[プロレス観戦記復刻版] 全日本プロレス2004年エキサイト.シリーズ第4戦

イントロダクション

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[プロレス想い出回想録] 世界的ルードになったOKUMURA選手と邂逅した3日間

その1  その2

職場の人手不足で月曜からほぼ寝ずに仕事して終わらせて海峡メッセへ。 いつもギリギリで会場入りするので色々様子を見ていると、この地区の営業担当だった奥村選手がTシャツ一枚であちこちの人に頭下げて回っている姿が。

1月にも来関して営業していた模様。会えなかったけど、地道な努力が入りには...今ひとつ結びつかずの様子。

オープニング

去年よりやや少な目か。昨今の各団体の入りに比較すれば健闘の部類といっていいかも。

第1試合の前におなじみRO&Dのマイクタイム。実際ここでお客を暖めていなければ淡々と進むいつもの地方大会になっていたかもしれない。

闘龍門JAPANの入りはあくまで特別でしかない。そう言う意味ではTAKAのマイクは地方大会には必要なものともいえるか。お客とのやりとりをしっかりメインのマイクで使っていったり、一日の興業の全体像を見渡しているのはWWFの風を感じる部分。

第一試合:20分一本勝負

○渕正信(15分6秒 キーロック)●石狩太一

客いじりも終わり程良く暖まった後にはいつもの全日本の第一試合。ここでさましてしまわないないのはさすがに淵の千両役者たる所以。地味な関節の攻防、手四つの攻防にも力がこもる。しかし石狩が淵の動きに合わせすぎ。ポイントを左腕肘に絞った淵がキーロックの攻防を制して勝利。Jカップ前にはきつい餞別となりました。

第二試合:30分一本勝負

アブドーラ・ザ・ブッチャー&○えべドーラ・ブーチャン(12分36秒 開運トルネード→片エビ固め)平井伸和&●くいしんぼう仮面

パンフにはただ「仮面」としか表示されていない。誰だかわからない!(笑)父(ミツ・ヒライさん)のガウンを着た平井とブッチャーが対峙した瞬間は一瞬日プロの在りし日の光景がよみがえったかがごとく。

この試合は大阪勢のいつもの楽しい展開が試合を引っ張っていくのかとおもいきや、途中からブッチャー色が強くなり始めて、あろうことかくいしんぼうとブッチャーが場外戦を延々と展開。

えべっさんはブッチャームーブよりもえべ藤さんムーブがどうしても先に出てくるし、こうなると楽しいキャラが足かせに見えてくる。

二人とも「いつものキャラ」でやればお手の物のスタイルなんでしょうけど...。しかしながら最後は逆関空トルネードでえべっさんがくいしんぼうからフォール勝ち。

大阪プロが来ていた頃のお客さんもいたようで見方の分かった人達が多く、そう言う意味では思いの外盛り上がった試合。

第三試合:30分一本勝負

グラン浜田&●保坂秀樹(8分51秒 市内攻撃からの反則勝ち)○MAZADA&NOSAWA

個人的には楽しみにしていた東京愚連隊。保坂相手にさりげなく嫌みな炎武連夢ムーブを使ったり、基本的には竹村が邪外道とやっているムーブとさほど変わりなし。
まあこっちが原点と言えば原点ですが...
しかしこの試合の最大の功労者は京平さん。
京平さんの厳格なレフェリングと、ルードサイドに対して妥協を許さない姿勢が、東京愚連隊のいらつきや怒りを十二分に引き出し、彼らのキャラを見たことのない会場の観客から最後にはブーイングまで引き出すまでに。最後は反則負けになってしまい荒れ狂う愚連隊。しかし最後は散らかした自分たちの凶器群をきれいに片づけてかえる妙な几帳面さもも見せてややおかしかな愚連隊...

第四試合:30分一本勝負

ザ・グラジエーター&○ブキャナン(14分19秒 シザースキック→片エビ固め)本間朋晃&●宮本和志

この顔合わせならいっそハードコアでやって欲しかったかなと。ハードヒッティングを期待した観客からはやや不満も。個人的にはブキャナンのムーブの一つ一つには満足がいきました。フィニッシュムーブが出れば終わりという試合のもっていきかた、試合運びには見るべき所大。ターメリックがやや伸び悩んでいるのが気がかり。
昨年のはつらつさが影を潜めてしまった...

第五試合:45分一本勝負

小島聡&○カズ・ハヤシ&Hi69(15分50秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)川田利明&荒谷望誉&●土方隆司

次期3観戦をにらんでか、小島と川田がやたらバチバチやりあう。観客の中から「この顔合わせなら安心してみられるな」という声も。ただそれがこの顔合わせしか無いというのが今の全日の問題点。新日本のような若さもなく、安心できる顔合わせもすくなく、顔見せのタッグマッチでセミやメインのお茶を濁すのはいかがなものか。
一緒に見ていたメディコさん曰く「オープン戦状態」というのは言い得て妙かと。

試合そのものは小島の知名度と川田が思ったよりは小島の挑発につきあってくれた お陰で盛り上がりはしました。あと思ったよりは Hi69が頑張ったかなと。

第六試合:60分一本勝負

TAKAみちのく&太陽ケア&ジャマール&○ディーロ・ブラウン(20分56秒 スカイハイボム→エビ固め)武藤敬司&嵐&奥村茂雄&●河野真幸

試合の途中からTAKAみちのくのバンプショーに。ここが見所の全て。ただ顔見せプロレスの域は最後まで出ず。地元営業担当の奥村には絶大な声援が飛び、本人も懸命のファイトをしながらやはり流れの中で仕事に徹して存在が埋没してしまうのは損な性分?

反対コーナーではディーロがそんな感じで最後は強引にスパインバスターで河野を切って取り乱戦に終止符を打ったものの、見せ場のフロッグスブラッシュも飛距離をミスっていたし、本調子でないケアのサポートに回った感じで期待した見せ場無し。

ケアは8人中一人で大汗かいていてまだ本調子でない模様。RO&Dの中では一番動きが悪い。その上ヒール修行中と言った感じの不慣れなムーブがかえってぎこちなくなってしまっているのもマイナス。

後記

正直、RO&DがいなかったらというかTAKAがいなかったらかなり寒い興業になっていただろう事は容易に想像つきます。

自分の所(K-DOJO)のタレントではうまく展開できない自身のプロレス頭、それはこの日の盛り上がりをみれば間違っていないのは確か。しかし悲しいかな全ては任せてはもらえぬしょせんは外様の悲しさか。満足感はあったもののそこかしこにもどかしさが残る大会でした。先行き不安だなあ...

各選手努力は感じられるだけになんとかいい方向に行って欲しいとはおもうのですが...






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