[プロレス観戦記復刻版] FNW旗揚げ一周年大会ノンプロレスリングFNW第5回大会「原点回帰」(11.9・11 日福岡市ももち体育館)

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FNW旗揚げ一周年大会ノンプロレスリングFNW第5回大会「原点回帰」観戦記(11.9・11 日 福岡市ももち体育館)

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イントロダクション

FNWとは福岡市を中心に活動するアマチュアの社会人プロレス団体。2010年7月に旗揚げ。「アマチュアである以上、入場料はいただきません」といううたい文句がある。リングが使えないので柔道場で試合をしている。

FNWとはフクオカ・ノンプロフェッショナル・レスリングの略でノンプロ=プロではない、という意味。社会人が、趣味の範囲で「本気」でプロレスに取り組んでいるという。定期的に練習会と大会を行っていて、mixiでもよく練習会の告知を目にする。

場所が藤崎というかなり福岡市でも辺鄙なところにあって遠いこともあって今までなかなか足を運ぶ気になれなかった。事前に見た大会DVDを見てもなにがしたいのかはっきり見えないというか・・・・まあこのゆるゆる感はプロレスファン的にいえば全然アリなんだけど^^正直無理してまで見たいかというと・・・・

要するに同好レベルのプロレス発表会という体で見に行けばいいなと思って、この日別件で午前から博多入りしてたのでそのまま居残って夕方天神から藤崎へ。

天神までは100円バスというのがあって安くこられるんだけどその天神から地下鉄で片道250円。結構な額である。やっぱこれに加えて新幹線代もかかるんで別件で用がないと無理かなと。

オープニング

なんせ、はじめてくるところだしエレベーターでまっすぐあがって連絡用通路をわたって体育館の地下にある柔道場が会場。当然土禁なんで靴は脱ぐ。幸い公共施設なんで、冷房がきいてたのは助かった。

9月とはいえまだまだ暑いし。で柔道場の真ん中をテープで仕切って、端に脚立とイスがおいてあり、どうもこれがコーナーらしい^^まあ、関東のプロ団体はリングなしでやるのが常でもあるんでどっちかというと見慣れた光景でもある。本部席には燦然と光り輝く5億円?の段ボールベルトが鎮座ましましている。そう、この日は初代FNW王者を決める大会でもあったのだ。

正式にはFNW認定福岡無差別級王者というらしいが名称は本当どうでもいい^^後で前回大会DVDを見ていきさつはわかったが対戦カード見る限りではなんで選抜されたのかさっぱりわからないメンツでベルト争いっていわれてもなあ~???

まあ、当然のように事前にそんな説明は一切ない。さすがだ!ここまでは期待通りだ!その上G1なんかと違ってトーナメントが大会の主軸に全くなってないというマッチメークもある意味期待通り^^

ましてやゴングの代わりはベルだし(緊張感がまるでない)リングアナはカミカミ。もう始まる前からグダグダ感たっぷり。今や関東では草プロや学プロでも相当なバックボーンがないとリングにあがれないというこのご時世に、日プロ出身者が見たらあきらかに激怒しそうな空間が平成のこの時代に確かに存在するのだ。この駄々すべり感が。。。。まあ、いいけどね。「それ」が今回の目当てなんだし。万が一新日本なんかと同じことされたってこっちが困る。

第一試合:王座トーナメント

●南郷力丸 対 ○ストロング杉山
(11分37秒 ラリアット)

後で前回大会をみて思ったんだが、前回別キャラででていた南郷は正直自分のキャラを確立できてない感じがした。あげくカミカミリングアナに苦笑しながら入ってくるという仮にも王座を争うという場面には全くふさわしくない緊張感0!

まあ、南郷が体調不良で動き自体もそんなによくなかったという裏事情はさっぴいても、これからベルトとりにいくぞ!という熱意を示せなかった時点で南郷は負けていたと思う。ココをノンプロだからという逃げ道にはしてほしくないんでカチッとやる気はあるんだけどできないんだ、っていうのがお客にわかればそれでよかったのに、それすら伝わらないとなると一体なんのために出てきたの?って感じになる。

まあ結果的には期待を裏切らないゆるゆる感で杉山が勝つんだけどちょっとその辺は気になったかな?小道具を使っての攻撃もただ音だすだけにしか使いきれてなかった・・

やる気がありすぎてから回っちゃうB級映画テイストになるとなおいいんだけど。沸点低めに設定しておいてよかったなあ。

第2試合:トーナメント2回戦

○ヴァイパー岡本 対 ●The CARGO(ザ・カーゴ)
(8分27秒 キック→抑え込み)

岡本はヒールらしいんだけど悪役感0。パワーファイター系といった方がいい。ものすごーくスケールダウンした山本広吉(天山になる前の)という印象。入場時はマスクかぶってリングインするとマスク脱ぐ。こういうところだけはしっかりしている。

一方のカーゴはマスクマン。今時のキックと関節技を駆使するスピード系の選手。要はテクニックを力で封じる試合ができるといいわけでそこはクリアできていたと思う。やっと選手権トーナメントなんだなっていう感じになってきた。中盤まではパワーで押す岡本が力任せでカーゴの攻撃をクリアしていく場面があってそこそこ試合になっていたが、体格差があまりないせいか終盤カーゴに畳掛けられるととたんにもろくなってしまい、最後はあろうことかフォール負け。

この場合の正解はキックや関節を力でねじ伏せられたカーゴが一発逆転で力を封じて勝利というところだろうが、変に実力差を感じなかった分、お互いに損したっていう・・・・

これはマッチメークミスかな?それともこれでよかったんだろうか????

第3試合:○HIRAMASA(ヒラマサ)試練の三番勝負。

HIRAMASA 対 ●伊集院隼人(伝統派空手)
(8分27秒 蹴りをかわして→スクールボーイ)

前大会でデビューしたHIRAMASAはいきなり試練の勝負に挑む。で、その相手が空手の黒帯である伊集院・・・って誰???そもそも伝統派空手って???と思ってウィキペディアで見てみたら・・・・

狭義では寸止め空手の事をさす。フルコンタクト空手との対比としてこの意で使われることが多い。しかしながら、現実には伝統派空手は日本空手協会など、当て止めの流派が多数派を占める。また、防具付き空手団体の中にも伝統派に分類される会派もある(錬武会、錬心舘、清心会など)。広義では形・型の伝承を通じて、その習得と研究・応用を進める流派を指す。一般に、全日本空手道連盟(全空連)に加盟している流派・団体は伝統派空手と呼ばれることが多い。(全空連加盟団体とそれ以外の区別を明確にするために、全空連に加盟している流派・団体を指して伝統派とする場合もある。)

伝統派空手の特徴としては以下の事が挙げられる。礼節や哲学を重視する。フルコンタクト空手に比べ、「形」「型」の稽古が多い。鍛錬方法等は、古来から伝わっている方式を多く用いる。(巻き藁、鉄下駄、三戦瓶等)但し、これらの道具を必ず使うわけではなく、道場や個人で鍛錬方法を工夫しているところもある。競技会も行われるが、元来護身の手段として技術体系が確立しており、各流派の流儀においても競技会が中心ではない。段級位制を採用するが、型と基本動作ならびに組手に対する「流儀の習熟度」により昇段・昇級する。昇級・昇段に要する期間は、流派や所属する団体により異なる。一般的に、いわゆる町道場での昇段には長期間を要する。

ということで流派の名前じゃなかったのね^^しかも本当にあったし!!!しかし何流かわかんなかったらとりあえず伝統派空手っていえるわけで。

まあ、いいや。

でもさすが型自体はしっかり練習してるなって感じはした。でもこれはプロレスなんで
当然空手の試合ではない。最初こそ蹴りのバリエーションでHIRAMASAを攻め立てる伊集院だったがはっきりいっちゃうとそれしか武器がないわけでしかも一撃必殺ではない。

ということはある程度受けきって空手家がせめ疲れたらレスラーが有利なのは明白で本当に蹴りのスピードが鈍ってきたところを見事にHIRAMASAがよけて、スクールボーイでピンという、終わってみれば試練でもなんでもないとう、ある意味お客に試練が与えられた一戦であった。

第4試合:FNWライトマーシャルアーツルール

○ラビット・チャン 対 ●小野宏文(6分36秒 ロストポイント9対0)

これがFNW名物噂の「選手に優しくお客に優しくない」複雑ルールの格闘技戦。お互い重そうなグローブを着用し、レフェリーや審判の「さじかげん」でロストポイント
(各持ち点15点で0点になった方が負け)がはいっていくというこれがある意味試練と呼ぶにふさわしいカード。さきほど出てきた伊集院がポイント係でコーナーにたち、南郷がレフェリング。

小野こと「先生」は見た目ハイキング○ォーキングの髪の長い方そっくりの怪しさ200%の格闘家。でも護身術を教えていて、本当になんかの有段者らしい。一方のラビットはマスクマン。ところがいわゆるカシンタイプのマスクなんで、試合中になんかしょっちゅうマスクがずれてしまい、そのたびにブレイクがはいる。

社会人の場合、プロレスしてるってことを会社にしられたくない場合、覆面を被ることもあるんだが、それならもう少し機能性の高いマスクにしないと、緊張感もなんもあったもんじゃない^^

しかし、試合はあろうことかラビットが押した。。。というか先生が勝手に自滅したっていうか・・・ようするに「安全第一」なんで本気で極めちゃうと「安全」な試合として成立しないんで、そこを考慮した上で、勝つっていうのはある意味難しかったかもしれない。

まあ、しかし緊張感がないわりにはこのルールをわかってたラビットはそこそこ動ける選手だったんで思ったよりは面白かったかな?でも本来、トーナメントがメインの大会なのに、それ以外の試合が目立つって・・・これが「原点回帰」って意味なのか?

第5試合:セミファイナル

○麒麟 対 ●KAGEMARU
(8分58秒 ペディグリー)

二人ともマスクマン。麒麟はまあまあできる選手。カゲマルもそこそこやれる選手。試合自体は悪くなかったが、なぜこれがセミでしかもトーナメントでないのか?きっと大人の事情があったんだろう^^その辺は察知しよう^^

手があうのか、蹴りや空中戦などで見せ場を多く作って、麒麟のイスを使ったラフにも4の字や、飛びつき式の技を決めていくカゲマルだったがやはり畳で裸足の試合っていうのはちょっと勝手が違ったようで少しやりづらさそうにしていた感じがした。

それは麒麟も同じで普段こういう鬣系のマスクは被ってないんだろう。自分のマスクの毛が舞うのをやたら気にしていた。最後のペディグリーもフックが甘くてちょっと流れちゃったし、フィニッシュとしては説得力かいたかな?

第6試合:メイン:トーナメント決勝

○ストロング杉山 対 ●The CARGO
(10分22秒 ラリアット 杉山が初代王者)

まあ当日のコンディションと常時参戦可能な選手ということで勝ち上がった二人ということになるのか?まあまあ見ごたえはあったが一日2試合というのは未体験ゾーンだったか疲労の色はアリアリ。

それでも、そこそこいい動きができたのは先にひと試合終えていたからだろう。でもやっぱ運動量が多い分ロスが多かったカーゴに比べると杉山は第一試合だったしそれほど苦戦していたわけでもないんで、まあ順当に勝つべくしてかったというところか・・・

で初代王者も決まってめでたしめでたしってところ・・・で終わりなのかと思っていたらなんとさにあらず^^マイク持った杉山が岡本を呼び込んだ。そして岡本からはまさかの退団宣言。なんでも転勤がきまったらしくそれをそのままいうって・・・

まあ、いいんだけど^^でも杉山自身は岡本が第一挑戦者という風に考えていたらしくしきりに残念がっていた。で、第0代王者として岡本にとったばかりのベルトをまかせる杉山。ここまではなかなかな流れだったが・・・・

ということで次の挑戦者がいないもんで南郷が「じゃ次の相手を「ロイヤルランブル」できめましょう・・・っていいだした。普通ならボーナストラックになるはずなんだが、あまり盛り上がらない^^

そもそもロイヤルランブルは1対1で始まって30秒ごとに対戦者が増えていくルールなんだが、すでに「リング上」にはHIRAMASAをはじめ4人でてていきなり4WAYから試合がスタートしてしまった。

ボーナストラック:次期挑戦者決定

ロイヤルランブル?

で、4WAYからスタートして選手を呼び込むんだけど、ここで出てない選手とか意外性のある選手がでてくるのがこのロイヤルランブルの醍醐味なんだが・・・・

なんか前でてきた選手ばかりで全然新鮮味がない。でてなかったのはスギダー仮面ともう一人だけ。おまけにマットがないのにオーバー・ザ・トップロープルールなもんだから選手は仕切り線の外に出ると負けというある意味寄り切りで負けるというプロレスじゃない展開まででてきてもうグデグデ・・・・

結局生き残ったのは麒麟ということで時期メインは麒麟対杉山となったわけだが・・・う・・・・最後のってやる意味あったのか???

もうトーナメントすらどうでもよくなってきた感があった。いっそベルト天井からつりさげて取ったもんがチャンピオンにしてもよかったんじゃ??

まあそういう余裕もないか。でも期待にたがわぬグダグダっぷりは味わえたんでよしとしておこう。でも一ついっておくと、やっぱお金とらないってことを逃げにしちゃいけない。

ストリートで演奏してるミュージシャンだってそうだけど、表現を人様に見せるにあたっては表現者がアマを逃げ道にしちゃだめ。結果がグダグダになるのを込みでお客は楽しんでいるし、そこは私もわかって楽しんだけど、最低限その部分だけはわかって欲しい。

まあ、こういうんでお金とってるプロ団体もあるから一概にどうこうは言えないんだが・・・・最後はアンケートに応えて前回大会のDVDをもらって会場をあとにした。

外に出てみるとこれが雨!!しかも雷までなってるしでしばし玄関先で雨宿りしてたらなんか出待ちみたいになってしまって^^そうじゃないんだけどなあ・・・ってな感じで散会となった。

後記

初FNW・・・個人的には沸点の低いところにポイントおいて見に来て期待にたがわなかったという意味では悪くはなかった。悪くはなかったが・・・・

やっぱそこに打ち込んでるだけの理由というかモチベーションが伝わってこない・・・・・「見てるだけじゃおさまらないから団体おこして試合して人にそれを見てもらいたいんだ!」というプレイヤーとしての情熱・・・・

それを表現しきれてないとい点ではまだまだ課題は山積みだと思う。このままでもいいことはいいんだけど・・・表現するならなにかしらの思いがないと・・・それをお客に伝える努力をしないと・・・・

それをしたらFNWじゃなくなっちゃうのかな?でも、人を振り向かせるのもまた闘いであり、その闘いを表現するのがプロレスならば、アマとはいえどそこは避けては通れないからね・・・・それだけはいっておきたいと思う。

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松江だんだんプロレス主催試合「BATTLE DIMENSION 5」Inスサノオカフェ (2016年3月6日(日)会場/スサノオカフェ特設リング) イントロダクション 松江だんだんプロレスは総合格闘技団体「YAMATO」を母体として派生した






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