うというのががむクロ的にはありかなとも思うんだけど、どうだろうか?案外スミス&KAGあたりはいやらしい挑戦者になりうる存在ではあるんだけど・・・・
陽樹としてもスミスとあたるのは願ったりかなったりだろうけど、あのスミスがタッグベルトに触手を伸ばすかどうかは・・・??
第六試合:声優 清水愛プロレスデビュー戦!!6人タッグマッチ(30分1本勝負)
●菊タロー & ダイナマイト九州 & セクシーロージィ vs ザ・モンスター℃ & ○清水 愛 & ガムコツくん(14分15秒)
残念ながらここまでで相当な時間を費やしてしまい、帰りの飛行機や電車の時刻が気になる人にとってはこの試合がメイン・・・というかメインにせざるを得ない状態になってしまったのではないか。
しかも月曜は連休にはなってない。
普通に会社勤めしてる人はどうしても明日の仕事を気にしながらの観戦になったであろう。
内容を盛りだくさんにして満員のお客さんを精いっぱい盛り上げようというサービス精神があだになってしまったのは皮肉としかいいようがない。
本来はこの試合を入り口にプロレスを好きになってもらいたいというのがこのカードの裏の趣旨ではあったんだけど・・・・
さて、一夜限りのにぎやかしなのか、本格的にプロレス参入する気なのか?清水愛は芸能人だから、いくらプロレスが好きであっても、無理して本格参戦する必要は全くない。
ましては東京ならいざ知らず、地方の社会人団体である。けがしない程度に「副業」としてリングに上がり続けることは可能でもあるし、この試合でやめたっていい。そもそもネットでニュースになった時点で声優としては充分メリットがあった。
目的は達せられたといっていい。あとは本当覚えたての技を披露するくらいで十分観客は満足しただろう。
しかし清水(とあえて呼ぶ)はこちらの予想をはるかに上回る本気度でプロレスに臨んできた。
あとで菊タローがばらしたけど、実は忙しい合間を縫ってアイスリボン道場で三週間猛特訓を積んだという。
そうか!首都圏でリングと道場を構え、過去にもタレントをレスラーとしてデビューさせた実績があるアイスならば可能な話ではある。
しかしアイスとがむしゃらには接点が全くない。そのうえアイスに継続参戦する予定もない選手によく道場を提供してくれたなあ。
これは驚きだった。裏に団体としての計算があったかどうかは知るべくもないことだけど、少なくとも女子プロの、プロレスのすそ野を広げたいという思いは伝わってきた。
そしてそこに真摯に向かい合う決心をした清水は本当に立派だった。巻き投げだけでも驚いたのに、拝みわたりにフライングボディアタックにも挑戦。
これを成功させた。そして攻めもすごいが、受けも菊タローのセクハラ&シビアな攻撃に耐え、嫉妬に狂った?セクシーロージーの重量級の技も受けて立った。
これだけでも賞賛に値する。たった三週間でどれだけの練習を積んだんだろう?決して大きくはない体でここまで頑張る清水愛は間違いなくプロレスラーだった。
そりゃ確かにぎこちないところもあったけど、やっぱそれを差し引いても十分プロレスでもやっていけることを満天下に知らしめたのはひとえに本人の努力のたまものであろう。
本当に立派すぎた。私はアニメが好きなんであって声優さんのみに特化したファンではない。だから声優がプロレスデビューと聞いても正直食指は動かなかったし、ましてや声優だからと言って特別扱いするのはもっと嫌だった。だがここまでの本気を見せられてはやはり心が動かないわけにはいかない。
本人も継続参戦を希望してるし、ぜひここで磨いたスキルを更に研ぎ澄まして、またリングに立ってほしいと思う。
清水愛選手、デビュー&初勝利おめでとう!「普段声でみなさんに力を届けている私が、今日たくさんの声援をもらって力をもらいました」とリングで語っていたことはたぶん本心からの言葉だと思う。
であるならばぜひともプロレスとアニメは地続きなんだよと、ともに見たら元気になれるし、ともに奥深いものであることを世間に訴え続けていって欲しいなあと思う。もちろん本業に支障のない範囲でね。
第七試合:祝10周年記念スペシャルプレゼントマッチpart1(30分1本勝負)
○旭 志織 & アントニオ小猪木vs アステカ & ●がばいじぃちゃん(14分26秒)
このカードも二転三転した。
まずはもともと出るはずだったルチャドール芸人(メキシコでルチャライセンスをとった数少ない日本人)であるハチミツ二郎が本業の方で欠場(THE MANZAI決勝進出決定のため)し、代打で同じ西口プロレスで活躍する同士のアントニオ小猪木が緊急参戦。
そしてなんと九州ではライバル同士の華☆激(アステカ)と九州プロレス(じいちゃん)がタッグを組むかたちに!
普段方向性の違いから絶対あいまみえぬはずの両団体がまさかのタッグ結成。これはやっぱ10周年祝という事とがむしゃらという中立のリングだからできたことだろう。
もしがむしゃらが社会人ではなく、プロ団体の体をとっていたらありえない話なのだ。業界でも有名な九州のプロレス団体の人間関係の複雑さを考えたら本当に奇跡に近いことがおきてしまったのだ。
まあハチミツ二郎のルチャをみられない寂しさはあったものの、やっぱ猪木ボンバイエがかかるとプロレスファンはテンションが上がるものなんだなと痛感させられた。芸術劇場にこだまする大猪木コールはやってても聞いてても気持ちよかったし。
では、ここに混じることを本来一番嫌がってそうなアステカの存在がキーになるのかなとふつうなら思うだろう。でも実はアステカが嫌うのはショーマンスタイルのプロレスではなく、試合内容を肉体ではなくマイク主体で観客に伝えようとするプロレスのこと。
で、ここにいる4人はいずれもマイクはそれほど必要としていない。そもそもじいちゃんしゃべらないし。
そのじいちゃんがしゃべらない分、アステカが異様に試合中しゃべるという見慣れない構図が出現したかと思ったら、一方で小猪木と「仮想・対アントニオ猪木」戦を繰り広げていく。アステカもやっぱだてに20年やってないよな、引き出し多いよなというのを痛感させられた。
伝説の神獣とは長い付き合いなんだけど、こういうやわらかい一面はなかなかファンには伝わってなかったのでこの試合でそれが満天下に知らしめられたのはよかったのではないかなと個人的には思う。
仮想といっても小猪木のファイトスタイルは身長がないだけで、猪木ものまね芸人の中では最も動けるだけに、西口で繰り広げている猪木のコピームーブを完璧にこなしていく。突然寝転がって猪木×アリ状態からのアリキック、インディアンデスロックからの鎌固めは往年のオリジナル猪木の試合でも「おおー!」となる場面だけどそれもしっかり再現。
もちろん延髄や卍も決めていく。やっぱコピーとはいえ、猪木のファイトスタイル自体がお客の心を掴む要素をたくさん持っていたんだなあと改めて思わざるを得なかった。
もちろん旭もじいちゃんも埋もれていたわけではない。そもそもの出自が芸人である小猪木を笑いで翻弄するじいちゃん(もちろん二段変身ありで^^)と、のらりくらりと自分のペースに引っ張っていく旭の老獪ファイトはさすがの一言!
清水愛デビューで一回ボルテージが上がったところへ再度ボルテージを上げる試合がきたのでこれはもう、ファンとしてはうれしいやらうれしいやら^^本当に楽しい一戦だった。
第八試合:祝10周年記念スペシャルプレゼントマッチpart2(30分1本勝負)
阿蘇山 & ディアブロ &● 黒影 vs 佐々木 貴 & 葛西 純 & ○久保希望(13分32秒)
FREEDAMS対九州討伐団というのもなかなか魅力的な顔合わせ。そもそもハードコアな闘いが得意な討伐団と、ハードコアはお手の物のFREEDAMS。
かみ合わないはずがない。これを機に本格開戦してほしいくらいの豪華カードである。 ここでポイントなのはここのところずっとチャレンジマッチ的な試合を続けてきて、内容はあるけど勝敗に恵まれてない久保にそろそろ白星がほしいなという点であった。
しかしそれをサポートする側の一人、葛西純は実を言うと膝の具合が万全ではない。
そうなると佐々木の奮闘がより期待されるわけだが、相手は百戦錬磨の討伐団である。
一人に複数が襲いかかるのは朝飯前。この日も序盤の奇襲でペースをつかむとある意味お株を奪う場外乱闘で先制。
相手の得意分野にあえて切り込んでいく討伐団にもまた「FREEDAMS何するものぞ」という意気込みを感じた。
そして中盤から久保を孤立させると、今度は久保一人を徹底攻撃。常套手段とはいえ、手を出しすぎては久保の奮闘を期待する意味では、簡単にカットにも行けない。
しかしカットのタイミングだと思って飛び出していくと討伐団の邪魔が入る。という感じでFREEDAMS組は完全に討伐団に試合のペースを握られてしまう。
しかし、ここ数年の試合で鍛え上げられてきた久保の常識を超えた粘りが、数々の危機をのりこえてきたのもまた事実。こうなったらもう一蓮托生である。
佐々木と葛西の全面的信頼を背に久保はまたしても驚異的な粘りを見せ始める。そうこうしていると両先輩の効果的なアシストもあって、やっと勝機が久保の方に傾いた。
孤立した黒影の猛攻をかわしてなんと難敵から3つ奪取!正直もうだめだろうという場面は何度もあったし、また同じ展開になって今回も勝てなかったという結果になるのかなと思ったりもしたが、会場が一体となった大「久保コール」が背中を後押ししたのかもしれない。
もうだめだ!というその先をみたくて応援してきた会場は大興奮!やはりプロレスも勝ってなんぼなんだなというのを改めて思い知らされた瞬間だった。
負けても感動があるけど勝って味わう感動はその何倍も気持ちいいものだった。これがあるからプロレスはやめられないね!
夢☆勝ちます!!チャレンジマッチ(45分1本勝負)
●鉄 生 vs ○藤田ミノル(13分00秒)
もともとは「12月1日、がむしゃらのだれでもいい。俺に挑戦してこい!」という藤田の発言に端を発したこの一戦。
変幻自在な藤田のレスリングテクニックを後輩たちに実戦で伝承する意味合いも考えられたし、プロはあくまで添え物になりやすいがむしゃらの興業の中で自分だけが出し抜きたいという藤田らしい野心も感じられた発言ではあった。
10年の歴史の中、正式な試合でプロとアマがシングルで闘うことのなかった、がむしゃらのリングで初めて行われるプロ対アマの一戦。
その第一号に名乗りを上げたのが鉄生だった。正直普段がむしゃら勢に練習をつけている藤田を肌で知る鉄生としてはチャンスとは思いつつも、怖かったはずである。そこを乗り越えてリングに立った、という事実だけでもまずは拍手ものなことなんである。
とはいうものの変幻自在は藤田はストレートにガンガン行く鉄生をすかすようにリング下でたっぷり間を取って鉄生をいらつかせる。
かと思ったら打ち合いに応じてみたり、またヒールの土俵でもリックフレアーばりの逃げをうって、そこから反撃に転じるとか、とにかく鉄生が今まだ開花してないヒールの表現を事細かに「こういうのもあるよ、ああいうのもあるよ」とばかりに仕込んでいく姿が印象的だった。
なるほどこういう形でなら無理なくヒールの色んなバリエーションを伝授できる。もっとも自分が目立つことも忘れてないので、そこはしっかり見せるところは見せておいて、何気にさらっとプロとアマの実力差を明確にお客にも知らしめていく。
いや、正直な話、キャリアと実績とうまさ、どれをとっても鉄生に勝ち目はなかったし、もともとの鉄生のファイトスタイルがベビーフェイス的試合運びをするので、普段ではなかなか目につかない鉄生の実直さが悪い意味でも試合に反映されているように見えてしまった。
実は直線ファイトをしながら頭もフル回転(対陽樹戦は例外)させていくのが鉄生のスタイルのもう一つの特徴でもあるんだけど、それすら藤田に凌駕されてしまうと正直後はやられるのを待つだけという感じになってしまった。かなりネバったことは評価に値するし藤田もほめていたけど、それ以上のものは残念ながら出せなかった。それがこの結果かな?
やはり強いヒールを目指すのであれば、藤田の余裕をかき消す何かをみてみたかったが、そこまではいたらなかった。しかし無骨な鉄生のファイトは藤田の心にも届いていたようで、だみ声の「さようなら!」からのツームストンパイルドライバーで粘る鉄生を沈めた藤田の顔はかなり満足そうだった。
試合後「誰でもいい!チャンスはまだあるぞ!」と引き続きがむしゃらからの挑戦者を募った藤田だったが、ひとつはっきりしたのは、藤田と闘ってある程度の結果が残せたら、短期間で天下取りが可能になるということ。なにより藤田本人がやる気になっているということ自体がレアなことなんで、この期を逸したら二度と天下取りのチャンスはこないものと思ってどんどん名乗りをあげてほしい。
藤田ミノルという基準を使って自分のレスラーステータスをあげられるというのは大ばくちかもしれないけど、最も早い出世コースでもある。ぜひ、ほかの選手もこれに続いてほしいと思う。特にタッグベルトを失ったひとたちとかは、真剣に考えてみてもいいのではないだろうか?
第十試合:GWA Jrヘビー級選手権試合(45分1本勝負 3WAY)
【挑戦者】TOSSHI vs○【挑戦者】L.O.C.キッド vs●【王者】YASU(14分18秒)
最初に結論を書いておくと、この日のベストバウトはこの試合だった。
で、一番観戦記書くのに困り果てた試合。とにかく試合展開が速すぎてカメラすらおいつかない。
写真みかえしてみてもどこがどうなっているのかが全くわからない。常識をこえた3WAYというのは正直飯伏がやっているあたりが国内では最高峰かなと思っていたけど、この三人は軽くそのレベルを超えてしまった。もっとも足りない部分があることはあって、それは彼ら3人が飯伏に比べるときわめてまっとうな人間であるところなんだけど、これはむしろ飯伏の方が頭がおかしいのであって、日常で社会生活を営んでいる彼らにそこまで求める気は到底ない。
3WAYというゲーム性の高い試合で狂気を感じさせるのはやはり飯伏幸太しかいないのも事実。そのかわりこの3人は常識人としては最高峰のレベルで針をふりきってしまった。
正直手が合いすぎるというのはある意味馴れ合いの要素も混じる危険性もあるので、乱発すれば飽きられる。品質が保証されている分、きれいにまとまりすぎるきらいが、特にYASUとTOSSHIの絡みでは多かった。
しかしここにベテランのキッドが加わると実にスリリングになっていく。本格復帰をヒールターンで決め、公私ともに充実した一年にしたキッドはやはり完成したTOSSHIとYASUの阿吽の呼吸でのやりとりをちょっとずつ崩していたのだ。ずっと最後まで動きっぱなしだったTOSSHIとYASUに比べ、キッドは意外とポイントポイントで離脱する。
このタイミングがまた絶妙だった。そして、SUPER GAMUSHARA決勝でTOSSHIを苦しめたラダーを使ったハードコア殺法。これはキッドにしかないオリジナリティーだった。
やはりあのラダーはLOCキッドにとっての真の守護神だよな、と思わずにはいられなかった。
結局、一度はTOSSHIに割って入られた王座戦。でも考えようによってはTOSSHIとYASUの消耗を狙って効果的な攻撃ができた分、実は勝負の女神は最初からキッドに微笑んでいたような気がしてならない。策士策に溺れたTOSSHI、肩の負傷をかかえながら連戦を強行してきたYASU。
2人とも若さゆえに墓穴を掘ったかな。
これもプロレスの奥深さ、なのかもしれない。でも本当見てるときは3人の妙技にしびれっぱなしだった。こんなすごい試合をみせてもらって本当にありがとうとしかいいようながない。プロレスファン冥利につきる試合だった。
第十一試合:GWAヘビー級選手権試合(無制限1本勝負)
【挑戦者】●林 祥弘 vs○ SMITH【王者】(13分09秒)
マンガの神様、故・手塚治虫の名言に以下のようなものがある。
「君たち、漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。」
これを知ったのは子どもの頃だった。
漫画家志望だった私にはピンとこないものだった。
なぜ漫画家になるのにマンガ以外の勉強をしないといけないのだろう?
でもその言葉の正しさは大きくなって、皮肉にも漫画家への道を断念した時にはじめて理解しえた。
プロレスでいうなら他世界を好奇心でもって多く知りえることで、自分の財産にして、プロレスに還元できることでより自分の表現の幅が広がるのだ。
その事実は前回、私が心理学をもとに観戦記を書いたことが証明していよう。要するに切り口や視点を変えることで、自分の世界を自在に表現することができるのだ。
たとえば今回清水愛の試合をアニメもしくはプロレスしか知らない切り口でしか書かなかったら、通り一遍の感想で終わっていただろう。あまりに長くなり過ぎたのでだいぶカットはしたんだけど、彼女の観戦記は、40年以上、アニメとプロレスに関わり続けてきた自分にしか書けないものだという自負はある。
それはほかのプロレスファンと違って、好奇心の赴くままに手に入れた他ジャンルからの膨大な知識を背景にして書いたという手ごたえが今の自分にあるからだ。
前置きは長くなったけど、このメインでの勝負のポイントは自分の世界を作っていたかどうかにあると思う。林祥弘は見た目と違い、プロレスに対する思いはとても真摯で情熱的でもある。しかし彼の最大の弱点はプロレスしか見てないところにある。
いや、ほかの趣味はもちろん、本業でもプロレスに還元できるものはもっているとおもうんだけど、その還元方法をしらない。
対してスミスはどうだろうか?実を言うと彼は林ほどはプロレスには詳しいわけではない。本人は絶対知らないという顔はしないんだけど、彼の強みのひとつは本能で自分の得たスキルをプロレスに還元できることにある。もちろんその特性を持ったうえで最大限の努力も惜しまない。
スミスの場合、恐ろしいのはプロレスで得たスキルを全く次元の違うスポーツでも応用が利くという点にある。
つまりプロレスの流儀で球技もマラソンもできてしまう。それはスミスにしかない世界観であり、ほかのがむしゃらの選手たちが逆立ちしてもかなわない部分である。
独自の世界観を作り出せない林にはもう一つ作戦ミスがあった。若さに頼りすぎたことである。
中盤、エクスプロイダーとファルコンアローの打ち合いになったとき、若さに勝る林はおそらくスミスの放つ必殺技はすべてうけきる覚悟で挑んだのではないかと思う。
しかしがまん比べで自分が勝てると踏んだのであれば、それはミスとしかいいようがない。なぜなら年齢では上を行くスミスは打ち合いに入る前に無駄な動きを一切省いて、打ち合いに応じていたのだ。のっけから全力でスミスワールドに飲み込まれまいとする林にはすでに無駄な力が入っていた。
だから打ち合いを申し込んでおきながら自分が先に電池切れしてしまった。ここも誤算の一つだっただろう。そして決定的なこと。
それは隠し玉を最後までとっておける胆力が林にはなかったということ。悪い意味で正直で愚直な林のファイトスタイルでは仮に隠し玉を用意していてもスミスに見破られ警戒されたであろう。
しかし、ファルコンを打ち合って、それ以上がないことを露呈させてしまった以上、隠し玉も存在しないことが対戦相手だけではなくお客さんにもばれていた。それでも林コールがやまなかったのは現状をなんとか若い力で打破してほしいという願いがお客さんの側にもあったからだ。
しかし久保が起こした奇跡を林は起こせなかった。これがすべて。
逆にスミスは今まで見せたことのないダイビングエルボードロップという奥の手を用意していた。これが出せるあたりにチャンピオンの老獪さがみてとれる。試合内容は格段に進化していたが、結局は自分の世界を提示できなかった林が負けるべくして負けてしまった。
試合後、陽樹、鉄生をはじめ新世代の旗手たちが次々と挑戦表明をしてきたが、正直今自分の世界を確立しえている人材は見当たらない。いいところまではいっているんだけど、独自の世界観を試合で提示できる選手はやはりマスクドPTとスミスしかいない。
10周年のトリは結局次の10年を若い世代が提示できなかったことで、完敗といっていいかもしれない。
だがしかし!手塚治虫先生はこうもおっしゃっている。「僕の体験から言えることは、好きなことで、絶対にあきないものをひとつ、続けて欲しいということです。」林をはじめ若い世代に持っていてほしいのはまさにこの部分である。
そのためにはスミスがもってない自分のオリジナルを早く確立すること。
もっともそれは並大抵ではない。なぜなら、がむしゃらレスラーズが多くはまっているヲタク的世界にもスミスはしれっと興味を持って触手を伸ばしているからだ。
しかし世の中には人の好奇心を満たしてやまないものがたくさんある。いくらスミスが並はずれた好奇心の塊でもすべてを物理的に把握はしきれない。
だったらまだ付け入るすきはあるということなんである。さて今後、誰が一番早く自分の世界観を我々に提示してくれるだろうか?楽しみで仕方ない。
後記
6時間の長丁場だったけど、毎回ここまですごいと次どうする気なんだろう?と心配になって来る。後半名勝負が続いたもののやはりかなりのお客さんが中座してしまい、せっかくの熱戦を多くの人に届けられなかったのは痛恨の極みでもあろう。
個人的にはそれでも「やりすぎくらいがちょうどいい」がむしゃらの姿勢は好きでたまらない部分ではあるんだけど、やっぱ終電や帰りの飛行機や明日の仕事の心配をお客さんに心配させないようにしていってもほしい。相反することをいうようで自分でも正直複雑ではあるのは重々理解はしたうえでいっていることなんだけど、諸般の事情で席を立たざるを得なかったお客さんの無念な気持ちもわかるだけに、興業のバランスってホントに大切なんだなと思った。
最後に本大会を陰で支えた後援会のみなさん、本当にお疲れ様でした。みなさんのご苦労に少しでも報いたいと思ってこれ書いていたら4日も消耗していました。
というのはいいわけでしかありませんが(書いてる途中で新日いっちゃったしね^^;)、本当に心から敬意を表します。
よってMVPはがむしゃら後援会に決定!選手はみな頑張ったから誰かひとりをあげるという気には到底なれないし、やっぱここにつきるかな、と思います。以上、長々とお付き合いありがとうございました。
コメント
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観戦記いつもありがとうございます!
長時間に渡るイベントの最後までお付き合い頂き感謝しています。
久しぶりの試合、コンディションはベストでしたが、身体作りが間に合いませんでした。。
久しぶりのブレーンバスターは効きますね(笑)ふらふらでした!
自分の場合試合自体少なくはなりま
すが、その代わり濃い物を残したいと思います!
これからも宜しくお願い致します!
因みに。。6人タッグは苦手です(笑)
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こちらこそ素晴らしい試合をありがとうございました^^
なかなかコンディション作りも難しいですよね^^
でもそれを感じさせないあたりはやはりもと絶対王者
ですよ!
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あ!すいません!
名前入れるの忘れてました!
最初のコメントは自分です。申し訳ないです!
慣れてないもので。。
尾原 毅
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よくPTさんがコメントくださるもので勘違い
してました^^すいません^^