プロレス的発想の転換のすすめ(136) 静かな肉体改造
運命の潮目が変わる
今回は、私が取り組んでいる「静かなる肉体改造」と、プロレス的な視点から見た心身の変化についてお話しします。
北九州の地へ定期的に通うようになり、私の人生に訪れた最大の変化の一つに、ヨガとの出会いがあります。
これまでカウンセリングを通じて心の面からアプローチし、数々の問題解決に励んできました。しかし、長年の苦しみによって身体に深く刻み込まれた「記憶」というのは、そう簡単に抜け落ちるものではなかったのです。
医師からの練習許可
私は長い間、体調不良により医師から一切の運動を禁止されていました。しかし、2017年3月ごろ、ついに潮目が変わるタイミングが訪れます。
当時通っていた医院の先生から、「軽い運動からであれば始めても良い」という待望の許可がおりたのです。
現在のヨガの師匠とも、時期は多少前後しますが、ほぼ同じようなタイミングで運命的に出会いました。人生の潮目が変わる絶好の時期に、ヨガへの道へと誘っていただいたのです。
天啓を感じた入門
病に倒れる前はスポーツジムに10年ばかり通っており、もともと身体を動かす闘いそのものは嫌いではありませんでした。
ところが、私が寝たきりになるタイミングで通っていたジムが倒産してしまい、そこから運動とは完全に無縁の生活を送ることになってしまいました。
かつてのジムでは専門のトレーナーもおらず、常に自己流でやるしかなかったため、いつか信頼できる先生について指導してもらいたいという希望を持っていました。
そこへ来てのお誘いでしたから、これは天啓だと思い、体験入学を決めたわけです。
しかし、最初はやはり運動から離れていたブランクが重く、今なら楽勝でこなせるポーズでさえ、当時は血の滲むような悪戦苦闘を強いられました。
無意識の過剰な力み
そして、想像以上に自分の身体に余分な力が入りすぎていた事実に、ただただ唖然とさせられました。
自分ではリラックスしているつもりでも、無意識のうちに身体を強張らせていたことに気付かされたのです。
身体を強張らせて、長い間自分自身の身を守り、それを習慣化させてきたことは、一朝一夕では解決できない大きな課題として、今も真摯に取り組み続けています。
身体に現れた好変化
ヨガを始めて1年くらい経つと、始めた頃よりも明らかに体調が良くなっているという確かな実感がありました。
具体的には、
①痛みの軽減
②睡眠の質の向上
③脱力効果
という3つの恩恵を実感できています。
いずれも長い間、私をリング外から悩ませ続けてきた強敵だったため、これらが改善されていることは、私にとって無上の喜びでもあります。
もっとも、まだ道半ばという感覚もあるため、今後も自分自身と向き合って、無駄な力を入れずに済むようにしていきたいと考えています。
痛みを制する呼吸法
ヨガの効果について、もう少し詳しくお話ししましょう。
まず痛みの軽減についてですが、私はカウンセリングを受ける前から、慢性的な頭痛や背中の痛みに悩まされていました。
これはストレスや緊張が原因で、筋肉が硬直していることが大きな要因でした。
ヨガでは、呼吸法やポーズを通して、身体の柔軟性や血流を劇的に改善することができます。
特に私は、肩甲骨周りや骨盤周りのストレッチが効果的だと感じました。
これらの部位は日常生活で使われることが少なく、凝り固まりやすいのです。ヨガでこれらの部位をほぐすことで、痛みが和らぎ、身体全体が羽が生えたように軽くなりました。
深い眠りと心の平穏
次に、睡眠の質の向上についてですが、私は重い不眠症にも悩まされていました。
寝つきが悪かったり、途中で目が覚めたり、夢を見すぎたりして、熟睡できない日が多かったのです。
これもストレスや緊張が原因で、心身ともにリラックスできない状態でした。
ヨガでは、呼吸法やポーズだけでなく、瞑想やリラクゼーションも行います。
これらは高ぶった心を落ち着かせる効果があります。特に私は、寝る前にヨガをすることで、睡眠の質が向上したと感じました。ヨガで心身を整えることで、深く安らかに眠ることができるようになりました。
脱力が生む真の強さ
最後に、脱力効果についてですが、私は無意識に身体に力を入れすぎている癖がありました。
これは自分を守るための防衛反応だったのだと思います。しかし、これは逆に身体に大きな負担をかけていたのです。
ヨガでは、呼吸法やポーズを通して、身体の余分な力を抜くことを徹底的に意識します。
特に私は、呼吸と動きを連動させることで、深い脱力効果を感じました。
ヨガで身体の余分な力を抜くことで、心までもが軽くなりました。
以上が、私がヨガで実感した具体的な効果です。
結果として、2024年に一度レッスンをお休みしましたが、2025年11月よりヨガのレッスンに復帰しました。現在は週一のペースではありますが、ヨガを続けています。
受け身が作る未来
人間心理において、恐怖や不安を感じると心は防衛本能で硬直しがちですが、それは時として心身を破壊する脆さにも繋がります。
プロレス界において、「全日本プロレスの王道」の闘いでは、相手の技を真っ向から「受ける」ことが何より重視されました。
極限の衝撃を逃がし、自らを壊さないための柔軟な「受け身」こそが、長くリングに立ち続ける秘訣だったのです。
私もまた、人生というリングで降り注ぐストレスを力で跳ね返すのではなく、ヨガで得たしなやかな「受け」の精神で、より脱力できる豊かな人生を歩んでいきたいと思っています。
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