[プロレスコラム] プロレス想い出回想録 我が青春の投稿常連会プレッシャー③ 過去のトラウマを乗り越えて…

[プロレスコラム]プロレス想い出回想録
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自分でない誰かに

プロレス想い出回想録 我が青春の投稿常連会プレッシャー②真の投稿常連への道 はこちらから

そもそも、私が人間嫌いになったのは、主に学校に馴染めなかったから、というのがある。主にいじめである。

それが積もり積もって、自分に自信が持てなかったり、人に合わせたり、あるいは自分でない誰かになろうとしていた。

だから、学生時代からの友人は本当に少なくて、未だに年賀状を寄越すのは、2人くらいになってしまっていた。

人生を大きく変える転機

昭和の時代に学校以外の逃げ場はどこにもなかった。不登校などという避け方など、誰も考えようともしなかった。

そんな友人のできない私が、社会に出てプロレスと繋がる事、そしてプロレスについての想いを綴るだけで、あっという間に全国にたくさんの友人ができたのだ。

まさに、私にとってプレッシャー入会は、人生を大きく変える転機になったのだ。そして、この縁は今でも現在進行形で継続中なのだ。

数多くの人たちへの感謝

もちろんプレッシャー入会までには、かなり二の足を踏んだし、実際入ってから、色んな人間関係に巻き込まれたりして、辟易したのも事実ある。

だけど、それを超えるだけの大きな財産が私には残った。だから、籍だけとはいえ、私が現役のプレッシャー会員でいるのは、ひたすらプロレスと、プレッシャー会員として出会ってくれた数多くの人たちへの感謝があるからだ。

隣の客が・・・

実はプレッシャー入会を躊躇った理由はもう一つある。昭和62年の10月に全日本プロレスを初めて見に行った時のこと。全日本の旗揚げ15周年記念シリーズ。場所は下関市体育館。

実はこの時、隣の客が新日本を持ち上げては、目の前の全日本をくさすというわけの分からない奴だったのだ。席を替わるわけにもいかず、そいつの一方的な主張をきかされるというのが、すごい苦痛で仕方なかった。

天龍革命との遭遇

この旗揚げ15周年記念のジャイアントシリーズには、あのザ・ロード・ウォリアーズが来ていた。下関市体育館での対戦相手は、セミファイナルでジョン・テンタと高木功が対戦相手。短時間であっという間に終わってしまった。

ウォリアーズのを見終わったウザい新日本ファンは、メインを見ずに席をたって、帰ったのでやっとほっとして観ることが出来た。メインのカードは、ジャンボ鶴田&ザ・グレート・カブキ&ハル薗田 対 天龍源一郎&阿修羅・原&サムソン冬木という6人タッグ。

天龍革命は、地方でも手を抜かないっていうのがテーマだった。実際に見たら、これが本当にすごい試合だったのだ。冬木さんが鶴田さん、カブキさんの厳しい攻めを受け続けて、受け続けて、手に汗握る試合になった。

南アフリカ航空機事故

そして、それまで単なる中堅のイメージしかなかったハル薗田選手が、この試合ではすごく活躍。このメインを見逃して帰ったやつは馬鹿だと思った。

もうそれが嬉しくて嬉しくてしょうがなくて、帰りがけ天気も悪かったけど、すんごい上機嫌で帰った覚えがある。

ちなみに、1987年9月に結婚したばかりのハル薗田選手は、2ヵ月後の同年11月28日、新婚旅行を兼ねた南アフリカ遠征の途上で、南アフリカ航空295便墜落事故に遭遇。夫婦で事故の犠牲となってしまった。

長い時間がかかった

よって、私が見たこのメインは初めて天龍革命を見たのと同時に、はじめてハル薗田選手を生で、しかもメインでみた最後の試合になってしまった。

とはいえ、この観戦がきっかけになって、私はプロレスファンと絡むことをかなり長い間ためらってしまった。雑誌でたたかれた体験もまだ生々しく記憶に刻まれていた事も大きかった。

やっぱり続けてよかった

でも、この時の試合を焼き付けられたからこそ、今でもやっぱり私ははプロレスファンでよかったなと思うし、それで、救われたところもたくさんあったから、やっぱりプロレスって素晴らしいなぁと今は思っている。

あの時プロレス見るのやめてたら、多分こういう気持ちにはなれなかったと思うし、やっぱり続けるって大事なことでもある。

なるべく後悔を少なく

だからもし会場やプロレスでちょっと嫌なことがあった、だから見るのやめようかなって思ってても、もうちょっとプロレス見てみようかなと思えたなら、明日もしかすると素敵なことがあるかもしれない。それは我が身をもって体験したことでもある。

自分のことも、明日どうなるか分かりはしない。だからこそなるべく後悔を少なくして、日々一生懸命今を生きていきたいと思っている。

プロレス想い出回想録
プロレス“ザ・モンスター”ハラダが自らの体験を赤裸々に綴った回想録記事です。長い期間プロレスを見てきた彼が抱えてきた出会いと別れ、予想外の悲しみ、そして「楽になりたい」という想いとは?彼が「書く」ことで得た救いとは何だったのか?感動必至の一...






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