プロレス想い出回想録 ブルースブロディ氏との奇妙な縁⑧ 下関散策と相撲博物館
まだ書いてない記憶
プロレス想い出回想録 ブルースブロディ氏との奇妙な縁⑦K団長と盛り上がった博多の夜はこちらから
ブルースブロディ氏との想い出はたくさんありすぎたのだが、まだ書いてない記憶を思い出したので、ここに記しておきたい。
多分、宇部市から川棚に行く道すがらだと思ったが、関東からの客人を迎えるにあたり、私が勝手に連れて行く場所がある。
それは、初代タイガーマスク・佐山聡さんの出身中学校と、その近所にある神社の境内にある「相撲博物館」である。
記念撮影をしていた
佐山さんの出身中学は、坂の上にあり校舎から校門はみえないはずなんで、それをいいことにして記念撮影をしていた。
これを思いついたのは、私がG1クライマックスを観に上京した際、空いた時間で両国を散策した際、天龍選手が力士時代に通っていたはずの、両国中学を見つけた事に由来する。
チケットの手配で世話に
この際も、ブルースブロディ氏にはチケットの手配で世話になっていたし、一晩泊めていただいた。
同じ年に開催された新日本対UWFインターも、彼のコネを使ってチケットを入手できたのも懐かしい想い出である。
相撲博物館
さて、話を下関に戻そう。佐山さんの出身中学の近くには神社があり、そこには元・大関の魁傑関が寄贈した記念品を展示した相撲博物館があった。
魁傑関は、小3まで生まれ故郷の岩国市で育ち、以降大学進学にいたるまで下関で過ごしている。
その縁でこの神社の境内には土俵もあり、昔は奉納相撲も行われていたようだ。そんな縁から相撲博物館ができたのだろう。
貴重なものも展示
とはいえ、博物館というにはあまりに狭く、入館料もお気持ちだけという感じになっている。
中には、魁傑関の弟子筋にあたる第62代横綱・大乃国の化粧回しなど貴重なものも展示されている。
優勝を決めた映像
ただ、やはりダントツで面白かったのが、魁傑関が優勝を決めた2回の場所を、ダイジェストでまとめた映像だった。
これがとてつもなく面白いのだ。突き押しだけでない、大相撲の多様せいや芸術性に咥えて、レジェンドクラスの北の湖、高見山、先々代貴乃花…
こうした各々実力がある力士たちに、魁傑関が挑んでいく(ようにみえた)姿は爽快だった。
食い入るように
特に前頭4枚目で14勝1敗で2度目の優勝しており、史上初となる大関の平幕優勝は感動的ですらあった。我々は食い入るようにみていたものだった。
決して好角家とは言い難い人間ですら魅了する昭和の大相撲。また見に行きたいなとは思いつつも、2021年現在のコロナ禍で、狭い相撲博物館は閉鎖されていると聞く。
いつか元に戻る日がきたら、あの日の想い出を噛み締めながら、かつての名勝負を再び目に焼き付けに行ってみたい。