[プロレス用語辞典] (ナ行) No.(número・ヌメロ)
numero sign
今回のプロレス用語辞典は、No.(número・ヌメロ)です。正確には「No.」と書いて英語圏では「numero sign 」と呼びます。
「No.」は、番号を意味する語の省略形 「no.」 の最初の文字を大文字とし記号化されたものです。
元々ラテン語
「No.」は、元々ラテン語で「数えると」という意味の numero(numerus の単数奪格)の最初と最後の文字を取って no. となったものだそうです。
ロマンス語圏では、各国語で相当する語(スペイン語: número、ポルトガル語: número、フランス語: numéro、イタリア語: numero など)の略とも解釈され、英語でも number の省略形は no. です。
単語を省略形にする時には
スペイン語では記号というより、単に número(番号)という単語の省略形です。
スペイン語で単語を省略形にする時には、末尾の何文字かを下線付きの上付き小文字で表記する(voladitas )そうです。
否定詞の no と紛らわしい
したがって número を省略形にすると単数ならば no、複数ならば nos となるわけです。
なお、スペイン語では否定詞の no と紛らわしいため、No. という表記はしません。
あえて「ヌメロ」と
さて、この記事で、「No.」をあえて「ヌメロ」と呼んでいるかというと、当然スペイン語圏の国・メキシコに縁のある2人のプロレスラーが登場するからです。
一人は、ドラゴンゲートのEita選手です。チョップを主武器とし、第一回キング・オブ・チョップでは先輩レスラーを抑え優勝し、特典としてメキシコ修行を直訴しました。
メキシコ修行のテスト
この際Eita選手は、CIMA選手からメキシコの公用語であるスペイン語が喋れないことを指摘されて、メキシコ帯同のためのテストを受けることになったのです。
試験科目は、スペイン語で1(ウノ)〜100(シエン)を言えるようになることで、なんとか詰まりながらも合格し、メキシコ行きの切符を手にしました。
デスペラード選手も
そのEita選手の必殺技のひとつがNumero Uno(ヌメロ・ウノ)と呼ばれる変形腕固めです。
そしてもう一人は新日本プロレスのエル・デスペラード選手です。デスペラード選手の必殺技には「ヌメロ・ドス」(Numero Dos)があります。
共にメキシコにルーツをもり、互いに交流があるとされる2人に、Numero の名を冠した必殺技があるというのは、非常に興味深いですね。
後輩に譲った?
一節では、エル・デスペラード選手の方がキャリア的にEita選手より先輩にあたるといわれています。
その「先輩」があえて後輩に「Numero Uno」=№1を「譲った」のだとしたら・・・
NOAH繋がり
Eita選手の試験のエピソードとあわせて想像すると、いろいろ面白い絵が浮かんできます。
現在は「PERROS DEL MAL DE JAPON」の一員としてNOAHマットにもあがっているEita選手ですが、デスペラード選手もかつて鈴木軍としてNOAHマットにあがっていた歴史があります。
邂逅する日は?
果たして2人がリングの上で邂逅する日はくるのでしょうか?
そしてその場所は果たしてどの団体になるのでしょうか?