[プロレスアルバムレビュー] 格闘音楽大全プロレスQリターンズJack
選手名が表記されない
1998年にリリースを開始し、12作を世に送り出した「選手名の表記されないプロレステーマ曲CD」が「プロレスQ」シリーズです。
2022年に同時発売になったのは、男子編のJackと、女子編のQueenの2枚。
下手したら全てが
ただ、発売前に二枚同時リリースというのを失念しており、Jackのみ購入(Queenは別途購入)しました。
JackのウリはNOAHの未発売音源だと思われます。
確かに経営母体が二転三転していた時代のNOAHだと下手したら全てがお蔵入り音源になりかねなかったのです。
一定の仕事は
そういう意味では「発掘」という点で、プロレスQとして一定の仕事はしている事になります。
もっともリターンズになってからは、アルバムの内容が新作ばかりではないのが残念でなりません。
W☆ING色が強いかな
ただ、アルバム全部を聴いてみて、個人的なイメージとしてW☆ING色が強いかな、と感じました。
プロレスQのファーストアルバムにも収録されたW☆INGバージョンの「デンジャーゾーン」に、W☆INGの会場を彩った大宝リングアナの熱いコールが被せられているからかもしれないですね。
「これは!」と思ったのは
個人的に「これは!」と思ったのは、「ぶっちぎりの青春」。川口オートレース場のテーマにして、歌うはささきいさお大王。
作曲の平尾昌晃氏とはTVシリーズの「銀河鉄道999」「青い地球」でタッグを組んだこともあり、アニソン界の大王とは切っても切れない縁があるのです。
会場限定発売
しかし、「ぶっちぎりの青春」のCDは会場限定発売になっており、2017年2月22日に全国販売されたリメイク盤の「ぶっちぎりの青春☆NOW」をのぞき、地方では手に入れようがない音源だったのです。
従って私が知る限り、大王のベストアルバムにも収録されておらず、佐々木×平尾の黄金コンビの歌の中ではまさに「幻の一曲」だったのです。
プロレス以外でも
この「ぶっちぎりの青春」は、プロレス以外でも使用されており、プロ野球中日ドラゴンズの川又米利選手の打席テーマとして使用されていました。
2014年までは、中日のチャンステーマのひとつとしても使用されているのです。
日本ハムでも
また、北海道日本ハムファイターズの芝草宇宙投手の入場テーマとしても使用されていたのですが、芝草投手が大のオートレースファンであることから、入場テーマとして採用したのだそうです。
芝草投手は本拠地球場が東京ドームの時代から使用していましたが、札幌ドーム移転後も使用し、登板時になると球場で流され、ファイターズファンによる合唱が始まったらしいですね。
リマスターしてくれたら
話は脱線しましたが、ほかにもW☆ING系の音源がいくつか入っていて、どれもが印象に残るのが特徴ともいえましょう。
最後に、「リターンズJack」に再録された楽曲は、前回より音質がよくなっており、おそらくリマスターしたものと思われます。
まあ同じ音源には違いないですが、前のプロレスQシリーズもリマスターしてくれたら、もしかすると買うかもしれないなあ・・・などども思ったりしました。