プロレス的音楽徒然草 PEPSI MAN
せかぷろのエース
今回は90年代末に北九州でひっそりと旗揚げされた謎の団体「世界のプロレス」におけるエース選手だった「コーラ・パワーズ」のひとりペプシ・ボーイのテーマ曲だった「PEPSI MAN」のご紹介です。
おおもとのペプシマンとは1996年に日本のCMに登場した、コンピューターグラフィックによるキャラクターです。
アメリカでは
コンピュータグラフィックスの制作はアメリカのインダストリアル・ライト&マジックが担当していましたが、アメリカでは使用されていなかったため、ほとんど知名度がありませんでした。
公式設定ではNASAが研究していた謎の宇宙金属が意思を持って活動をはじめ、近くにいた研究員が飲んでいたペプシコーラと融合してペプシマンが誕生したとされています。
ドジでマヌケ
ペプシマンは正義のヒーローですが、かっこよさが15秒以上続かないため、ドジでマヌケな面があり、親しみやすいキャラクターとしてCMで表現されました。
このCMが人気を集め、シリーズ化されたのです。
JAMES&GANG
そのときにバックで流れていたのが、JAMES&GANGが演奏する「PEPSI MAN」でした。
JAMES&GANGは1966年オハイオ州クリーブランドで結成された、アメリカのハードロックバンドですが、結成当初からメンバーの入れ替わりが激しかったようです。
一貫してなかった
1971年に出した三枚目のアルバム「Thirds」から二曲のヒットが出て、ゴールドディスクとなりました。
しかし、リーダーが脱退したり、一旦解散した後にまた再結成されたりと、バンド活動も音楽性も一貫していなかったようです。
無許可でパクった?
ちなみに現在も時折再結成して演奏などをしているようです。
さて、世界のプロレスに登場したペプシマン・・・いや、ペプシ・ボーイはこのCMキャラクターであるペプシマンを、おそらく無許可でパクったと思われるマスクマンでした。
聖水パフォーマンス
強いてオリジナルのペプシマンとの共通項をあげるとしたら、ドジでまぬけなところでしょうか?
今でもはっきり覚えていますが、1999年の小倉北体育館での旗揚げ戦のメインで、リングの周囲を囲んだファンに対し、ペプシ・ボーイは大仁田厚ばりの聖水シャワーパフォーマンスをしようとしました。
ペプシの勇姿
しかし、口が覆われたマスクの構造と、口に含んだのが水ではなく、コーラだったため、リング上でペプシ・ボーイはむせてしまい、パフォーマンスは失敗に終わりました。
今でもこの曲を聴くと、あのときのペプシ・ボーイの「勇姿」が脳裏に浮かんで、思い出し笑いをおいさえられないのです。