怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーショガイド研究所所長の体験談ブログ(61) 私が「今すぐ」をキライな10の理由(1)
先日、とあるセミナーに出席してきました。以前から「お金に困っているアピール」するとたいがいこういうセミナーの案内がくる…といえば、何となく内容がわかるかと思います。実はこの手のセミナーって実はすごくよくできていて、PASONAの法則をほぼ忠実に履行しているので、伝えることに関してはすごく勉強になるんですよ。また参加者(カモ)が別なカモを狩る猟師の側に回る心理にも大変興味があるわけです。そもそも疑う側が信者に変わるのは割と簡単で、ほんのちょっとしたタイミングで、オセロゲームのように黒が白になるわけです。
その引き金に使われやすいのがお金なんですよ。私が見る限り、引き金を弾きやすい人の傾向をみていると、お金に漠然とした不安を抱いている方がたくさんいるように思います。例えばあなたが老後に不安がある、年金がもらえるのかわからない、などという形にならない終わりを漠然と思い描いて自分を不安にさせている方だとしましょう。もしあなたが「今の生活でも足りてるけど、更に得をしたい」と考えていて、「更に収入を安定させたい」と願ってうまい話に乗っかろうとしているなら、カモが猟師になりやすいタイプなのかもしれません。
仕事嫌いで楽して収入を得たい私なんかは無条件で飛びつきそうでしょう?しかし私が食いつかないのには理由があるのです。
①伝える側が終わりを思い描いていない
得てしてセミナーでは楽してお金が手に入るやり方ばかりを紹介します。しかしそうして得たお金をどう使いたいか?という話には一言も触れないんですね。お金はあればあるだけ不安は解消されると、だいたい猟師の方々はお話されます。しかし現実はお金ってあればあるだけ不安になるんですよ。少なくとも私はそういうタイプなんで、お金のある未来には不安しかないんです。足りないから足すより、足らないから引く発想は今までこの手のセミナーでは聞いたことがないですね。
②あなたは本当はどうしたいのか?
こういうセミナーでは得てして紹介制度があります。ご家族、友人を入会させればあなたのポイントなり、稼ぎなりがアップしていきますよ、という仕組みです。こういうのをネズミ講といいますが、法で取り締まられているため、限度を設けて法の網をくぐっています。
セミナーでは大概紹介された人もされた人も幸せになりますよ、という話しがでます。仮にあなたに収入が入ることで、あなたが幸せに感じるのはわかるとしましょう。しかし、あなたが紹介した人があなたと同じ幸せになるという保証はどこにあるのでしょうか?よしんば肉親であっても、親戚であっても、友人であっても、その人たちはあなたとは異なる価値観、意見をった人間のはずです。あなたと同じ幸せを感じる可能性は0とはいいませんが、100%でもないはずです。であるならば、あなたがご家族、友人をそのネズミ講に紹介して、彼らも幸せになるに違いないというのはあなたの思い込みでしかありません。
私はちなみに心理学を学んでいた母校にさえ知人も友人も一人も紹介したことすらありません。私は私の問題を解決するために望んで入学しましたが、ほかの人が同じ目的を持っているとは限らないからです。
さて表題にあるPASONAの法則は「今すぐお申込みください」という文句で締められています。圧倒的な証拠によって解決策を提示して、受講なり、入会を促す手段ですね。しかし、そのやり方ばかりに固執して幸せの在り方を提示しないセミナーというのは、私にとっては興味の対象外なんですよね。くだんのセミナーでも圧倒的な証拠を印象づけるために、山のような数字を持ち出してどや顔を決め込んでいた講師たちの顔が、私には本当に醜く見えました。
個人的にPASONAのやり方を踏襲していながら、最後に「今すぐ」を念押ししなかったところにもあざとさを感じました。まずは申し込んで本セミナーを受けてみてください、というのがその理由だったようですが、その「今すぐ」を自信を持って言えないのは、結局彼ら、彼女らが根拠にしているものがお金しかないからではないかと私は思っています。
あくまでも自分が幸せになったんだから、他人も幸せになるに違いないと信じてやまない彼ら、彼女たちは今日もPASONAを駆使してあちこちの会場で、カモを探して猟銃を磨いていることでしょうね。
で、こういうのを目にすると私は「やっぱ仕事して稼ごう」という気になるのです。ですからPASONAを学ぶ以上に自分のケツに火をつける意味ではこういう講座には出る意味が、私にはあったりするんですよね。




