[プロレス映画鑑賞記] いかレスラー(2004年日本:上映時間91分)

せかぷろ

あらすじ

2006年11月2日観賞。

IMGP王座決定戦、クラッシュ火山対田口浩二の試合に突如乱入した、巨大ないかの姿をした”いかレスラー“。チャンピオンに輝いた田口からベルトを奪い、必殺技”ノーザンライト・スープレックス“でスリーカウントをも取った彼の正体は、数年前、不治の病に倒れ、消息不明になっていた超日本プロレスの元レスラー・岩田貫一だった。

謎の男・千山の下、パキスタンの山岳地帯・フンザで修行を積み、煩悩を捨て、いかに変身することで病気を克服した岩田。プロレス界への復帰を願う彼は、かくして田口とのリターン・マッチ戦の約束を取りつけるも、元恋人で、今は田口のフィアンセである美弥子との愛を再燃させたことで煩悩が生じ、人間の姿に戻ってしまう。再び厳しい修行を積み、いかの姿に戻ってリングに上がった岩田――しかし、その前に現れたのは、寝返った千山によってたこに姿を変えた田口だった。

いか対たこの前代未聞のプロレス・バトル、いかレスラーはからくも勝利を収める。ところが、そんな彼に今度は”しゃこボクサー“が挑戦状を叩きつけてきた!(あらすじは映画comより)

プロレス愛にあふれた

9.1に地上波放送されたのをやっと見た。深夜とはいえ、これを地上波でやる度胸に敬服したい。「えびボクサー」放送といい、九州のテレビ局は肝が据わっている。

バカ映画の巨匠川崎実監督のはじめての劇場用長編。ここでは、プロレス。そして特撮愛が全面に出ている。

西村とダブる

プロレス的には、実際に癌を発症してしまった西村修の再起の姿と重なるストーリーになっている。

病気を乗り越えイカレスラーになるのは、上手いところをついている。そして特撮的には、日本伝統のキグルミ怪人。

そしてウルトラマンジャックのスーツアクターきくち英一さんが伝説のレスラー役として登場している。

なんでイカがレスラー

なんでイカがレスラーなんだよ!というのがあまりにもバカバカしいし、敵もたこレスラーやしゃこボクサーが登場するといった有様。

どう考えてもまじめに見えないものを大々的にくそまじめに作りきるという所が素晴らしい。河崎監督は下関の出身だそうだが、なかなかこっちで見ることが叶わないもので、今回の放送は本当に嬉しかった。

AKIRAが監修

体調も放送時よりは良くなったので、見るタイミングとしてもばっちりだった。

「お父さんのバックドロップ」でもそうだが、本作で田口浩二役を務めた、AKIRAが監修したプロレスの動きは、本当に素晴らしい。

同じレスラーが監修しても、演技やカメラらを考慮した動きをしないとなかなかそれっぽく見えないのだが、これはもう彼の隠れた才能の一つだろう。

着ぐるみ同士のプロレス

プロレス映画を撮るなら彼はもはやはずせないのではないか。そう思えるほど着ぐるみどうしがきちんとしたプロレスをしていたのには感服した。

諸々細かいところで結構感動できるというのがただのB級とは訳が違う。機会があれば河崎監督の他の作品も見たいものである。






follow us in feedly

タイトルとURLをコピーしました